第4話
(ひい~~~っ!いやぁ~~~~~~~っ!)
『ん…?穴は…どこかな……?』
(いや!いや!お願い、もうやめて!)
『ぐひひ……穴あった……見つけたよ……ぐひひぐひひ……』
冷たい感触が亀裂を這いまわり、ついに膣穴を探し当てた。
その感触は冷たいだけでなく骨ばっていて、まるで死者の指をほうふつさせた。
えもいえぬ不気味な感触が狭い肉の狭間をこじ開けてくる。
(やめて……お願い……)
『狭いなあ……指を通すのも苦労するね……こんな狭いところに…おちんちん入るのかなあ……?』
そうつぶやきながら冷たい指は侵入を開始した。
(グニュ……)
そのおぞましさに普段のありさであれば泣き叫んでいただろうが、金縛りにされ声も出せない現状ではなすすべが何もなかった。
膣道を凍てついた感触がゆっくりと侵攻していく。
それは侵攻と言うよりも侵蝕と言ったほうが適切だろう。
まるでエイリアンに遭遇し襲われているかのような戦慄。
『ぐひひ……女の子の中って温かいんだね……それに意外と深いんだ……どこまで入るのかな……』
(それ以上は無理!お願い、もうやめて!)
(グニュグニュグニュ……)
(ぎゃあ~~~~~!!気持ち悪いよ~~~~~!!)
冷たい指が激しくうごめく。
骨張っている分、少し痛みが伴う。
90%の悪寒と10%の痛感…当然だが快感などといった感覚は微塵も存在しない。
(グチョグチョグチョグチョ……)
(うう…や、やめて…お願いだからやめて……)
これ以上続けられると精神錯乱に陥ってしまうのでは、と思っていた矢先、冷たい指の動きがピタリと止まった。
(……?)
ほっとしたのも束の間、正体不明の物体はとんでもないことをつぶやいた。
『ぼく…入れてみたい……君の可愛いおま○こに挿し込みたい……』
(冗談やめてよっ!あなたは死んでるんでしょう!?そんなこと出来るわけないじゃない!お願いだからもうやめて!お願い、もう許してっ!)
『いやだ……ぼく、君のこと好きになってしまった……もう我慢できない……』
(嘘よ、今まで沢山の子にエッチなことしてきたんでしょ!?)
『触ったことや突き挿したことはあったけど、発射したことは一度もなかったよ。好みの子が現れるまでずっと待ってたんだ……待った甲斐があって今日やっと現れてくれた……』
(現れてくれたって、そんなこと言われても……とにかく発射するのだけはやめて!お願いだから!)
『それはもう無理だよ。ぼくのモノもうビンビンになってしまって小さくならないんだもの……』
(うそよっ!どうして?死んでいるのにどうして勃起するのよ!そんなのあり得ないわ!)
ありさが心の中でそうつぶやいた次の瞬間……
(ズブリッ!)
下から突き上げるような強い衝撃が走った。
(きゃぁ~~~~~~~~~っ!!)
濡れてもいない肉の狭間を突き進んでくるのは一体何だろう。
ありさは未知の異物から逃れようと試みたが、やはり身体が動かない。
(あぁ…されるがまま耐えるしかないのかぁ……)
ありさは現在18歳、少ないながらも男性経験はある。
今、割れ目に食込んでくる異物が、まるで男根のようだと言うことは感触で分かる。
ただ男のモノがいきり立った時は恐ろしいほど熱いものだ。
それに比べて今侵入している異物は氷のように冷たい。
(ズズズッン…ズズズッン……ズズズッン…ズズズッン……)
冷たい異物……ここでは『氷の肉棒』と呼ぶことにしよう。
氷の肉棒は重々しくゆっくりとした抽挿を繰り返す。
(いや……ダメ……入れないで……お願い…許して……あぁ……)
氷の肉棒はただひたすらありさをなぶり続けた。
その光景は、まるでありさが男と騎乗位で交わっているかのようで、突き上げられる度にありさの身体がふわりと浮き上がった。
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