第9話 リモコンローター乳房責め! 美少女羞恥調教 プルルルッ♪♪ 軽快とは言い難い電子音が、駅のホームに響いた。 8輌編成32ヶ所の扉がほぼ同時に閉じられ、電車はゆっくりと加速する。 低く唸るモーターの音が、次第に甲高い絶叫の音に代わり、窓の外の景色が残像のように流されていく。 土曜日の、それも正午過ぎという時間帯のせいだろうか。 車内は空いていた。 垂れ下がる吊革はおろか、通勤ラッシュ時には憧れの的の座席シートにもかなりの余裕が感じられた。 そんな中、若い娘とそこそこに若い男が、立ち並んで窓を見つめている。 時折、大きく揺れる車内で、席に座ることなく、ピタリと閉じたドア横の窮屈そうなスペースに身を押し込めるようにして。 (いいのか? こんなことをして、本当にいいのか?) その男、太一は、戸惑いを隠せないでいた。 落ち着きのない眼差しのまま、片手で銀色の支柱を握り締め、もう片方の手をズボンのポケットに突っこんでいる。 「ねえ、まだなの?」 太一が掴まる支柱の下半分に手を掛けた少女が、ささやき声でせっついてきた。 まるでお花畑を彷彿させる小花が散りばめられたワンピースを着たその娘、美紗が、上目遣いに見上げている。 「わかったよ、今押してやるよ」 ムスっとした顔をしてみせるが、太一の返事は怯えていた。 額にべっとりと汗の玉を浮かべたまま、それでもポケットの中の手をゴソゴソとさせると…… ブゥーン、ブゥーン、ブゥーン…… 「んく……くうぅぅっっ……!」 どこからともなく低い器械の音が響いた。 それと間を置かずに、美紗がくぐもった呻きを漏らした。 支柱に身体を預けたまま、小さな背中が震えている。 挑発的な上目遣いの視線があっという間に落下し、踏ん張るように開かせた彼女自身の足元に向けられる。 「と、止めないでよ……うくふぅ、ぜったいに……」 太一の心を先読みしたように、美紗が訴えてきた。 余裕など全く無さそうな引きつった声を漏らしながら、赤らめた顔を引き上げてみせる。 「苦しかったら知らせるんだぞ。すぐに止めるからな」 「ふぅ、はあぁ……サンキュー、おじさん」 気遣う太一に、美紗がニィっと笑った。 真っ直ぐだった背中を猫背のように屈めさせ、支柱に掴まらせていた指を、血の気が失うほど強く握らせたまま、白い歯まで覗かせる。 (わからない。でも頑張れ、美紗ちゃん) 声にするのは憚られた。 太一は少女の仕草に胸を熱くしながらも、余りにもバカげた行為に耐え凌ぐ姿に、心の中だけでエールを送る。 花柄のワンピースの下にはブラジャーも身に着けず、なだらかな膨らみの頂点に、ピンクローターと呼ばれる淫具を貼り付けたまま、美紗は太一と共に電車に乗り込んだのだ。 そしてワイヤレス操作可能なローターのリモコンを、彼女は太一に預けたのである。 「や、やだぁ……はあぁ、おっぱいがぁ……ジンジンしてるぅ……」 小刻みな震えだった美紗の背中が、大きく波打つように揺らいだ。 唇を噛むより、声にした方が楽だというように、素直な感触を声帯から漏れさせる。 『おじさんの会社ってさ、週休2日制なの?』 『一応はね。第1と第3の土曜日の月に2回だけど』 『じゃあさ、明日はわたしに付き合ってよ。ちょっと愉しいお遊びを経験させてあげる』 公園での分かれ際に交わした美紗との会話が、太一の脳裡でリピートされた。 屈託のない顔付きで、思いっ切り背伸びをした物言いの少女の姿までもが、背景のように再現された。 ブゥーン、ブゥーン、ブゥーン…… 「あくぅっ、んんくぅ……こんなの、イケナイのにぃ……美紗ぁ、気持ち良くなってぇ」 そのあどけなくて屈託のない少女の顔が、快感の波に弄ばれている。 