第7話「そのまま抜かないで」

 惠は、腿、胸、花弁などを触れられたり揉まれたり舐められたりして、頭の中が真っ白になった。

「指二本入るかなあ……うわ、キツッ……だけど、入っちゃった、ほら」

 潤滑油たっぷりの惠の蜜壺は、二本の指をきつく締め付けながらもにゅるっと滑るようにして呑み込んだ。
 そして今度は二本の指で蜜壺を掻き回しはじめる。
 ぐちゅぐちゅといやらしい水音がする。

「ぁん……はぁ……あっ……はぁぁ……」

 指を抜き差しするたびに中から溢れ出す蜜液が、リョウのてのひらまで濡らしていく。

「惠、気持ちいいか?」
「ん……ぁ……はぁぁ……」
「どうなんだ?」
「はぁ……はぁ……うん……ひもひ……いい……」

 粘着性のある濃い蜜液が特有の香りを発する。
 惠の香り。まだ十七歳だが、すっかり大人の女の香りを発している。

 リョウが指と舌の動きをほんの少し止めた隙にささやいた。

「あのぅ……リョウのおチンチン舐めてもいいかな……?」
「もちろんいいよ。でも惠はつくづく本当にエッチな子だなって思う。清純なところもあるけどやっぱりエッチな子」
「それって褒めてるの? 何かくすぐったいような……あはは」

 リョウが仰向けになり、惠がフェラチオを始める。
 惠はリョウの肉柱を丁寧に舐めると、ゆっくり咥え込み、吸い込んだり首を前後にさせたりした。
 リョウの肉柱が惠の口の中でゆっくり大きくなっていく。
 そのまま舐めたり吸ったりしてると「もういいよ。そろそろ入れたい」とつぶやくリョウ。
 惠はフェラチオを中断して仰向けになり、リョウの目を見て「来て……」とささやく。
 両腕を頭上で交差してから少し足を開くと、静かに目を閉じた。

「学校でするのもスリルがあって楽しいけど、学校だとこの格好でできないからな」
「リョウって正常位が好きだね」
「だって惠のエロいときの表情が見れるし、いつでもキスできるからな」
「やだぁ……はずかしいよぉ……」

 リョウの指がふたたび蜜壺をかき回した。

「あん、そんな急に……はぁぁんっ……んっ……」 

 なまめかしい声。すでにたっぷり濡れている。
 粘り気のある蜜液がリョウの中指にまとわりついてきた。
 中指を挿しこみ中をこする。

「あっ……あんっ……はぁ……んあ……」

 激しくなる喘ぎ声とともに、惠の蜜がどくどく溢れてくる。
 しばらく蜜壺をかき回した後、リョウは腰のバスタオルを外し全裸になった。
 惠は薄目を開け、リョウの乳首を指先で軽くころがす。

「あぁ……もうっ……」

 惠の我慢の限界を感じとったリョウは、コンドームを着けながらそっとささやいた。

「いくよ」
「うん……」

 肉柱を花芯にあてて、腰に力を入れるリョウ。
 ほんの少し抵抗はあったが、濡れた花弁に挿入は容易……ずぶ、ずっ。
 リョウの肉柱は温かくて柔らかい惠の中にすっかり包まれてしまった。

「あんっ……あぁぁっ……」

 弓なりに身体を反らせる惠。
 端正な顔に苦悶の表情が浮かぶ。
 リョウは惠の腰を両手でつかみ、さらに奥まで突き入れる。

「ひぃっ……あっっっ……」

 シーツをぎゅっとつかむ惠。
 腋の下のくぼみが汗で湿っている。
 その様子を見ながら、リョウはピストンを始めた。
 最初はゆっくり、そして徐々に加速させていく。

「あんっ……すごいっ……やっ……!」

 何度も何度もつらぬく。
 
(ヌチャヌチャヌチャ……ニチュニチュズシュ……)

 そのたびに、いやらしい音が室内に響く。
 リョウの動きに合わせて惠の乳房が揺れる。
 切ない声を上げつづける惠の首筋に手をあてた。
 惠はそんなリョウの手を握り、指先を軽く噛んだ。

(大好きな惠の中に深く埋まっている。嘘みたいに気持ちよくて、幸せで)

 リョウの感情が一気に高まる。

「惠っ!……おまえが好きだ!」

 感情が高ぶってつい口走った。
 惠が苦悶の表情の中で微笑を浮かべる。
 次の瞬間。

 花芯がリョウの亀頭から根元までを締め上げた。
 下腹部に爆発的快感の前兆が迫ってきた。

「あっ、ああ、やばい、イクっ!」

「いいよ、いっぱいちょうだい!」

 惠もかなり高揚している。女子高生とは思えないような大人びた言葉を口走った。
 リョウの前兆がどんどんどんどん迫ってくる。
 そろそろラストスパートだ。

 激しく腰を動かす。
 リョウの意思とは関係なく勝手に激しくなってしまう。
 数回奥まで突いたところで、ついに……

「うっ、ああ!」

 リョウの頭の中が真っ白になった。
 すごい勢いで精液が流れ出る。

「惠! 惠! めぐみっ!」

(どく、どく、どく……)

「あん! もっとぉ!」

 リョウの精子を絞り出そうと膣がうごめき、締め上げてくる。
 ほとばしる精液の勢いはなかなか止まらなかったが、やがて波がすうっと引き、リョウは果てた。
 そして惠の胸に顔をうずめた。

 愛おしさが止まらない。
 無意識で惠がつぶやく。

(そのまま抜かないで……)



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