第5話:研究員ひとみ

その4


 ひとみは、床においていたバッグからあのケースを取り出すと、蓋を開けた。
 慎重にリングを、一番小さなリングを取り出す。
 直径は僅か3ミリほど、巾は1ミリもない。

 リングを脇に置いたひとみは、エリ子の股間に手を伸ばすと、繁みを掻き分けてそっと秘裂を押し開いた。

 ウワアッッ・・・あなたって、とっても綺麗ね。ステキよ・・・

 サーモンピンクの襞を、丁寧に拡げて行くひとみ・・。
 エリ子の、大きくくつろげられたその部分を、優しく撫で上げる。

 アアァッッ・・・イ、イヤアァッッ・・・

 エリ子の白い腹部が、ヒクヒクと波打っている。
 太股もブルブルと震えている。
 ひとみの顔つきが、真剣になる。

 ひとみがエリ子の、拡げた秘唇の中に指を入れる。
 秘裂の上部に、さし指と中指をそっと当てると、静かにV字の形に開いた。
 エリ子の、いつもは大切に覆われている敏感な木の芽が外気に、ひとみの視線に晒される。

 ひとみが、もう一方の手の親指の腹で、エリ子の木の芽をそっと転がした。
 優しく・・・しかし、容赦なく・・・

 アアァッッ・・アアァッッ・・
 イヤッ・・・・ヤメテッッ・・・

 エリ子は両手を、握りしめたり開いたりしながら、懸命に耐えている。
 なんとか股間を庇おうとする、虚しい努力を続けている両足の、内腿が可憐に痙攣しているのがなまめかしい。

 木の芽が色付き、僅かに頭をもたげてきた。

 ちょっとチクッとするけど・・・我慢してね。
 ・・いい?

 ひとみは声を掛けると、おいていたリングを取り上げる。
 そっとリングを木の芽に被せると、指をそえてクッと押し込んだ・・・

 アッッ!・・・
 ツ、ツ、ツゥゥッッ!!・・・
 ナ、ナニ!?・・・ヤメテッッ!!・・・
 ハズシテクダサイッッ!!!

 リングを押さえたまま上体を倒したひとみが、エリ子の耳元に囁く。

 ゴメン、ね。・・でも、これからよ。
 今、あなたの可愛いところに、指輪をはめてあげたの・・
 内側に棘が生えてるのよ、この指輪・・・

 その棘・・3本しかないけど、今はみんな折れ曲がっていているのよ。
 だから、あなたの身体に真っ直ぐに刺さっているわ。

 で、この指輪・・・生きているの・・・
 あなたの体温で暖まると、この棘が起きあがって、みんな指輪の中心を向くの。
 だから指輪が、もっと根本に食い込むし・・
 そして・・・指輪そのものが暖まると、ギュッと縮むのよ。半分位に、ね。

 そしたら棘がしっかり刺さって、絶対に取れなくなるわ。

 私、指輪が予定通りにそうなるかということと・・・
 その時、あなたがどんな反応するのかを調べなけらばならないの。
 だからお願い、協力してね・・・

 エリ子の顔が、苦痛に歪んでいる。
 必死に首を、イヤイヤと振りながら、悲鳴をあげている。

 イッ、イタッ!・・イタッ!!
 ・・・イタイィィッッッ!!

 リングは既に、エリ子の根本に、身体の奥に潜り込むように食い込み、殆ど姿を消している。
 根本を締め上げられた木の芽は、真紅に色付き、真ん丸になって震えている。
 ひとみが秘裂に当てていた指を離しても、木の芽は隠れることができないようだ・・・

 さ、もういいわ・・・台から降りて、服を着ていいわよ。

 エリ子の手足を、固定していた診察台のベルトを、ひとみが外す。
 台から降りたエリ子がフラフラと、2・3歩あるきかけるが、耐えかねたように股間を手で覆うとそのまま蹲ってしまった。

 イタイ・・・イタイ・・・外して下さい・・・
 お願い、お願いです・・・

 ひとみが、エリ子の肩を抱くようにして、話しかけている。

 今日は1日、そのままでお客様のご案内をするのよ、いいわね。
 自分で外そうとしたら・・・そうね、ズタズタに裂けちゃうかも・・・
 じゃ、頑張ってね。後で、外してあげるから・・・


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 再び、開発部長室。

 ・・・それで、エリ子はなんとか1日、案内をしてたようです。
 あの程度の縮み具合では、血行を完全に止めることはないようです。
 それで却って、辛かったようですわ。
 要するに、興奮して勃起した状態に、強制的にそのままにされている訳ですから・・・

 何度かお客様にも変なことを言って、怪訝な顔をされていました。
 そのことについては、また副長か、マキ様が然るべくお仕置きをされると思います。
 私は、開発部としては充分に満足できるデータが取れたと思いますけど・・。

 ひとみの報告を聞いていた開発部長・九兵衛が、満足そうに頷く。

 うむ、よくやった。
 エリ子のことは、あちらに任しておけばいい。
 ところで・・・どうやって外したのかね?

 ひとみがにっこりと笑う。

 あ、それは簡単なんです。
 つまり冷やして置いて、先の細いドライバを2本突き刺しておいて、両側に拡げるようにすれば・・・

 かなり痛がって、最後には失神してしまいましたけど。

 九兵衛は、黙ってサイドボードの所に近づくと、中から高級なブランディとグラスを2つ、取り出した。
 グラスを満たすと、その一つをひとみに手渡す。

 よし、なかなかご苦労だった。
 今から黒船館に、正式採用とする。
 これから益々頑張ってくれたまえ・・・

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女子大生ひとみさんのちょっと危険でエッチな大冒険。
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