第23話 弾かれる乳首、跳ねる乳房


「治彦ったら、本当にずるいんだから」

「文句を言うなら、俺の息子に言ってくれよ」

「でも、わたしはこれでも構わないかも……」

智花が治彦をにらんだ。
ついでに細めた瞳で、治彦の下半身に垂れる一物を恨めしそうに見つめた。
そんな智花に、治彦にも、身に着けた衣装を脱ぎ落し、ブルマのみを腰に着けた真由美が、曖昧な笑みを送る。

「処女を卒業するのは、真由美なんだから。その彼女の意見を尊重してだな」

「調子のいいことを言って。たった一回のセックスで、オチ〇チンをフニャフニャにしたくせに」

「そ、それはだな……智花のオマ〇コが気持ちよすぎたから……それよりも、さっさとベッドに上がれよ」

「それを言うなら机の上でしょ。終わったら、ちゃんと拭いてきれいにしないと」

つなぎ目が少しゆるんだ机のベッドを、智花が整えてみせる。
治彦とのセックスを終え、乱れたブルマをきちんと穿き直した彼女は「よいしょ」と、小さな掛け声と共に、その机の上に這い上がる。

「真由美も早く」

そして、手招きをして誘った。
セックスパートナーから脱落した治彦には、無言のまま尖ったあごをしゃくる。

「はいはい、取ってきますよ」

萎えたペニスは、復活の兆しを見せていた。
けれど治彦は、それを脱力したように下向けると、面倒くさそうに歩いた。
視界の端では、呼ばれた真由美が恐る恐るというように、机の上に身体を乗せている。

(智花、真由美のことを頼んだぞ)

暗闇に沈んだ机の一つに、治彦は腕を伸ばした。
指の先端にこつんと当たる硬いモノを、しっかりと掴ませる。

青白く輝くステージの上では、智花と真由美の姿が。
異界から迷いこんだ妖精のように、少し儚げな美少女が二人、その清らかな肢体を寄り添わせている。

治彦は足をスローにさせて歩いた。
手に馴染む筒状のアイテムを利き腕に持たせ、それだけを激しく前後に振るジェスチャーを交えながら、まもなく始まるであろう妖精の結び合いに胸を時めかして。



「智花、優しく愛してね」

「う、うん……任せといて、真由美……」

ひとしきり熱いキスを交わした二人の少女は、潤みきった目で見つめ合っていた。
舌と唾液と唇を交換し合い、濃厚すぎる口づけの果てに顔肌を紅く火照られた女の子二人は、表情は少々堅めである。
しかし、それを吹っ切るかのように、それぞれの腕を向かい合う裸の乳房へと這わせていく。

「真由美のおっぱい……あたしのより大きくて、とっても柔らかい……」

「あぁ、智花だって……可愛い乳房してるよ。上に乗せてる乳首も……ふぅ、食べちゃいたいくらい……」

「はぁんっ、摘ままないでよ。真由美のいじわる」

「でも、とっても硬くなってるよ。コリコリしてる」

「ひぅんっ!」

智花の肩が跳ねた。
乳房の肉に貼りついた真由美の指に、その頂に載せられた蕾を柔らかくひねられている。

「智花、リードするんじゃなかったのか?」

「くふっ、治彦は黙ってなさいよ。そ、それよりも……準備はできてるの?」

「準備? あぁ、そうだったよな」

ギャラリー役の治彦に皮肉られて、智花は唇を尖らせた。
その少年がもてあそぶように手にする、鮮やかな青色を塗りこめたプラスチック製の筒には、複雑な目を向ける。

「あたしだって、負けないから……」

「はくぅ、くぅーっ……乳首、弾かないでよ……」

刺激されたなら、倍返しの刺激で。
智花の爪がパチンと跳ねる。
やわやわと揉みこまれて、競り上がるように硬化した真由美の乳首が、切なげに揺らされる。

「真由美、下の方はどうなってるの?」

突いては、揉みしだいて、晒し合う双乳とじゃれ合うように戯れ合って……

智花の視線が、ゆるゆると下った。
机のベッドでお膝をして座る真由美の下半身に、潤んだ眼差しを当てた。

「どうって……? アソコのこと?」

「ええ、そうよ。真由美のオマ〇コのこと。あんなに恥ずかしいオナニーをしたんだから、もちろんベチョベチョになってるんだよね。オマ〇コのビラビラとか」

「やだ……そんな言い方って、恥ずかしい……でも、濡れてるかも……真由美のオマ〇コとか、エッチなビラビラとか」

男子生徒の憧れなのに、控えめでおとなしい美少女は、ちょっぴり不敵な笑みをこしらえた。
誘い文句に乗るように、大胆でハシタナイセリフも声にした。
そして、おしとやかな女の子を示すお膝を崩してみせる。
体操着として活躍したブルマなのに、セクシーなパンティーのように心細い股布を、摘まんではペロリとめくった。

「キャ、恥ずかしい……」

「きれいだよ、真由美のビラビラ……」

「おぉぅ、すげぇ……」

三者三様の想いが漏れた。

お膝からM字開脚へ。
両足を拡げた真由美が、顔を片手で隠しながら恥じらいでいる。
真似るように足をM字にさせた智花が、月光に照らされた同性の秘処を凝視している。
筒状のアイテムに小細工を施した治彦が、目を輝かせて首を突き伸ばし、完全復帰させた己の股間を慰めるように撫でつけ……





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