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第3話「父娘 禁宴の幕明け」
疼くような快感が乳首の先端から身体の中心へと広がっていき、たちまち花芯に愛液を溢れさせる。
伸はキャミソールの裾をつかむと一気にまくりあげありさの身体から取り去った。
小ぶりだがよく形の整った愛らしい乳房が伸の目前で揺れる。
今まで数々の女性のヌードを見てきたが、これほど美しく官能的な乳房は見たことがない、決して欲目ではなく本心からそう思う伸であった。
幼少期以降に初めて見る娘の裸体に、自身が父親であることを忘れ完全に釘付けにさせられていた。
「お父さん、そんなにじっと見つめたら恥ずかしいよ……」
「きれいだよ」
「お父さんから褒められるとくすぐったいよ。あは」
食い入るようにありさの肉体を眺めた伸は蠱惑的なありさの乳首に唇を寄せた。
「あっ……」
愛らしい桜色の乳首は伸の口内で愛されかすかに震えているように思えた。
「あぁ……、あぁん……」
身体の中でも特に鋭敏な乳首を愛撫され、ありさは我慢できずに恥ずかしい声を漏らせてしまった。
「そんなにいいのか?」
「あぁぁん……はぁん……!」
返事はなかったが、乳首の愛撫でこれほどの反応を示すありさを見て、伸はありさの内部に潜む淫奔さを感じとっていた。
女の感度がよいともっと歓ばせてやりたくなるもの。
伸はさらに強く吸ったり甘噛みをするとありさが淫らな声を奏でた。
ありさの下半身に右手を伸ばしそっと花芯を触れてみると、すでにたっぷりと潤いを湛えている。
「もうこんなになってるじゃないか。どうして?」
「いや……そんな恥ずかしいこと聞かないで……」
「どれ、中はもっと濡れているのかな?」
「だめっ……」
陰裂に指を滑り込ませるとすでに内部はおびただしく濡れており、グチョッと淫靡な音を立てた。
中指の腹で数回往復させ、花蕾を探りあてると指先でクルクルと円周を描いてみた。
「あああっ! お父さんっ! そこだめぇっ!……」
女の性感帯をしっかりと捉えた五十路男ならではの愛撫に下半身を震わせながら悶えるありさ。
当然女の「ダメ」という言葉が否定の言葉でないことは心得ている。
伸は気をよくしてさらなる淫戯を企んだ。
右手の中指の腹で花蕾を撫でながら、左手の人差し指と中指を駆使し陰裂へと進入させていく。
「ひぃっ……そ、そんなことっ……あぁんっ……だめぇっ……!」
大きく目を見開いたありさは宙を見つめる。
伸の指の感触を秘所に感じとり、押し寄せる快感に言葉を発することができなかったのだ。
「どうだ……いいか……? ここは感じるか?」
問いただす伸の質問などもはや耳に届かない。
しかし次の瞬間、桁違いの快感に心を奪われたありさは悦懌のあえぎに狂った。
伸は、舌で左乳首を、左手で右乳首を、右親指で花蕾を、中指で蜜壺を、四か所攻めを行なった。
グチュグチュという水音とありさのあえぎ声が室内に響き渡る。
「あ……あ、あ、あ、あああぁん! だめ、イっちゃう……お父さんっ……イっちゃうぅぅぅっ~~~!」
絶叫とともに身体を痙攣させ、ぐったりと脱力していくありさ。
息を荒げしなだれるありさの身体をベッドに横たえた伸は、早速次の愛撫へと進み、ありさにひとときの休憩許さなかった。
一糸纏わぬ蠱惑的な姿で横たわるありさの両足首をつかむと、伸は一気に膝を折り曲げ二つ折りの体勢にした。
眼下には愛蜜にまみれた陰裂とその奥にはヒクヒクと息づく花芯が息づいている。
「美しい……」
伸は陰唇をやさしく撫でながら賞賛の言葉をつぶやく。
女性器をつぶさに見つめられ賞賛されたことに、ありさは歓びよりも恥じらいをうかがわせる。
「ありさ、おまえは本当に美しい女に成長したなあ」
「裸を眺めながらそんなことを言われたらすごく恥ずかしいよ。でもお父さんにそう言ってもらえたらすごく嬉しい」
「それにしてもここの毛はあまり成長しなかったなあ」
「気にしているんだからそこをあまり強調しないでよ……」
「すまんすまん」
伸が指摘したとおり、ありさの柔毛は申し訳程度に生えているだけで、縦にくっきりと切れ込んだ割れ目に釘付けの伸はねっとりと濡れる花弁を二本指で拡げてみた。
するとありさは顔を赤らめ指をのけようとした。
「いやだ、お父さん、そんなに見ないでよ……恥ずかしい……」
逆海老のような体勢で一番恥ずかしい箇所を見られ羞恥に顔をゆがませるありさ。
見ないでと懇願したが、伸は構うことなくさらなる羞恥の言葉を浴びせた。
「いやだいやだと言いながら、こんなにもびっしょり濡らすとは。ありさ、おまえは本当にエロい娘だな。こんなに淫乱な娘に育てた覚えはないぞ」
そうささやくと、おもむろに花芯に唇をつけ、わざとジュルジュルと音を立てながら奥から溢れ出る愛蜜を啜り始めた。
明日嫁ぐ娘とその父親。二人が過ごす人生最初で最後の熱い夜。淫花を咲かせるこの部屋で父娘の禁宴はまだ始まったばかりであった。