惠 CONVERSATION

Shyrock作

ショートショート・オムニバス小説








第2話 「惠の性感帯、発見!」の巻

「惠、以前より感じやすくなったんじゃない?」
「そうかもね。真人が研究熱心だからだよ」
「惠のナイスボディがオレの好奇心を呼ぶのさ」
「あはは、また~」
「特に最近は裏側が感じやすくなった気がするよ」
「裏側って?」
「背中とか」
「うんうん、それは私自身も感じてる。この前も私がうつぶせに寝ている時、そっと背中を撫でたでしょ?突然電流が走った」
「そういえば少し前に惠をハグした時、なにげに指先で背骨の辺りをス~ッとなぞったんだけど、ビクンと反応したことがあったんだ。あっ、この子は背中にツボがあるってすぐに分かったよ」
「そうだったんの。自分では気づいてなかったけど、背中にウィークポイントがあったのね」
「ウィークポイントは、すでにほかにも見つけてるよ」
「え?どこ?」
「うなじ」
「うなじね、ふむふむ。うなじに唇が触れるかどうかの軽いキスが実は一番効くの」
「首根っこから襟足にかけてス~ッと舐め上げると惠泣きそうにしてた」
「いつのこと?」
「この前のことだよ」
「それってほかの子じゃないの?」
「な~に言ってんだよ、そんな子いないよ」
「AV見てたら男優さんはやたら女優さんの耳をベロベロ舐めてるけど、あんなことされたら気持ち悪いだけだよ」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「吐息をかけながら耳を舌でもてあそぶのが上級テクニックなの」
「惠、おまえ、以前そんなすごい男と付き合ってたのか?」
「まさか。女性誌に書いてあったんだよ」
「な~んだ」
「ホッとしたでしょ?」
「というか妄想が広がった」
「どんな妄想?」
「惠がほかの男に攻められてるところが浮かんだ」
「それって嫉妬?」
「かも」
「素直でよろしい~。あと意外と感じるのが腋かも」
「すごくくすぐったがるじゃん」
「くすぐった気持ちいい、と言うか複雑な気持ち」
「指もかなり感じてたじゃん」
「音を立てながら指舐められるのって、視覚的に感じるみたい」
「いやらしい行為を目の前で見せつけられて興奮するってことだね」
「わざと大きく音を立てて吸われたり、甘噛みされたりすると、もうダメ」
「この前シャイという人の夜学問『可愛いあの子は宝島』を読んだけど、女の身体って性感帯だらけだってことが分かった。でも見つけるのは彼氏次第なんだって。真人がんばって探せよ!」
「なんだよ、えらそうに」
「アソコを舐めると思わせておいて内腿にキスされるのも、突然想像とは違う場所に快感が走って悶えてしまうわ~」
「おいおい、愛撫してないのに悶えるなよ」
「じゃあ、愛撫してくれる?」
「後からたっぷりしてあげるからね。いい意味での予想の裏切りは効果的なんだね」
「でもそれは女の子によって異なるかもね」
「挿入中の愛撫で感じたことある?」
「舞い上がってしまっているからあまり覚えてないけど、正常位で挿入された後、鎖骨から肩にかけて舐められた時、たまらなくなって記憶があるわ」
「ちゃんと覚えてるじゃん」
「あとは挿入中のクリちゃん攻めかな?」
「挿入中にクリいじるのって体位によって結構むつかしいんだよね。バックでやってるときは比較的いじりやすいんだけどね」
「あぁん、したくなってきた……」
「おいおい」
「それとね」
「切り替わりが速いな」
「前髪を肌に触れるか触れないかくらいにそっと上げて、おでこに息を吹きかけられるとゾクッとするかも」
「顔に愛撫することなんて、男はあまり考えてないから盲点かもね」
「あとね、一番やばい愛撫がね……」
「うん」
「足の指の間」
「この前シクスナインしようと思ってたまたま足を舐めてしまった時のこと?」
「そうそう、あれす~ごくよかった。足の指ってふだんほとんど触れられることない場所じゃないの」
「そうだね」
「たにんの足の指を舐めるって抵抗ないの?」
「惠の身体であればどこだって平気だよ」
「あぁ、胸がキュンキュンしてきた~」
「じゃあ、今から身体もキュンキュンさせてあげるよ」
「きゃぁ~~~~~!あぁっ……そこ、だめぇ~~~~~!」



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