第3話「教室の机がきしむとき」 「俺もっ……いっしょにイク?」 惠たちは同時に果てた。 「惠……可愛いよ」 頬を染める惠。 「リョウ……好き……」 好きと告げられたリョウは照れ笑いを浮かべた。 「えっ……うそ……リョウ?」 リョウの性欲は底なしだ。射精してさほど間がないのに、早くも元気さを取り戻している。 「やっ……!あっっっ!……あうううっ……」 コンドームを取り替えることなく連続で挿入したために、先端には一回目の白い液体が滞留している。 「ああっ……リョウ!」 リョウは答える余裕などなく「ふうっふうっ」と吐息をあらげ深く突き上げてきた。 「いやあっ!」 リョウは一瞬腰の動きを止める。 「やだっ……やめないで」 今度は何度もゆっくり出し入れされて、惠は敏感な部分がこすれるたびにみっともなく喘いだ。 「んっ……ん……ああっ!」 突然ブラウスの上から乳首をまさぐるリョウ。 「ああ、脱がしたい。惠を全裸にしたい」 軽快に動き出したリョウの動きに身体中が反応して、声もとぎれとぎれだ。 ぐちゅぐちゅと淫靡な音が教室内に響いて、惠は悲鳴に近い声をあげながらリョウを求めた。 「リョウっ……気持ちいい、んぅっ!」 もう言葉が出せなくて、ひたすらリョウを求める惠。 「いいよ……気持ちいいよ惠ぃ……」 リョウは惠の身体の内部の感覚を確かめているかのように、深く、ゆっくりと何度も突く。 次の深い一突きで、惠の感覚は真っ白になった。 「あぁぁ……っ……っ……」 叫びたいほどの快感が走ったが、声にならない。 「……惠」 すぐにリョウの声で意識が戻る。 「イッちゃった?でもまだ俺はまだだ」 いたずらっぽく笑って、リョウはつながったままの腰を動かし始める。 「うっ……おおっ……!」 切なさに胸が痛んだ瞬間、されるがままになっていた膣がリョウ自身を締め上げた。 その時だった。廊下に人の気配を感じた。 ガラガラと引き戸が開き一人の男子生徒が入ってきた。 「おはよう!おっ、二人とも珍しく早いじゃないか」 入ってきたのは優等生の米島和也であった。 「うん、オレは国語が苦手なので、仲大路に教えてもらってたんだよ」 リョウが機転を利かせて答える。 「山野辺は国語だけじゃなくて全部苦手じゃないのか?」 惠が助け舟を出した。 「へえ~、そうなんだ。山野辺、変なこと言ってすまんかったな」 リョウが米島と会話している最中、惠は机の下でひそかにショーツの中にティッシュペーパーを挟みこんだ。 前頁/次頁 表紙 自作小説トップ トップページ |