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第4話「愛撫だけで昇天する」
わざと派手な音を立てて啜ってみせる伸に、我慢しきれなくなったありさは思いもよらずはしたない喘ぎ声を漏らした。
「あんっ……あうっ……はぁぁぁっ~……」
それは父親の娘というより、一人の女が奏でる声であった。
「いい声を出すじゃないか。気持ちいいなら我慢しないでもっと出していいんだぞ」
「そんなぁ……そんなこと言わないで……ああ、でも……そこ、すごいっ……っぅはぁぁぁぁんっ~~~……」
伸が舌を固くすぼませ花芯の中まで抉じ開けてゆくと、指に力を込めてシーツを握り締め背中を弓なりに反らせながらありさは悶絶する。
これほど激しく口による愛撫を受けたのは初めてであったため、未知なる世界に流されるまま呑み込まれていくのであった。
ビチョビチョと卑猥な音が部屋に響きわたる。
伸が花蕾の皮を剥いてやると真っ赤に充血した桜色の真珠が顔を覗かせた。
二本の指で挟みクニクニと擦ってやるだけで、またもやよがり身体をくねらせる。
「ああん……ああん……だめ……イっちゃうう……はぅんっ……!」
ありさはすでに失神寸前まで追い込まれていたが、さらなる愛撫の洗礼を受けることになる。
伸が身体を持ち上げくるりと反転させると、四つん這いの体勢にさせた。
「もっと尻を突き出して」
「こう……?」
伸に促され、朦朧とするまま従うありさ。
白い陶磁器のような双臀が向けられ、蜜まみれの亀裂が覗くその光景は伸の興奮に一層拍車をかけた。
双臀をつかみ激しく揉みしだくと、濡れた花弁が擦れ合いクチュクチュといやらしい音を奏でる。
いきなり尻肉を拡げると花芯がはっきりと顔を見せ、その上にサーモンピンク色をした美しい菊門までもが露出する。
(お父さんにあそこを見られている……)
羞恥に耐えるありさだったが、たとえようのない快感が身体を突き抜ける。
突然、伸が花芯に指を突き立てた。
年輪を感じさせるその太い指は、二本も挿入されれば内側をすべて満たしてしまう。
事実、俊介の肉柱よりも伸の指の方が圧倒的な存在感があった。
「あひっ……ひいい~~~……お父さんっ! そんなにしたら……おかしくなっちゃう~!!」
挿入された指が、ありさの膣壁をこれでもかと言わんばかりに入念に掻き回す。
ビチャビチャと愛蜜を撒き散らしながら必死に快感の大波に立ち向かい、いつしかその悦びを素直に表現するようになっていた。
「もっと愛撫が欲しかったら、はっきりと言わなくちゃ。じゃないとこれで終わるぞ」
「いやっ、だめ……もっとぉ……、もっと……愛して……、お父さん……お願いだからぁ……」
急に手を止めた伸は懇願するありさを見て、これで完全にありさが堕ちたことを確信した。
伸の指をしっかりと締め付ける膣肉に、もしこれが己の肉柱だったら……と想像すると、それだけで興奮が止まらなかった。
このあと待ち受ける楽園を思うと、自然に力がこもった。
Gスポットの位置を指で探りしっかりとかき回すと、すごい量の潮がピュッピュッと飛散し伸の手首まで濡らしていた。
「んああ、だめえっ! お父さんっ、凄い~っ!こ、壊れちゃう! お父さんっ!! はぁぁっぁあんっ!!」
ピクンピクンと身体をのけぞらせ絶叫とともに早く達してしまったありさ。
もはや伸はありさの身体を支えてやることができず、ベッドの上にうつ伏せに倒れ込み尻だけ突き出していた。
昇り詰めたあと痙攣している我が娘を見て、かつてこれほどまでに乱れた女がいただろうかと、呆れつつも気分が高揚する伸であった。
普段の清楚で控えめなたたずまいからは想像ができない豹変ぶりに、血の繋がりをしみじみと感じるのだった。
ようやく自身を取り戻したありさは、潤んだ瞳で伸にそっとささやいた。
「ねえ……お父さん……今度は私がお父さんにしてあげる……」
伸の元に座り込んだありさは下から誘惑に満ちた視線を送りながら、ゆっくりと伸のズボンを脱がせる。
「お父さんって歳の割りに引き締まったいい身体をしているのね」
「年の割に、は余計だぞ。それにしても身体を娘に褒められるのは変な気分だな。一応スポーツは続けているからな」
紺色のボクサーパンツ姿となった伸の意外に逞しいボディに感激して息を飲むありさ。
ありさの数センチ先には、そのふくらみから窮屈そうにボクサーパンツに抑え込まれた男柱が息づいている。
あまりにも刺激的な娘との熱い夜に、すでに伸がカウパー液で変色しているのが分かる。
緊張した面持ちで、ありさはボクサーパンツに手をかけずり下げると、ビョンとまるでバネのように勢いよく肉柱が飛び出した。
ありさはその凄すぎる伸の肉柱の迫力に言葉を失った。
今まで経験した男性はわずかだが、彼らのそれとは比べようもないほど超が付く立派ないでたちといえる。
もちろん俊介とは桁が違う。
さらに驚いたことに、天井に向かってそそり立っているためその巨大さは尋常ではない。
「ありさ、何を驚いているんだ?」
「いや……あの、その……」
巨大な肉柱に思わず身体が火照り、花芯の奥がキュンと疼くのを感じた。