第16話“穴いじり”
(クチュクチュクチュ) 球「ああっ・・・」 浩一はスケベ椅子の開口機能を最大限に生かし、愛撫の限りを尽くした。 亀裂に沿って指を前後に往復させる。 球は身体をよじって指を除けようとするが、浩一がそれを許さない。 空いている方の手で球の腰を押さえつけてなおも愛撫を続けた。 腰を固定されてしまった球は堪らず上半身をくねらせ激しく悶えてる。 球「あっ、すごい・・・ああ、感じるぅ・・・あぁん、そこ、いい!すごくいい・・・!」 (グチョグチョグチョ・・グチョグチョグチョ・・) 秘溝は浩一の指で広げられ、桃色の美肉を覗かせていた。 美肉の奥からはおびただしい蜜が溢れだし浩一の指をぐっしょりと濡らした。 球の喘ぎ声と濡れそぼる秘溝に浩一は気を良くし、指の律動は実に滑らかだった。 中指を前方に移動させると秘溝の終点に水晶体があり、浩一はそれを強めに擦った。 球「にゃ~~~!あぁん!そ、そこは!!」 浩一「どうしたの?ここ触ってはいけないの?」 球「逆・・・」 浩一「触って欲しいの?」 球「あん・・あぁ・・そこ、そこがいいのぅ・・・」 球は甘えた声で「もっと」と更なる愛撫をせがむ。 甘い声に誘われるかのように、浩一は秘溝の奥地へと指を滑り込ませた。 球「ああっ!」 背中に強い衝撃が走った球は思わず身体を逆海老に反り返らせる。 勢いづいた指は更に奥地へと進攻する。 しかし途中肉襞が指にまとわりつき、奥地への進攻を妨げる。 指一本がやっと通るほどの狭い肉道。 こんなに狭くて浩一の怒張したものが果たして通れるのだろうか。 襞を掻き分け指は奥地へとまい進する。 少し進むとわずかだが広くなった中庭があった。 中庭の床や天井部分を指でなぞってみる。 球「はぁはぁはぁ、浩一ぃ~、すごくいい!もう、もう、ダメぇ~!い、入れてぇ~!」 浩一はたっぷりと指攻めをした後、奇しくもありさたちと同様に対面座位の体勢をとった。 椅子に座ったままの浩一の膝に球が向かい合って座ろうと言うのである。 すでに球は限界に差し掛かっていたが、それは浩一としても同じであった。 (早く入れたい) という昂ぶりがもう沸騰しそうになっていたのだ。 球は椅子に腰をかけた浩一の股間を見た。 怒張したものが自分を睨みつけている。 球はゆっくりと浩一の膝に腰を沈めた。 球「あっ・・・」 浩一「うっ・・・」 ふたりが1つになった瞬間、同時に小さな吐息が漏れた。 球は浩一の首に手を廻し、浩一は球の背中と臀部をしっかりと抱えている。 椅子が小さくて少し不安定な感はあるが、ふたりは両脚を支えに絶妙なバランスを保っていた。 真下から肉棒が激しく突き上げ、球は早くも悩ましげな声を漏らしていた。 しばらくすると球は自ら腰を上下動させ始めた。 (ヌッチョヌッチョヌッチョ、ヌッチョヌッチョヌッチョ・・・) 球「ああ~、浩一、気持ちいいよ~!」 浩一「オレもすごくいい!」 (グッチョグッチョグッチョ・・・) 球の脳裏に痺れるような官能の渦が旋回する。 第17話“潮吹き球” 球「ああ~、すごくいい~・・・」 浩一「はぁはぁはぁ~、オレだって・・・はぁはぁはぁ~、最高だよ~・・・」 浩一の身体からは滝のような汗が流れている。 熱気と湿度に包まれての愛の交歓は思った以上に体力を消耗するものだ。 だが激しく燃え立つふたりにはそんな悪コンディションなどものともしなかった。 浩一は野球選手としては比較的華奢であったが身体能力、特に腕力は半端ではなかった。 