第1話:乳房打擲の刑
その2
査問委員会の情景
黒船館で最初の査問委員会が、今、開始されようとしている。
正面、やや高くなった議長席には、黒々とした顎髭のK・Tが厳めしく着席している。その手前に、諜報部拷問課のマキ、開発部長の工学博士・彦坂九兵衛、資料室長の医学博士・素浪人(もとなみ・じん)が議長の補佐役として静かに控えている。
大勢の館員も既に入室し、中央の被告台を囲むように半円形に着席している。
これからの査問委員会への期待で、ザワザワと私語を交わしている。
中央の被告台は、やや高くなっている。一筋のスポットが、被告台を明るく照らしている。
高い天井からは、先端に革の手錠を付けた鎖が垂れ下がっている。
コツコツ・・議長のK・Tが木槌を取り上げて机を叩き、静粛を求める。
やがて静まった館員に向かって、大きな声で査問委員会の開催を宣言した。
ご静粛に願います。只今より当館最初の査問委員会を開催します。
当査問委員会は、黒船館就業規則の付則「お仕置き執行要領」に基づき、佐藤エリ子のジャック様への粗相を裁くものとします。
それでは、被告人を入廷させなさい。
黒船館のスタッフ二人に、両側から肩と手首をガッチリと捕まえられた佐藤エリ子が、怯えた表情で入室してきた。黒船館の規定の制服を着用している。館員から、失望した吐息が微かに漏れる。
佐藤エリ子を被告台まで進ませたスタッフは、佐藤エリ子の両手を高く持ち上げると、天井から下がっていた手錠を素早く掛ける。
手錠の高さは、僅かに肘を曲げる余裕がある。
両手吊りにされた佐藤エリ子の短いブラウスが捲れ上がり、白い腹部と形の良い臍が露わになる。
スカートも引き上げられて、白い下着が僅かに覗いた。
スタッフが退廷すると、被告台がゆっくり廻りだす。
審議が終わるまで、佐藤エリ子はこのまま晒されるのだ。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
―以下、議事録より要約(書記が不慣れなため、発言者不明)―
さて、皆様。佐藤エリ子の犯した罪は、お手元にお配りした告発書の通りでありますが、最初に有罪か、無罪かについてご審議願います。改めてご説明する必要はないかと思いますが、お仕置き執行要領により、被告の弁護は禁じられております。
それでは、どなたかご意見はありませんでしょうか。告発者のジャック様、いかがでしょうか。
えぇ、私はですね、単に個人的に不愉快だったから告発した訳ではないのです。館員に、訪問者に対して、礼儀正しい案内をしてこそ、黒船館の発展があるものと考えるからであります。ましてや誘惑しようなどとは・・思い出す度にもったいないことをした・・、もとい、とんでもない娘だと思いますよ。
ゴホッ、その意味では佐藤エリ子の犯した罪は、許し難いものでありまして、無罪を認める余地は無いと思うのですが。
ムフフ・・それはイイ思いを、イヤ、大変な思いをされましたなぁ。
ところで、リンク先に飛んで行くときは、どんな塩梅でしたかね。
いやぁ、自分で扉ぁ開けたわけじゃないもんですからな。
一体どこへ着いたのやら、暫く迷ってしまいましたよ。全く・・
そりゃ、災難でしたネェ。こりわ有罪、間違いなく有罪ですよ。
議長、私は有罪に一票を投じますが・・
いや、全く同感ですなぁ。この際、さっさと決めちゃいましょうや。
早くお仕置きも見たいものだし・・皆さんはどうですかね。
◎◇★▽■☆♀▲〒◯×◆♂∮∈×∵・・・・
鬢、、、惕ハソヘ、ャスュケ、ヌ、ッ、ネエキ、、ヌ、ケ、ヘ、ァ。」
徴レ庁シ徴ク彫ヌ彫ケ庁「彫ヲ彫チ彫マ庁」 鳥癇キ賴・・・・
皆さ~ん、お静かに、お静かに願います。
それでは、有罪!!、有罪ということで宜しいデスナ!!!。
何か、遊星人の方も混じっておられたようですが、ご異存はありませんナ。
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