第九話「破瓜の血」

 肉棒が一気に二寸ほど入り込んだ所で壁のようなものに当たった。
 ようやく子宮口に到達したようだ。

「ひぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~っ!」

 九左衛門が腰を引き、肉棒がわずかに引き抜かれた。
 肉棒が突き刺さり無残に広げられている花弁から、わずかに鮮血が滲み出している。

「ほほう、処女の証か。貫通式は何回味おうてもええもんやな~」

 破瓜の痛みを思いやる言葉もなく、自身の欲望のままに再び腰を突き出しありさを蹂躙し始めた。

「い、いたいっ!」

 ゆっくりとした律動ではあるが、未経験の花弁は肉棒が出入りするたびに激痛が走る。
 まるですりこぎでも挿し込まれているかのような錯覚に陥る。

「ううむ、挿し心地最高や。この締まりたまらんわ」
「ひぃ~~~!いたいっ!もう、もう許してください!」
「何いうてんねん。これからが本番やがな」

 ありさは怯えきった涙目でいやいやと顔を横にふった。
 十六年間守って来た処女を、父親よりの年上の野卑な男に引き裂かれた現実に、目を見開き苦痛と絶望から涙がこぼれる。
 その表情に九左衛門はかつて感じたことがないほどの異様な興奮を覚えた。
 固く濡れていない膣道は、信じられないほどの締めつけで、処女を蹂躙していると強く実感できるが、もし気を抜けば一瞬で果ててしまうかも知れない。
 かつて手籠めにした女中や新地の遊女などとは比べ物にならないだろう。
 極上の生娘を凌辱していることへの歓びに浸った。
 九左衛門は間髪を与えずその反り返った肉棒をありさの花弁にあてがいぐぐっと貫いた。

(ぎゃあ~~~~~……!)

 ありさはほんの一瞬だが気を失った。
 九左衛門の理性は弾け飛び、まるで獣のように猛烈に腰を打ち込んだ。

(ズンズンズン!ズンズンズン!)

 気を失ったありさが痛みで目を覚ました。

「ひぎゃぁ~~~~~~! いやいや……いたいっ……ひぃ、うっ!いたい~~~~~~~!」

 わずかな前戯を施されていたとはいっても、ほとんど濡れていないため、激しい痛みがありさの全身を駆け巡った。

「わしのチンポどや?本当は気持ちええんやろ?ぐふふふっ」
「いたいっ!いたいだけですっ!」
「そうか。ほんなら気持ちようなるまでとことん挿しまくったるわ」
「もう、もう堪忍ください……」

 九左衛門はありさの様子に構わず、五十路には見えないほどの腰付きで何度も何度も打ち付け、ありさをむさぼり続けた。

「ぐふふふふ、こら気持ち良すぎて堪らんわ……せやけど開脚縛りで正面から突っ込むだけで果ててしまうのもちょっと芸がない気がするなあ。よっしゃ体位変えたろか」

 九左衛門はぶつぶつと呟きながら縄を一旦解き、ありさを立たせると、天井の梁から垂らした縄に縛りつけてしまった。
 辛うじてつま先が床に着き、両手首は頭の上にある状態だ。
 九左衛門はありさの背後に回り込み乳房を掴んでぐいぐいと揉みしだく。

「い、いたいですっ……」
「おっぱい揉まれるのん初めてやろ。どうや、気持ちええか?」
「や、やめてください……」
「気持ちええかて聞いてるんや?ちゃんと答えんか!」
「よく分かりません……」
「ふん、愛想のないおなごやな」

 天井から両手を吊るされ軽くつま先立ちになっているため、時折ふらつくありさ。
 ふらつく度に九左衛門の平手打ちが尻に飛ぶ。

「うっ!」
「ちゃんと立っとらんかい!」
「どうやって苛めようかな」

 乳房をぐいぐい揉みながら、九左衛門は首筋に唇を這わせる。
 まるでなめくじが這っているようなおぞましい感触に、ありさは首筋をすくめる。
 天井から吊るされたありさの背中を舐めながら両手でありさを脚を開かせた。
 前に回した手を花弁に這わせると先程よりも少し湿り気があった。

「ほほう。ちょっとだけ濡れてるやないか」
「いやっ……やめてください……」

 包皮の上から肉芽を探り当て、根元を摘まみあげた。

「あっ……いや……」
「だんだんようなって来たんとちゃうか」
「そんなことありません……」
「嘘いうな。口では嘘ついても身体は嘘つかんもんや」
「……」

 ありさは肉芽をいじられる不思議な感触にぶるぶると身震いをした。
 さらに肉芽をつまみ擦っていく。

「あっ…あっ…ああぁぁ……!」

 スダチから果汁をしぼるように肉芽を責める。

「ひっ……いたいっ…あぁっ……」

 最初に触れた時より少し硬くなったと、九左衛門は思った。
 九左衛門の指から逃れようと腰を動かしても、指は執拗に追いかけていく。

「んっ、んっ、いやっ……んあっ……」
「ぐふふふふ、ちょっと硬なってきたで」
「ひぃ!」

 九左衛門の指の間で、ありさの肉芽はさらに硬さを増していく。
 ありさの息が荒くなっている。
 もしかしたら初めて性の欲望が渦巻いてきたのかも知れない。

「さあ、ぼちぼち入れたろか」

 九左衛門は背後から腹部を密着して、怒張したイチブツをありさの臀部のはざまにあてがった。

「いやっ!やめてください!い、い、いたぁ~~~~~い!」

 ありさの膣の内壁を押し広げながら、巨大な亀頭がゆっくり中へ中へと進入していくと、身を引き裂かれそうな痛みがふたたびありさの身体を襲った。
 
「ぎゃぁぁぁぁぁ~~~~~!いたいよっ!うぅっ…い、いたいっ!お願いします!抜いて、抜いてください!」

 苦痛に顔を歪めるありさに、背後からエラの張った肉棒を深々と突き刺し、ありさの腰を両手で押さえつけながら自分の腰を打ち付ける九左衛門。
 色白の腰をガクガクと震わせ、縄を支えに突っ立っている状態のありさ。
 薄暗い土蔵に肉と肉がぶつかり合う音が響き渡る。

「いたいっ!いたいっ!いやっ!やめてっ!やめてくださいっ!」
「あほんだら!こんなええ場面で止めるお人よしがどこにおるねん!」

「ほれっ!」



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