第4話「口淫矢の如し」

「どんな感じ?」
「ツルツルしてるところと、ヒダヒダしてるところがあって、すごく湿ってる。ねえ、どうしてこんなに濡れているの?」
「それはね、割れ目ちゃんが真吾くんのことを気に入ったからなの」
「へえ、そうなんだ。何か嬉しいなあ。ねえ、指を2本入れてもいい?」
「本当はね、女の子はね、指1本が一番好きなの」
「そうなの?以前友達とアダルトビデオを見たことがあるんだけど、指を3本入れて激しく出し入れしてたけど、指が多い方が気持ちいいんじゃないの?」
「真吾くん、すごいの観てるのね。指を沢山いれたら女性が喜ぶと思うのは、男性の勝手な思い込みなのよ」
「ふぅん」
「太いオチンチンが入るのだから、指の2本や3本入れても同じだろうというのは間違いなの。オチンチンは亀頭の部分が柔らかくて、それがショックアブソーバーになってるの」
「ショックアブソーバー……?」
「衝撃を吸収する装置のことよ」
「先生、詳しいね」
「一応これでも医学部のはしくれだもの」
「先生、すごいんだね」
「どういたしまして。真吾くん、さっき触ったとき湿ってるって言ってたわね。それは女性の愛液のせいなの。簡単に言うと潤滑油みたいなものかな。愛液のおかげで少々太いオチンチンでも容易に膣内に入るのよ。つまり指とオチンチンとはまったく別物と言うことなの」
「うん、むつかしいけど何となく分かった」
「じゃあ早速だけど、中指を出してみて」

 惠は真吾の中指を自分の亀裂の上辺へと導いた。
 強張った表情の真吾はおとなしくされるがままに任せている。
 中指が軽く陰核に触れた。
 惠は自分で導いておきながら、ビクンと身体を反応させる。

「真吾くん、ここがクリトリスよ。女の子がすごく感じるところなの」

 導かれた中指はすぐに運動を開始した。
 クリトリスに触れるといじりたくなる……それは男としての本能かもしれない。

「やん……真吾くん、初めてなのに上手じゃない……あぁ、あぁん……」

 指先を回転させたり、つまんだりしながら、初めての感触に浸る真吾。
 ついには指の愛撫だけにとどまらず、顔を寄せてペチョペチョと猫のように舐めはじめた。

「い、ぃやだ…………あぁ、あ……」

 生温かい感触が敏感な個所をチロチロと撫であげる。
 ときおり舌がツルリと陰核から逸れて、亀裂に侵入する。
 それは偶然か、それとも意図しての所作か、惠には分からなかった。
 
「真吾くん……あっ…あっ……気持ちいいわ……」

 気持ちの高揚が抑えきれなくなった惠は、真吾の身体に手を廻し艶声を漏らした。
 惠のあえぎ声に気をよくした真吾は、花弁の上辺から下辺まで全体に夢中でしゃぶりついていた。

「そ、そんなぁっ……いやぁ……はあぁ……ひゃあぁ……」

 花弁全体を散々しゃぶられ、こねられているうちに、陰裂からはおびただしい愛蜜が溢れだしていた。

(ああ、この子すごいわ……私、狂ってしまいそう……)

「ねえ、真吾くん、女の子のココってどんな味がするの?」
「う~ん、ちょっとしょっぱいけど、先生が美人だから美味しい蜜を舐めている感じ」
「まあ、真吾くんたら、なかなかいいこと言うじゃないの。あはは、じゃあ、たっぷり召し上がれ」
「うん、でも僕、もう我慢できなくなってきた。身体の奥の方から熱いものが発射しそう……」
「それは大変。じゃあ今度は真吾くんが気持ち良くなるレッスンしようか」

 惠は真吾のボクサーパンツに触れた。
 前面が恐ろしいほど大きく膨らんでいる。
 惠はボクサーパンツをずらし、真吾のイチブツを引っ張り出した。

(うわ~!デカッ!)

 かなり大きいめのイチブツだ。
 ニ十センチ近くはあるだろうか。
 イチブツは惠の方を睨んで、まるで三日月のように反り返っている。

「真吾くんって立派なモノを持ってるね~」
「そうなの? ほかの男子のモノを見たことがないから分からないよ」
「私もよくは知らないけど、かなり立派だと思う」
「ふ~ん、先生、ほんとうによく知らないの? ねえ、恥ずかしいからあまり見つめないでよ」
「見つめない代わりにちょっと触ってみようかな」
「うわっ!」

 真吾は惠に触られて、かなり狼狽している。
 亀頭はつやつやと光沢があってきれいなピンク色をしている。
 両手でしっかり肉柱を握って、顔を近づける惠。
 わずかに触れるだけで、待ちわびた刺激に悲鳴を上げる真吾。

「ひぃぃ、ぁあ……!」

 惠はそそり立った肉柱に顔を近づけ、スッポリと口にくわえ込んだ。
 唇が真吾の下腹部を掠め、膨張した亀頭が喉の奥に当たった。
 熱くぬかるんだ口腔に締めつけられた真吾は、あまりの気持ちよさに背中を反らせ、湿った熱い溶鉱炉が肉柱全体を包み込んで、やわやわと滑動する感触にすっかり我を忘れて、身体を震わせながら、それほどまでの快感をもたらしてくれている口腔を慕って、激しく下腹部を突き出した。
 惠は、真吾の腰送りの力強さに驚きながら、両手でその腰をソファに押し付けて、

「気持ちいいの?」

と訊いた。

「は、はい!」

 真吾は朦朧となりながらも即座に答えた。

「じゃあ、じっとしててね。もっと気持ちよくしてあげるから」

 初々しいイチブツを咥えるとフェラチオを開始した。
 若さいっぱいの肉具の全長に渡って唇をすべらせながら、頭を上下に振りたてはじめる惠。
 顔を引いたとき、肉柱の先端のふくらみに甘く歯を立てたり、思い切り突き出した舌で、それでなくてもすでにはちきれそうになっているガリ首を舐め回して、ますます憤怒させたりした。
 そして肉柱がひときわ怒張するたびに、惠はあわてていったん口を離してから、改めて、しんねりした肉柱を激しくしゃぶり立てた。

 真吾が達するのに多くの時間を要しなかった。
 真吾は、下腹部を引きつらせている快感を押しとどめようとする必死の努力にもかかわらず、せり上がってくる射精感を、もうそれ以上抑え込んでいることができなくなってきた。
 どうしていいかわからない真吾は、惠にそのことを知らせなくてはと思った。

「い、いくっ!」

 惠の口の中に射精するイメージに悩乱しながら真吾は呻いた。
 少年の悩ましさを受け止めた惠は肉柱の上端部をあわただしくしゃぶりたてながら、口の中に入れていない部分に指を絡めて激しくしごいた。
 まもなく真吾の全身に激しい痙攣が走り、ソファの上でのたうちながら、長々と精を放出した。

「くぅっ~~~~~!」

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