行為中球の臀部を両腕で支えていたが、ときたま球の身体がふわりと浮き上がることがあった。 球が浮き上がった時、20センチは優にある浩一の大砲が抜けそうになるほど高く持ち上げられ、そして頂上から今度は一気に急降下させた。 球「にゃはぁ~、ああ~、すごいよぅ~、ああっ、すご過ぎるよぅ~、くはぁ~~はぁあ~~!」 この凄まじい攻撃に球は耐え切れず、ついには激しく喘ぎ始めたのだった。 だが浩一の攻撃は一向に休まることがない。 浩一「はぁはぁはぁ~、球、片足をバスタブの縁に乗せてごらん」 球「ふぅふぅふぅ・・・こう?」 球はすでに息が上がっていたが、朦朧としながらも浩一の指示に従って右足をバスタブの縁に乗せた。 浩一は空かさず球の後方に回り込み、背後から抱きしめた。 男と女と言うものは実に上手くできたもので、どんな格好になろうとも抱擁さえすれば自然と局部が密着する位置に来るようになっている。 浩一の怒張したいちぶつは球の亀裂に触れた。 次の瞬間、球はほんの僅かだが無意識のうちに尻を後方に突き出していた。 ふたりは『背面立位』、俗に言う『立ちバック』で合体を果たした。 怒張したいつぶつは一気に亀裂に食い込んだ。 (グニュッ) 球「わぁっ!」 既に潤沢な亀裂は容易に肉棒を受け入れた。 とは言っても20センチほどの物体が、せいぜい奥行き8センチほどの女性の膣道に全て収まりきる訳が無い。 最奥に突き当たった肉棒は収まりきらないまま激しく律動を始めた。 (ズンズンズンズン!) 球「にゃは~!ひゃはぁ~!あぁんあぁんあぁん~!」 (ズンズンズンズン!) 球「あっ、何か変!?あっ、何か出そう!やん!あぁん!いや~ん!!」 (シュッ!) 球「あっ、あっ、いやっ、ああっ、恥かしい!見ないで!いやん!あぁ~~~!」 (ジョ~~~!) 失禁したのだろうか。それとも蜜の滴りか。 いや、どちらでもない。 球が亀裂から噴射させたものは『潮』であった。 俗に『潮吹き』と呼ばれる現象で、女性がGスポットに刺激を受けるとまるで男性の射精のように液体を激しく噴出することがある。 球は潮を勢いよく50センチほど噴射させた。 噴射する瞬間はかなり気持ちがよいらしく、球は今にも泣き出しそうな顔になっていた。 第18話“駅弁ファック” 浩一は球の『潮吹き』を以前にも数回目撃しており、それほど驚いた様子はなかった。 感極って潮を吹く球のことをとても愛おしく思った。 浩一「はぁはぁはぁ、おおっ、吹いた!はぁはぁはぁ、まだ出るかな?それそれそれ!」 球「あぁん!ダメェ~!今、あんまり動かさないでぇ~~~~~!」 浩一「エッチの最中に動くなと言われてもそれは無理だよ!」 球は潮が吹く瞬間、今まで味わったことのない不思議な感覚に陥った。 それは我慢していた小水を排泄する時に近いものであったが、それだけではなくそれに爽快感を加えたような感覚と言うのが最も適切であった。 一定量の潮を終了した球はほっとしたような表情を浮かべながら、浩一の動きに合わすように悦楽の波間に揺れていた。 浩一「はぁはぁはぁ・・・さあ、フィニッシュだぁ・・・」 息を切らしながらも浩一は球の耳元でささやいた。 球はうなずくと一旦浩一から離れ次の体位を待った。 ふたりとも汗びっしょりだ。 浩一は球の額に滲んだ汗を指で拭ってやりながら、ゆっくりと腰を屈めた。 そして、球の両膝裏側を持ちそのまま真上に抱えあげた。 球「え・・・?」 全く経験したことのない体位への移行に、球は戸惑いを隠し切れなかった。 