第2話「待ち合わせは午前七時」
階段をのぼる。初夏の大気に、ゴム底靴の足音が静けさをかき消す。 二年八組は三階の一番南端にある。 惠が教室に着いた。扉は引き戸で窓がすりガラスになっているので教室内が見えない。 リョウが先に来て待っているかもしれないと思うだけで心がときめく。 だけど他の生徒が先に登校している可能性だってあり得る。 期待と不安が交錯しながら、惠は引き戸を開けた。
「ほっ……」
惠は小さく息を漏らす。 教室内にはリョウの姿も、他の生徒の姿もなかった。 すでに陽は高々と昇っており教室の中はすっかり明るくなっている。 白く鋭角に窓から差し込む光、反射する机、すっと動き出したばかりの空気。
惠の机は窓際の後ろから五列目。席に着くとすぐにカバンを置いた。 惠のカバンには、筆箱、教科書、ノート、iPhone、財布、化粧ポーチ、日用ポーチ、ミラー、メイク落とし、折り畳み傘、水筒、除菌シート等が入っており、今日だけ特別にコンドームを持参している。 惠はコンドームをそっとブレザーのポケットにしのばせた。 教科書を取り出したが開くことはなく、扉のほうに視線を送る。
約一分後。 ガラガラという音とともにリョウが入ってきた。背が高いせいで扉枠に頭をぶつけそうになるため、いつも少し屈んで入ってくる。
「おはよう~。惠、もう来てたのか」 「おはよう。私もちょっと前に着いたの」
リョウの席は中央の列の一番後ろだ。 カバンを置くと、すぐに惠を抱きしめてキスをした。
(チュ)
「ちょ……んんっ……ちょっとちょっと、いきなりするなんて」 「ダメか?」 「心の準備というものが……」 「じゃあ、目をつぶって」
惠が目を閉じると、リョウは二回目のキスをした。 リョウは舌を進入させると惠の舌に絡ませてきた。フレンチキスだ。
「んっ……あ……ふぁ……っ……リョウ……」 「惠、早く欲しい……」
惠の胸を触る。
「おおっ、やわらかい……」 「りょ……ああん……っ……」 「そんな声出すなよ。可愛すぎなんだよ」 「かわいい?」 「うん、可愛すぎ」 「うれしぃ……」
惠の学校の夏服は、白のブラウスに赤いスクールネクタイそして薄いグレー地のプリーツスカートと、清楚で愛らしい。 リョウがブラウスのボタンを外そうとすると、惠はそれを制止した。
「ダメ、他の子がいつくるか分からないもの。ブラウスの上からにして」 「ちぇっ、仕方ないなあ」
リョウは不満そうだが、それでもブラウスの上から懸命に乳房をまさぐる。
「んあっ……やっ……」 「嫌なのか?」 「いや……じゃ……あぁ……ないっ……」 「気持ちいいのか?」 「んんっ……あぁ……っ……」
ブラウスの上からでも乳首をいじるとすごく反応する。
「リョ……ウ……やぁ……あっ……」 「声、エロ可愛いよ、惠」
ずっといじっていたいが、そうもいかない。 リョウの手は胸からスカートへと向かい、惠のショーツの中にすべりこむ。
「あれ……?」 「えっ?」 「すごく濡れてるじゃん!」 「それ……を……言わない……で……っ……」 「もう感じてるんだ……」 「だってぇ……んっ……あぁっ……」
惠の中だとリョウの指はやんちゃ坊主。 いじってもいじっても飽きることがない。 グチュグチュと惠にとって恥ずかしい音が聞こえてくる。 水音が教室に響く。 教室でこんな卑猥なことをしてもいいのだろうか。 背徳感が余計に二人を燃え上がらせる。
リョウは早くも高まりを感じ始めていた。
「惠……挿れてもいいか?」 「んっ……あっ……いれて……」
惠のけなげな一言は、リョウの興奮をさらに高める。 興奮が高まると大きくなった肉柱が一段と硬くなってしまう。
リョウは惠を机に仰向けに寝かせた。 スカートをまくり木綿のショーツをずらせると、黒い翳りがリョウの目に飛び込んできた。 クンニをしたいが時間がない。とにかく早く挿入しなければ、とリョウの心は逸る。 コンドームも装着して万全の態勢だ。
足を開かせるとピンク色の割れ目もわずかに広がった。
「いれるよ」 「うん……」
怒張したリョウの肉柱がグチョッと音を立てて惠の膣壁を押し分けながら挿入されていく。 擦れ合うと同時に惠の身体にビリビリと甘く激しい刺激が走る。 嬌声をあげる惠の奥まで一気に挿入されて、反射的に締めつける。 リョウの肉柱が、締めつける膣内を強引に突き進み、最奥へと到達する。
「うっ……あぁ……んっ」 「うあ……すげ~いいぞ、惠」
奥に当たっているのが分かって、何ともいえない悦びを感じる。
「あっっっ!……やっ……あんっ……」 「惠、動かすぞ」
リョウは腰を前後させる。
「あんっ……やっ……んあっ……あっっ!」
リョウが激しく惠の花弁を突きまくる。 激しい快感が充満し、惠は声にならないあえぎ声を上げる。
「あぁ……惠……すげ~いいっ……」 「やぁあっ、リョウ、おちんちんっ、すごいっ……」 「惠……かわいい……」 「も…んっ…リョウ…も…カッコイイよぉ……」 (やりながらそんなこと言われるとすごく照れるぞ!) 「あっん……リョウっ…イキ…そう…あん」
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