第6話「響き渡る淫音」

 快感によって思考能力が破壊され、はしたない言葉を恥ずかしげもなく口にする牝猫と化している。
 肉柱を隙間なく捕らえる肉襞は驚愕の名器でいわゆる『数の子天井』の持ち主であった。
 膣の上部内壁が数の子のようにザラザラしている感触からこのように呼ばれるようになった。
 通常、Gスポットは少しザラザラしていることが多いが、数の子天井の場合はもっと凹凸がはっきりしていて、粒々とした感触が堪らない。

「いいぞ、いいぞ、ありさはすごい名器を持ってるぞ!」
「そうなの? お父さんにそう言われたらすごく嬉しい」

 肉柱をさらに奥までねじこむ伸。

「あんっ! あんっ! すごいっ、奥すごく気持ちいいっ! はぁんっ! お父さんっ! もっと~~~っ!」

 と恥態を剥き出しにして、なりふり構わず叫ぶありさ。
 伸は背後から乳房を鷲掴みにし、猛烈な腰使いで娘を狂わせた。
 肉柱を埋め込んだまま身体を反転させ、布団に仰向けになった伸の上にありさが跨がる。
 上気して頬を紅色に染め、目はトロンとさせ焦点が合っていない。
 くびれた腰を押さえて伸が下から突き上げると、栗色になびく髪を振り乱し、さらなる絶叫で身悶える。
 無毛に近い陰裂に黒光りする肉柱がリズミカルに出入りする様相は見事であり、圧巻といえた。

「あんっ、あんっ! いいっ……いいっ……、お父さん……いいっ!」
「何がそんなにいいんだ?」
「お父さんの……すごい……」
「ちゃんと言わないと、ここで終わりにするぞ」
「そんなぁ、ダメ……やめないで……」
「それならちゃんと言ってみろよ。さあ、何がいいんだ?」
「そんなの言えない……」
「じゃあ、やめようか」
「言う、言う、言うからやめないで……おち……んちん……。お父さんの…おちん…ちん……」
「何だ、俺のちんぽがそんなにいいのか?」
「うん……お父さんのおちんちん……大好き……」
「親父のちんぽが好きとは、全くエッチな娘だな。じゃあ自分で動いてみて?」

 ありさは素直に従った。

 両手を後ろについて身体を支えると、自ら腰を浮かせて上下に振り始める。
 愛液にまみれる女芯が、グッチョグッチョグッチョと伸の肉柱を締め付け擦りあげた。
 後ろに反っているため伸の位置から挿入箇所が丸見えになっているが、ありさは夢中になっていて気にも留めていない。

「おぉっ……これはすごい、いいぞ、もっと速く」
「あぅんっ、あぅんっ、あぅんっ! ああっ、すごい! お父さん、すごく気持ちいいっ!」

 もっと快感を得ようと、貪欲に腰を振る淫らなありさに、肉柱に力を漲らせた伸の目の前で、ありさの上下動に合わせるように美しい乳房が弾む。
 その様に煽り立てられて思わず上半身を起こし乳首に貪りつくと、ありさも悦声を震わせた。
 桃色に艶めくその突起はさらに強ばらせ、まるで甘いグミのようであった。
 乳首を舐め、吸い、噛み、摘まみ、捻って嬲ってやるとよだれを垂らして身をよじる。

 とどまることなく父娘の禁断淫宴は繰り広げられ、ますます営みは過熱していく。
 ありさは父親の肉柱の虜となり、もし周囲から見れば何かに憑依されているかのように見えるだろう。
 伸もまたいまだかつて経験したことのない興奮に嬉々とした。
 かつて抱いた女は数多いたが、これほどにも激しく淫らで官能的なセックスは初体験であった。
 しかもそれの相手があろうことか実娘のありさ。
 娘を犯し、乱し、狂わせる快感は誰にも想像できないだろう。

 五十歳を超えたというのに、あきらかに若き日の体力を回復させている伸。
 この禁慰交歓が始まって以来、肉柱は萎えることなく、むしろ時間の経過とともに硬度を帯びてゆく。
 青筋を浮かばせ脈打つ『肉の柱』で延々と娘をよがらせた。

 伸はありさの両脚首を掴むと、再び二つ折りの体勢にする。
 ふたたび屈曲位である。
 今回は膝頭が乳房を押し潰すほど折り曲げ、ありさがエビのようにされてしまった。
 つい今しがたまで肉柱に突き立てられていた女芯がまたあらわにされ、止めどなく分泌された愛蜜が溢れ返っている。
 泡立った淫汁と白濁した本気汁が、この二人の禁戯がいかに激しかったかを物語っていた。

「やだっ……恥ずかしい……」
「恥ずかしいって、おまえ、いまさらよく言うよ」
「……だって……」
「じゃあ、ここまでにするか?」
「ダメ……。これを……お父さんのおちんちん……もっと欲しいのぉ……」

 そう懇願しながら伸の太い肉柱を掴み、しごき上げおねだりに興じる娘の姿に、伸はもう今までのような清楚で可憐な女に戻ることができないだろうと思った。
 ヒクヒクと誘い込む女芯に、伸は焦らすことなく一気に肉柱を突き立てた。
 否、『突き立てた』という言葉は適切とはいえない。むしろ『ぶち込んだ』と表現するのが正しいだろう、それくらい壮絶な挿入だった。

「はぅぅぅぅぅっんっっっっ~~~!!」

 腰をブルブルと震わせながら喘ぎ散らすありさ。
 淫汁を迸らせ、尻の谷間を伝った液体は背中にまで流れ落ち、布団に大きな染みを作った。

 奥深くまでぶち込んだ肉柱を一気に引き抜くと、膣口が大きく口を拡げた。
 再び奥まで一突きしまた一気に引き抜く、を繰り返すと、

(ヌチャッ……ヌポッ、ヌチャッ…ヌポッ、ヌチャッ…ヌポッ……)

 と卑猥な淫音が響く。



前頁/次頁





野々宮ありさ
























表紙

自作小説トップ

トップページ







inserted by FC2 system