第4話
今俺は俊介ではなくネコのレオなのだから遠慮はいらない。 俺はここぞとばかりに真上を見上げた。 (うほ~~~~っ!見えた~~~!絶景かな~~~~~!) ガラス椅子を通してだが、静の純白パンティが見えた。 しかも女性の一番大事なところを覆うデリケートゾーンが丸見えではないか。 一瞬だが俺の身体中の血がすべて一箇所に集中するような錯覚に陥った。 (くう~~~~~!素晴らしい~~~~~!鼻血が出そうだあ~~~~~!) 俺はもう一度しっかりとクロッチを見つめ直した。 するとクロッチの中央には、薄っすらではあるが女を証明する凹みがはっきりと見てとれた。 (ど、どひゃあ~~~~~!おろろろろろ~~~~~!はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ~~~) ドックンドックンと胸が鼓動が高鳴っている。 俺は無意識のうちに、舌を出して「ハァハァ」と息を吐いていた。 もしも現在人間の状態であれば、おそらくエロくてだらしない表情になっていただろう。 ところが現在幸いにもネコである。 人間であれば「舌出しハァハァ」は助平男の典型的仕草だが、皮膚呼吸できないネコであれば体温調節のため頻繁に行なう仕草だから別に珍しくもない。 ゆえに静に気づかれることは先ずないだろう。 突然、静の手が俺の頭に触れてきた。 俺の頭を撫でながら静はつぶやいた。 「まぁ、レオったらスカートの中を覗き込んでるぅ~、エッチなんだからぁ~アハ」 その言葉に俺はドキッとした。 「レオはオスネコだけど、人間の女の子にも興味あるのぉ~?」 「にゃ~ご~」 俺は相槌のつもりで適当に鳴声をあげた。 「レオもやっぱり恋するのぉ~?」 「にゃお~」 「そりゃするよねぇ~。春になると変な声出すものねぇ~。アハハ」 「にゃ~~~!(チェッ!)」
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