8.

 写真を二枚撮り終え、カメラをセンターテーブルの上において、精液で汚れた美月の美貌をじっと見つめた。
 憧れていた人妻の素晴らしく淫猥な眺めに、精液を吐き出したばかりの肉棒が次の快楽を求めて、ビクビクと震えている。
 このまま美月のおま○こに肉棒をぶちこんでしまい口とは違う肉ひだの快感を堪能したいが、それでは、ただの強姦と変わらない。
 美月とは一度限りで終わるつもりは毛頭もない。下手すれば全てを失ってしまうほどの、大きなリスクを背負っているんだ。ハイリスク、ハイリターンでなければ意味がない。性欲の塊のような男の相手をずっとしてもらうというハイリターンを得るために、美月の女の欲望を最大限引き出し、美月自身から情交を求めるまでに、この女の肉体を徹底的に淫乱な躰へ改造しなければならない。
 そう自身に言い聞かし、ティッシュペーパーとウェットティッシュでサラサラの髪の毛から顎まで飛び散った粘度の濃い精子を拭いとった。

 精液を拭っている間、瞼と唇を固く結んでいた美月がゆっくりと瞼を開いた。その瞳は潤んでいた。だが、いやらしいものではなく、今にも泣きだしそうなものだ。
「顔にかけらたのは初めてか?」
「ひ、ひどい……」
「ひどい? ひどいか……でも、中に出されるよりもずっとましだろう?」
「もぉ、いや……」
 よわよわしい声と共に美月の瞳から涙が零れおちた。
 そんな美月に動揺した。急速に可哀そうなことをしてしまったとの思いが湧き上がり、同時に勃起していたものが萎えてきた。
 女の涙に弱いことをつくづく認識させられる。
 たが、美月に同情しているようではダメだ。目的を果たすためには心を鬼にしなければならない。
 優しさという弱さを振り払うように左右に激しく頭をふって、デスクの上にある飲みかけの冷めたコーヒーで喉を潤し、煙草に火を点け、一人掛けのソファに腰を下ろした。
 むき出しのお尻に革の座面の冷たさを感じながら、煙を肺まで深く吸い込みはいた。射精したあとの一服は格別だ。