185センチの男性に高々と担ぎ上げられると、まるで2階から見下ろしているように思えてくる。 球も身長が166センチと高い方なので、あまり高々と上げられると風呂の天井に頭をぶつけそうだ。 初めは浩一がどんな体位に臨もうとしているのかよく分からなかったが、球は次第に浩一の意図を察した。 球(浩一は『駅弁ファック』をするつもりなんだわ。きゃあ~初めての体験だ~、ドキドキ) それにしても浩一の筋力には舌を巻いてしまう。 女性としては割りと大柄な球を高々と担ぎ上げても、足元がふらつかずピタリと静止している。 非力な男性が張り切って『駅弁ファック』を行なったとしても、担ぎ上げた直後ふらついてしまい女性を不安がらせてしまうことが多々ある。 セックスにおいて女性に不安を与えることは、男性にとってマイナスポイントだ。 球を担ぎ上げた豪腕はついに下降した。 (ズリュン!) 球「ひゃあ~~~~~!!」 (ズンズンズン!) 球「あ、あ、あ、あ、あ、あ~、すごすぎる~!」 (パンパンパン!) 球「はあ~~~・・・、もうダメェ~~~!」 球を抱えた浩一は体勢を微妙に後方に反らせ、強靭な腹筋の上に球を乗せるような格好で下から激しく突き上げた。 宙に浮いた形の球は浩一の頭に手を巻きつけ、髪を振り乱し激しく喘いだ。 ときおり顎を上げ間近に迫る天井を仰いでいたが、全く視野には入っていなかった。 神経全てが結合部に集中していると言っても過言ではなかった。 第19話“女性誌ニャンニャン” 嗚咽に近い喘ぎ声が浴室に響き渡った時、ついに球はのぼりつめてしまった。 球が達したことを知った浩一もまた球の中で肉棒を激しく硬直させ痙攣とともに果ててしまった。 ありさと球それぞれのカップルは仲良く揃ってチェックインしたが、当然ながらチェックアウト時はめいめいに退出した。 外気はかなり冷え込んでいたが、球たちは腕を組み、ありさたちは手を繋ぎ、それぞれが道玄坂を下り渋谷駅へと向かっていった。 ◇ いよいよ出発の大晦日を明日に控え、ありさと球は旅行の準備に余念がなかった。 女性の場合、旅行の準備は男性よりも時間が掛かってしまうことが多い。 衣装選びに頭を悩ませ、化粧道具等のアイテムにも入念なチェックを行なう。 特に下着選びともなると、彼女たちは真剣なまなざしで持参するものをチョイスする。 ありさと球は偶然にも時を同じくして下着の選択を行なっていた。 ありさ「にゃんにゃん~、オンゴサマー♪この下着って本当にいい感触だにゃあ~。俊介はこの下着をどんな風に触れてくるんだろうなあ?うっふ~ん、ワクワクしちゃう~」 ありさはガーゼ状の下着オンゴサマーを両手で掲げ嬉しそうに広げてみた。 ありさ「あんなことやこんなこと、いっぱいされるのかなあ?・・・やんやんやん~!」 旅行バッグへの詰め込み作業を終えたありさはサイドボードから紅茶用のカップを取り出した。 カップにはありさの大好きな小猫の絵が描かれている。 ソファに寛ぎアッサムの豊潤でコクのある香りを愉しむありさ。 何気に数日前に買ったばかりの女性雑誌『ニャンニャン』をめくってみた。 今月の特集は『彼氏に浮気をさせないために』であった。 ありさはこのキャッチフレーズに惹かれ発売日を待って買ってしまった。 ページを繰るとレディスコミック顔負けのエロチックなイラストも掲載されている。 ありさは目を輝かせて耽読する。 ありさ「どれどれ?どんなことが書いてあるのかなあ?」 『魅力的な女になること』 ありさ「ぷっ!そんなの分かり切った答じゃ~ん。