第八話「未通の秘孔」

 九左衛門に一喝され、ありさは泣きべそをかきながら小さく口を開いた。
 それでもまだ自ら咥えようとしないありさに、業を煮やした九左衛門は一気に怒張した肉棒を押し込んできた。

「んぐぐっ……!」

 ありさはその大きさに仰天した。
 こんなに大きな物だったろうか。
 幼いころ村の少年が立ち小便をしているところを偶然見てしまったことがあったのだが、ありさの記憶ではもっと小さかった。
 九左衛門のそれは、その少年の二倍以上あったのだ。
 性経験がなく勃起した男性器を見るのも初めてだったので、ありさにとっては戸惑いと驚きしかなかった。

「おい!もっと舌をつこうてちゃんとしゃぶらんかい!」

 あれこれと注文をつける九左衛門だが、案外気持ちがよいのか「ふっ」と息を漏らしている。
 大きな物を口一杯に押し込まれえづきそうになるありさに、さらに九左衛門の濃い陰毛が鼻をくすぐるという不快感が襲った。
 そんなこともお構いなしに九左衛門は、まるで性交しているかのように腰を突き出し肉棒を出し入れしてくる。

 ありさは涙を流しつつ肉棒にしゃぶりついた。

「よっしゃ、その調子や」

 ありさは指示されたとおり口内で肉棒に舌を絡ませる。
 刺激を受けた肉棒は一段と硬さを増していく。

「まちごうても噛んだらあかんで。もし噛んだら承知せえへんからな。分かったか」
「んんぐ……は、はい……分かりました……うぐっ……」

 ありさは恐ろしかった。
 誤って噛もうものならどれほど酷い目に遭わされるか。

(ぐぐっ……く、苦しい……)

 しゃぶっている間に口の中に唾液が溜まって、一段と呼吸が苦しくなっていく。
 それでも我慢しておぞましい肉塊をしゃぶり続けなければならない。

「うん、ちょっとええ感じになってきたで」

 九左衛門はありさの後頭部を両手でつかみ前後に揺らせた。

「んぐぐっ!……ぐっ……んんぐっ!……うんぐっ!……」

(く……苦しい……お母さん……助けて……)

 その時 不意に瞼の裏に母の顔が浮かんだ。
 奉公に来てからというもの一度として弱音を吐かなかったありさだったが、九左衛門の屈辱的な仕打ちにはとても耐え難かった。
 ところが九左衛門ときたら、そんなありさの胸中などどこ吹く風といった顔で、自身の高揚感に目を細めている。

「ええぞ、ええぞ……その調子でしゃぶるんや……ええ感じや……おおっ……」

 九左衛門は次第に射精欲が高まり、ゾクゾクとした感覚が股間にみなぎった。

「あかん、出そうや。おまえの口の中で出してしもたらしゃれにならへんがな。さてと、今から気持ちええことしたるさかいに楽しみにしときや~」
「気持ちいいこと……?」
「そうや、気持ちええことや~。ぐふふふっ」

 性経験のないありさは今から自分がどんな目に遭うのか、よく理解していなかった。
 しかし、まもなく我が身に災禍が降りかかってくるであろうことはおおよそ察しがついていた。
 そしてその不吉な予感は残念ながら的中してしまう。

 九左衛門はありさの正面に仁王立ちし自身の怒張した肉棒を見せつけた。

「今からこれをおそそにぶち込んだるさかいにな。ぐひひひっ」
「そ、そんなの……入らないです。そんなの絶対に無理です……」
「入るか、入らんかは試してみな分からへんで」
「いや~~~っ!許してください~~~!」
「茶碗を割った弁償を今すぐしてくれたら許してやってもええんやで。せやけどそれは無理やろ?ほんなら身体で償わなしゃあないやろ?ちゃうか?」

 諭すような口調で話しかける。しかし目は鋭くありさを威嚇している。 
 ここまで来て許すはずがない。
 よどみのように溜まった黒い欲望を全てありさの中に吐き出すまでは……
 ありさの怯えた顔に欲情が一気に高まり肉棒が痛いほどに怒張し、まだ散らされていない桜花に宛がう。
 長さが六寸ほどの肉棒が鎌首をもたげる。

「い、いやです!……ゆ、許してください~~~~~~!」

 ありさが初めて見る怒張した男根は黒々として実に醜穢なものに映った。
 まるで凶器だ。
 こんなおぞましい物を挿入しようというのか。
 受け入れることができるはずがない。
 恐怖感がありさを支配する。
 壊れる、壊されてしまう。
 逃げなくては。
 だけと両脚を青竹と縄でがっちりと固定させて微動だにしない。

「いやっ!いやぁ~~~~~~~!」
「諦めるんやな」
「解いてっ 縄を解いてくださいっ!」
「うるさいっ!」

 肉棒がぎんぎんに膨れ上がり、先端からは我慢汁がたらりと花弁を汚す。

「いやぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~っ!」

 泣き叫ぶありさの膝裏を押さえつけ先端を小さな秘孔へと強引に押し込んでいく。

「ひぇ~~~っ!」

 未通の秘孔をおぞましい肉塊が分け入ろうとするが、なかなか中に入らない。
 まるで穴が塞がっているかのような抵抗感がある。

「さすがに生娘やなあ。穴が狭いわ」

 もう一度強く押し込んでいく。

「ぎゃあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ぁっ!」

 獣のような絶叫を上げるありさを抱きかかえ、極端に狭い未通道をかき分け無理矢理突き進んでいく。
 かつてない激痛に襲われ、ありさは泣き叫ぶしかなかった。
 見開いた目からは止め処なく涙が流れ落ち、ぱくぱくと開閉を繰り返す唇からはよだれが垂れている。

「いたい、いたい、いたいっ!」
「おお!入っていく、入っていく!ええ肉の感触や!」

 強烈に締めつけてくる処女肉は、硬くきつ過ぎてなかなか奥まで到達しない。
 九左衛門はもう一度奥歯に力をこめ一突きする。

「ほれっ!」



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