第3話

少しずつ我に返ると、私は自分がいまの絶頂でおしっこを漏らしてしまったんじゃないかという不安感に駆られた。
また急速に恥ずかしさで我に返る。
男性に、おずおずと尋ねてみた。

「あ、あのっ、私、もしかしてその、漏らしちゃいませんでした?」

「美味しかったです。ご馳走様」

うわやっぱり漏らしちゃってたんだ私。公共の温泉でだよ。
だめじゃん私人間失格だよ…。

男性はそんな心配そうな私を見て、あの説き伏せるような口調で言った

「心配しなくて大丈夫ですよ。これから清掃するって言ったでしょ?」

うん、そりゃそうだけどさ。
でも、いくら洗ったもここの石畳とかに私のおしっこが染み付いた事実が消えるわけじゃないんだよね。
うわー恥ずかしくて私もうここに来れないよ…。

「もう少し…舐めていい?」

「い…や…、入れてほしい…で…す…」

もう少しクンニして欲しいかと言えば、してほしくないと言えば嘘になる。
でも、ここの清掃時間って2時間なんだよね?
なら、前戯に時間かけられ過ぎて入れてもらえなかったら悔いが残る。
それに…。
あのクンニにこれ以上耐える自身がない。
あんなので何度もイカされたら、挿入前に私が果ててしまう…。

男性は答える代わりに、指を私のオマンコに滑らせてきた。
そしてそのまま、私の濡れ具合を確認したかと思うと(温泉の中なのに分かるのかしら)、その指をクイクイと折り曲げ、膣の内壁を刺激した。

「うぐあっっっ!!」

私は大きく息を吐き、再び放心状態に陥った。
と同時に、またオシッコも漏らしてしまったらしい。
こんなのでイカされるとは情けなかったが、実はそこがGスポットと言って物凄く感じるスポットなのだと後で知った。
(旦那としか経験なかったら一生知らなかったな…)

ともあれ私は、口をぱかっと開けて湯船に浮かび、お湯(私のオシッコ入り)が口に入ってくるのも構わず呆けてしまっていた。
そんな私の身体は男性の両腕でガッチリと抱えられ、私は為す術もなく、ただ「その時」を待つのみとなった。
そう言えばさっきからお互い裸でじゃれ合っているのに、私はこの男性のアレをまともに見ていなかった。
どんなのが来るんだろう。
ドキドキ…。

ぬぽっ。
「!」

ずずずずずい。
「!!!!!!」

膣内がほど良く濡れていたためだろう。
それは殆んど無音で、ぬるりと滑るように私の中に潜り込んだ。
あまりにも自然にすっぽりと入ってしまったので、私は声すらも出せなかった。
ただ、喉から息だけが漏れる。

凄い。
凄い。
私の中が、大きなカタマリで満たされてる。
未だ入れられただけなのに、何この圧迫感。
旦那のなんて、比べようもない。
あぁ、やはり旦那のところに戻らなくて正解だったんだ私…。

そんなことをぼんやりと思っていた矢先。
それは突然動き出した。
「うあっ!!」
さすがにこれには声を上げずにいられなかった。
男性は私の両腕を抑えたまま、腰の前後運動を始めた。
それはとてもゆっくりではあったが、これだけのデカさのものが私の敏感なナカを往復するのである。
「あぁっ!あうあああああぁぁ」
とても堪え切れるものではなく、私は本能のままに嬌声を上げ始めた。
そのボリュームに比例するかのように男性のピストン運動は激しさを増す。

ゆっくりがややゆっくりに。
ややゆっくりがほどほどに。
ほどほどがやや早くに。

「あぁぁぁぁ、うあぁぁぁもっと、もっともっともっともっと、激しく突いてえぇぇ!!」

何を言ってるんだろう私は。
目の前の男性とはいまここで初めて知り合ったばかりだというのに。
あまりの快感に、私はきっと頭がおかしくなってしまっていたのかも知れない。

どん、どん、どん、どん、どん。

男性のピストン運動がもはや一定のリズムを刻むようになると、私もそれに合わせて腰を押し付けるようになっていく。
それはもはや、配偶者以上に息の合ったカップルのようでもあった。

「あうん、あん、あん、あっ、あっ、いっ、いく、イク、イッチャウ………ああっ!!」

もはやそれは、予定調和的な何かであったのだろう。
初めての男性とのその行為は、私が両腕を抑えられていたとはいえ、極めてオーソドックスな正常位でオーガズムを迎えさせられて終結した。
こんな感覚、いまのいままで忘れてた。
やっぱり、イクっていい。
感動。
幸せ。
温泉の暖かさと相まって頭の中がボーッとしつつも、女の身体に生まれた喜びを私は全身全脳で味わっていた。

ところで、男性のそれは、まだ私の中から出てきていない。
あの太さと硬さを維持したまま、私の中に突き刺さったままになっている。

(あれ?彼はイカなかったのかしら?)

もしかして気持ち良くしてもらったのは私だけなのかしら。
それって何だか申し訳ない気がする。

「あ、あの…」
「…はい?」
「あの…貴方はその、気持ちよく、なかった?」
「…いや、そんなことは」
「でも…私だけイッちゃったの、何だか悪くて…」
「あぁ、そんなことですか。大丈夫ですよ。私は遅漏気味でね、なかなか…」

その言葉を聞きながら、私は…宙に浮いた!

ざばあー。
「!!!!!うぁんっ!!」


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