 美月は俯いたまま涙をストッキングに垂らし、鼻をすすっている。ローターであれだけの痴態を見せたのに、まだ割り切れていないようだ。
 泣き顔を見るのならば、官能ある泣き顔の方がいい。
 この涙を歓喜の涙へと変えてやる。
 同情心が消えていき、淫らな欲望に心が満たれていく。と、同時に萎れかけていた肉棒がムクムクと膨らんできた。 
 よし、吹っ切れたところで早速、第二ラウンドの幕開けだと決し、煙草を灰皿にもみ消し、ソファから立ち上がったとき、美月の変化に気づいた。
 んっ!?
 床にお尻をピタリとつけ、両膝を左に揃えて座っている美月の腰が落ち着きなく動いている。
 涙を流しているが、オンナの肉体が疼いているということか? だったら、嬉しいことだ。
 早速、美月の肉体を悦ばせてあげなければと思い、美月の傍に行き、美月を引き起こし、そのスリムな身体をクルリと反転させて、しゃがみこんだ。
「お、お願いします……もぉ、許してください」
「何を言っている。ちゃんとお金は払うんだから、もっと、楽しませてもらうよ」
「わ、わたしは娼婦じゃ、ありません」
「いや、お金を受け取るといった時点で君は娼婦と一緒だ」
「お金なんて……」
「お金なんて? 百万円、いらないかな?」
 美月が黙った。はっきりと否定できないところから、やはり、百万という金額は家計を補う若妻にとっては魅力があるようだ。
「定時退社まで、あと三時間ほどだ。一度だけ、一度だけ、あと三時間だけ付き合えばいいんだ。たった、三時間だ。少しの時間だけ、僕だけの娼婦になりなさい」
 タイトスカート越しの美月の小尻に手を這わせた。
「やっ」
 美月は小さな声を出して尻をくねらす。
「や、なんて言うんじゃない。今はいやらしい女になれ」
 タイトスカートを腰で留めている鍵ホックを外し、ファスナーを下げ、スカートの脇を掴んで、グイッと一気に足首までずり下げる。
 スカート越しではない、パンスト越しのヒップが目に入る。
 たまらない……。
 尻フェチにとって最高の光景に口の中に溢れんばかりに増えてきた唾液をすすって、美尻を撫ではじめた。
 尻を撫でまわす手から逃れるように美月は腰をくねらすが、極上の美尻を逃すはずなく、パンスト越しの尻に指を食い込ます。
 小さなヒップは硬いのだろうと想像していたが、美月の小尻は柔らかかった。
「ほんと、いいケツしているな、美月……」
 美尻の感触を楽しみながら、次のことを考える。
「こけだけのお尻だ……痴漢されたことはあるんだろう?」
 何も答えず、左右に揺れる小尻を平手でピシャリと叩いた。
「いたぃっ」
「痛いのが嫌だったら、ちゃんと答えなさい!」
 パシンッ! と力を込めて叩いた。
「いやっ、痛いのはいやです……」
「だったら、答えるんだ」
「あ、あります」
「そうだろう。美月みたいな美人がこんな綺麗なお尻をしているんだ、痴漢たちが黙って見ているわけはないからな……で、感じたか?」
「か、感じるわけありません」
「嘘をつけ! ま○こ濡らしたんだろっ!」
 ピシッ!
「痛いっ!」
 パチンッ!
「嫌っ! 叩かないで!」
「正直に言いうんだ。見知らぬ男に痴漢されて、感じてしまってま○こ濡らしたんだろ?」
「こ、怖かったんです」
「聞きたいのはそんなことじゃないぞ。それとも、まだ叩かれたい?」
「ぬ、濡らしました……怖くて、嫌だったけど」
「どこを濡らしたか、はっきりと言いなさい」
「お、おま……こ」
「いやらしいおま○こを濡らしたんだな。まったく、いやらしい女だ、こんなにケツを振って触られるのを悦んでいる」
「ち、違うんです」
「何が違うんだ」
「お、お願い……お願いします」
 尻をもぞもぞさせながら、美月は振り向き俺を見つめて声を震わせた。
「何をお願いするのかな?」
 振り向いて懇願する美月を見上げた。
「もぉ、我慢できません」
 尻を激しく左右に揺らしながら美月が言う。その表情、声色から美月の身に異変が起こっていることが伺える。その異変はなんとなく察することができる。大小か、わからないが、そのどちらかに違いないだろう。
「何が」
 わかっていて、自分でもゾッとするほど意地悪く尋ねた。
「お、おてあらい……お手洗いにいかせてください」
 やっぱり、そうだ。早速、大小のどちらがしたいのか、美月に聞いた。
「お……おしっ……こです。あぁ、もぉ、ダメッ。お願いします、早く」
 苦悶に満ちた顔を見せながら、美月は内股にした足を激しく動かしだした。かなり危険な状態にあるらしい。一刻も早く、美月をトイレに行かせなければと思うと同時に卑猥な考えが脳裏に浮かんだ。
 美しい人妻の放尿を見てみたい。
 なにしろ、生で放尿場面を見れる機会はめったにないことだ。もちろん、そういう性癖があれば別だが、俺には、そんな趣味はないので、今回だけだろう。
 美しい人妻、憧れのオンナが男の目にさらされながらどんな顔をしておしっこをするのか? と、想像するだけで、身体がぞくぞくと震える。

「わかったよ、さすがにこの部屋でお漏らししてもらうわけにはいかんからな」
そう言いながら、立ちあがった。
「あ、あのっ」
「なんだっ」
「て、手錠外してください! や、約束……手錠を外すって、約束は守る男だって言いましたよね」
「あぁ、外してやるよ。僕は美月と違って嘘はつかないからね。でも、もう少しあとだ……さぁ、もぉ、漏れそうなんだろう? 僕がトイレまでエスコートしてあげるよ」
 美月の華奢に肩に左手を回し、スリムな身体をグイッと引きよせ歩を進めた。
「やっ、いいですっ! ひ、一人で、一人で行きますから……」
 焦る美月を無視して、社長室のドアを開き、美月の肩を力強く抱きながら、前に進む。後ろ手に拘束されている両手、そして、お漏らししてしまいそうな状態が美月の抵抗力をそいでいるのだろう。その身体に抵抗は感じられず、美月は一緒に動いた。