年上の男を誘うおませな少女の声音が、性欲に絆された艶っぽい女の声に進化していた。 (いったい、どこのどいつだ? 羞恥プレイで胸を刺激したら、バストがデカクなるなんて……そんなわけないだろう) 男の太一でさえ、即座に否定できる自信がある。 けれどもコンプレックスという病に掛った少女は盲目である。 いや、歪んだ恋煩いというべきか。 ネットに書き込まれた都市伝説のような情報にも、しっかりと反応してしまうのだ。 相棒に指名した太一を引き連れて『大人の玩具屋』を訪問し、キャッ、キャッとはしゃぎながら購入したエッチな道具を、女子トイレでこっそり装着し、白昼の電車に乗り込んだわけである。 その羞恥プレイ効果で、バストが巨乳化すると妄信して。 「んふ、おぉ……おじさん……」 「なんだい、美紗ちゃん?」 「くふぅ……もう、気付かれてるかな?」 それが本望なのか? それとも恐れているのか? スレンダーな肢体を身悶えさせながら、美紗が訊いた。 「そ、そうだな……」 車輌の壁に貼り付くようにして立つ美紗に代わって、太一が黒眼を走らせていた。 スポーツ新聞に片目を当てた白髪交じりの男。 スマホに目を落としている主婦らしき女。 クラブ活動の帰りらしい、校章のイニシャルが刻まれたトレーニングウェアの男子学生。 一人……二人……三人……四人…… 何かをするフリをしながら、ぼぉーっとするフリをしながら、数人の視線がこちらに向けられている。 好奇に満ちた眼差しが、チラチラと美紗の痴態を覗き見している。 「い、いや……誰も気づいてなんかいないよ」 太一は嘘をついた。 振動するローターに乳首を刺激され、ギュッと身を固くして耐える美紗の心を和ませようとして。 「そ、そうなんだ……はあぁぁ……でも、それじゃ、意味ない……よね」 「えぇっ! なんで、そうなるんだよ?」 自分の耳を太一は疑った。 切ない呼吸を苦しげに吐く美紗の思いがけない言葉に、ガードしていた身体までもがよろけていた。 複数の視線が、その好機を逃すまいと掻い潜り、身震いする美紗の肢体に殺到する。 「リ、リモコンを……んんっ、強くして……」 「そんなことをしたら?」 「いいから……はぁ、早く……もっと、感じないと……」 レールの継ぎ目を通過するごとに電車が揺れる。 銀色の支柱を滲み出す汗に曇らせながら、美紗はかろうじてそれを掴み、崩れそうな身体を支えている。 この状況で、ローターを強くなどしたりしたら……?! 「おぉ、おじさん……ふぅっ、何してるのよ。わたしはぁ、イキたいの。で、電車の中で……他のお客さんに見られながら、ぜぇ、絶頂したいの……だから……」 美紗が息を切らせながら訴えてくる。 唸る電車のモーターに負けないように、声帯を震わせて卑猥な懇願を太一に向けて。 「わかったよ、美紗ちゃん。そんなに恥ずかしい思いをしたいなら、もう止めやしない」 カチッ……! ブゥゥーンッ、ブゥゥーンッ、ブゥゥーンッ…… 「ヒアァッッ! ふぐぅっ……すごいぃ、ビリビリするぅ……おじさん、ありがとう……」 忍ばせていたリモコンのスイッチを、太一はマックスに引き上げた。 それと同時に美紗の華奢な身体が痙攣する。 まるでツマ先と頭のてっぺんから電流を流し込まれたように、突っ立ったまま背中から腰までをビクンビクンとさせ、ついには踏ん張らせていた両足が力を失った。 前頁/次頁 |
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