誰でもそんなの分かってるっつ~の~。でもその通りかも。私も女を磨いて魅力的な女にならなきゃあ~。うん?なになに??」 『セックスのシチュエーションに気を配ること』 ありさ「にゃっ♪それで・・・?」 『例1・場所選びは大事。彼氏の家ばかりとかワンパターンはできるだけ避けよう。常に変化を持たせて』 ありさ「私達の場合はラブホが多いからいいのかな?でもたまには信じられないような場所でするのも刺激的かも~♪例えば公園とか?やんやんやん!クルマは狭いし見られる可能性があるから嫌いだとか言って俊介は滅多にクルマでしたがらないしなあ~」 第20話“ある投稿記事” 『例2・いつも薄暗い場所が多い人はたまには明るい場所で』 ありさ「うんうん、ありさの場合真っ暗でもOKだし灯りの下でも大丈夫。これは問題ないかな?」 『例3・・・下着選びも大きなポイント。たまにはエッチな下着を着けて彼を驚かすのも効果的。一方エッチな下着が多くて彼が見慣れてしまった場合は逆に清純そうな純白の下着を着けてみるのも案外男心をくすぐるもの。』 ありさ「あ、そう言えば俊介って、わたしがTバックを穿いている時より、女子高生みたいな白のコットンパンティを穿いてる時の方が興奮したような気がするなぁ・・・ってことは俊介ってエッチな下着を見慣れてるってことなの?ムカッ!」 ありさは読んでいるうちに夢中になってしまい、目を皿のようにして特集記事に見入った。 やがて記事の最終ページをめくると読者からの投稿記事が掲載されていた。 その中のとある見出しが目に飛び込み、ありさは釘付けになってしまった。 ありさ「えっ・・・なんだって・・・?」 『彼氏の前で公然と浮気をしよう・・・それがクロスラヴ』 ありさ「彼氏の前で浮気ってそんなことできる訳ないじゃん。うふ、でもちょっぴり興味があったりして」 投稿者は25才の女性でイニシャルの他にイラストレーターとだけ記していた。 『皆さんは私の話を信じないかも知れません。でも今からお話しすることは事実なんです。現在、私と彼は時々信頼できる友達カップルと公認の浮気をしています。その結果、元々浮気癖のあった彼が浮気をしなくなりましたし、私自身もたまに騒ぎだしていた浮気の虫が騒がなくなってしまったんです。 初めて経験した時はちょっとした偶然からでした。4人でパーティーを開いた時、全員すごく沢山お酒を飲みました。酔っ払った勢いで私の彼が友達に抱きついたことが切っ掛けでした。それを見ていた友達の彼氏が怒り出すと思っていたら、突然「じゃあ、俺も!」とか言って私に抱きついて来たんです。最初はふざけているだけかと思っていましたが、友達の彼氏は私を本気で脱がせ始めたんです。ちょうどその頃、横を見ると私の彼は友達と裸になって抱き合っていました。私は嫉妬に燃え狂い目を吊り上げて彼と友達に「もうやめてよ!」って叫びましたが、全く止めようとはしませんでした。 いいえ、それどころか彼らはわざと私に見せつけるかのように嫌らしい事を始めたんです。その光景を茫然と眺めていると、今度は友達の彼氏が「ちぇっ、見せつけやがって!悔しいよなあ。ねえ、俺たちも負けないで見せつけてやろうよ~」とか言って、嫌がる私の衣服に手を掛けて来ました。 その後はまるで石ころが坂道を転がって行くように・・・。結局隣同士ですごい事になってしまったんです。その時のことは恥かしくてもうこれ以上書けません・・・』 ここまで読んだありさはただ呆然とするばかりであった。 文章はまだ続いていた。 前頁/次頁 |