 事務所を出て、廊下を進み、突き当たって左側の女性用化粧室である赤い女のマークのドアをおした。
「お、お願い、て、手を自由にしてください」
「どうして?」
「お願いします。も、もぅ、げんかいです、だから……」
 かなり切迫しているのだろう、美月は腰を激しくゆすり、クチビルを震わせている。
 が、もちろん、美妻の放尿を鑑賞するためには自由にするはずがない。
 美月と共に化粧室にはいり、二つあるトイレの手前のドアを開き、肩から腕をはなして美月の背後へ動き腰を落とし目の前でせわしなく動く美尻を眺めながら、パンストを掴んだ。
「やっ、やめて、やめてください」
「何を言うんだ、このままだと、おしっこできないだろう。だから、手伝ってあげるんだよ!」
 言い終えるとほぼ同時にストッキングをパンティと共に一気に膝までずり下げた。
「いやぁん」
 乙女のような声あげた美月の艶やかなオシリがプルンッと震えた。ようやく見ることができた美月の生尻、スパンキングで赤く染まったこの美尻にしゃぶりつきたいとの衝動にかられる。だが、美月の様子から見て、彼女の膀胱は破裂寸前だろうから今はよした方がいいと思い、そのまま立ち上がって、美月を支え便座に座らせた。
 
 美月の正面にしゃがんで、膝を押し開いて食い入るようにその股間に目を向ける。
「や、み、見ないで……」
 苦痛に顔をゆがめながら、美月が訴えるが、尿が放たれる瞬間を見逃してはなるまいと、しなやかな淫毛の先に全神経を集中させる。
「くぅっ、お、お願い……できることはなんでもするから、み、見ないで……ください」
「ダメだ……」
 冷たい言葉を投げかけた時だった。ついに水鉄砲から放たれる水のように、すさまじい音をたてて、勢いよくおしっこが噴出された。
(す、すごい……)
 初めての体験に身が震えてしまう。美月の顔を伺うと、ガックリとうなだれているその頬は真っ赤に染まっている。
 かなり恥ずかしかったようだが、それも当然だろう。男の俺でも女性におしっこをするところを見せるのは抵抗がある。まして、女性は尿を放つときに水を流してその音を掻き消そうとするくらいだから、その恥ずかしさは男性とは比べものにならないほど大きいものだろう。
 が、そう思っても美月を思いやる感情は湧きあがってこなかった。美しい人妻の放尿とアンモニア臭に息を荒げ、肉棒を固くしている変態と化していた。
 ペーパーホルダーの先から飛び出ている三角に折りたたまれたトイレットペーパーを掴んだ。その時、舐めてみたいとの欲望が脳裏をかすめた。
 幸い、両手は拘束してあるので、便座に座る美月の両足を持ち上げ、女唇をむきだしにするのは容易だろう。楽に舐めることができる。
 いや、ダメだ……そこまですれば本物の変態だ。それに、こんな状況でも美月に格好をつけたいという気持ちもある。放尿場面を見るのはまだ可愛いものだ。変態的な欲望を振り払い、トイレットペーパーをスルスルととって、美人妻の秘所に手を伸ばした。
「いやっ」
 美月の内股が腕を挟んだ。だが、既にペーパーは秘所にあてられている。
「大人しくしてなさい、僕がちゃんと拭いてあげるから」
「やっ、やだぁ」
 変態と自覚した俺は蔑むような美月の反応にすら快感を覚えつつ、内股に腕を挟まれたまま、ペーパーを持つ指を動かし、美月の尿を拭い、尿を吸収した紙を便器に落した。
「たくさん出たね。これで、すっきりしたろう?」
「ひ、ひどい」
 美月は顔に精液をかけられたときと同じように非難した。だが、その声に力強さはなく、ただ、そう言うのが精一杯のようだった。そんな人形のように俯いたまま身動きしない美月を抱き起して、水を流した。




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作者しょうたさんのHP『官能文書わーるど』


自作小説・投稿小説・コラボ小説・投稿体験談が掲載。
作品数は小説だけでも700作品を超え、まさに官能の巨城。
質・量・見易さ、三拍子揃ったすばらしいサイトです。










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