官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第49話

 若夫婦のベッドで二回目の結合を交した後、俺たちは余韻に浸っていた。
 残念ながら、二度目もみどりの顔にかけられなかった。アルコールも飛び、快楽が増してしまい締め付けの強い膣肉から抜くまもなく果ててしまったからだ。
 AVでもよく不完全な顔射が見られる。プロの彼らでも難しいのだから、素人である俺が完璧なる大量顔射をするのはかなり困難なことだろう。
 完璧に欲望を満たすには、やはりフェラチオしてもらっているときか、射精の寸前で肉棒を膣から抜くのではなく、射精を感じる前に亀頭をみどりの顔に向けて扱くしかないようだ。いつかこの美貌を汚したい。
 寝室の天井を見つめながら、そんなことを考えていると、
「ねえ、吉川さん。久美さんとわたしとどっちがよかったですか」
 みどりは柔らかくなったものを優しく握って聞いてきた。
「みどりちゃんはみどりちゃんのよさがあるし、久美さんには久美さんのよさがあるから、甲乙つけがたいよ」
「そんな答えじゃつまらない。正直に言ってください」
 肉棒を握るみどりの手に力が加わった。
「いててっ、わかったよ。でもね、みどりちゃん。僕は本当にどっちもいいと思っているんだよ。ただ、みどりちゃんのおま○こは今までにしてきた誰よりもいい。ほんと、最高のお○んこだよ」
「ほんとに? そんなにわたしのあそこっていいの? そういえば、皆、早かったかも……ところで久美さんのあそこはどんな感じがするんですか?」
「彼女のもなかなかいいけど、みどりちゃんにはかなわないなぁ」
「いいって、どんなふうに?」
「簡単には説明できないけど……そうだなぁ……2人同時に、いや、僕のものは一つしかなから同時には無理だから……あっ、代わり番こにに愛せたらはっきりと違いがわかるかもしれないね」
「えっ、代わり番こにって……わたしと久美さんが吉川さんと……やだぁ、吉川さんのエッチぃ」
「そうしなければわからないし、男なら誰でもそういうことを想像するよ」
「そうなんですか?」
「そう、まして2人とも美人だ。そんな夢がかなうなら死んでもいいかもしれない」 「死……、そんなおおげさじゃ」
 みどりがクスクスと笑った。
「本当だって」
「じゃあ、やってみます? わたしと久美さんの2人と」
「本気で言っているの?」
「本気です。久美さんなら絶対に受け入れてくれると思いますよ」
 まさか、初めて不倫した彼女が3Pに賛同するとは思いもよらなかった。大きな瞳が輝いているところから、みどりの言葉に迷いはないようだ。
「じゃあ、挑戦してみようか?」
「うん、でもどうします?」
「えっ?」
「どうやって久美さんを? わたしは久美さんに突き放されたばかりだから……それに、こうして吉川さんと関係を持ってしまったことを、わたしから言うのはちょっとぉ……」
「あっ、あぁ、そうだよね。わかった……実は明後日、久美さんが家に来るから、その時に話してみるよ」
「うーん、久美さんが来るってことは、当然、エッチするんですよね」
「それはそういうことになるだろうね」
「ダメッ! ふたりっきりでのエッチは嫌っ! わたしも行くっ!」
「どうして?」
「自分でもよくわからないけど……わたしのいないところで、久美さんと愛し合うことに厭な感じがして……」
「それは、嫉妬心ってことかな」
「そうかもしれません。でも、よくわからない。だって、三人ですることに興味が湧いているのも本当のことだし」
「そうだね、正直、僕もよくわからないんだ。みどりちゃんが別の男としているのが、わかったら、どういう気持ちになるんだろう。たぶん、嫉妬すると思う。身体を重ね続けると情も深くなってくると僕は思っているからね。でも、それを超越しなければ、きっと、僕たちの関係は破綻をきたすと思うんだ」
「つまり、割り切れってことですか?」
「いや、別にそうでくてもいい。ただ、お互いに好きになったとしても、冷静に相手を見つめていた方がいいんじゃないかな。のめり込むような恋に落ちてしまったら感情のまま突っ切ってしまう。もちろん、互いの気持ちがそうであれば、問題なく先に進めるかもしれない。だけど、そうでない場合は、どちらかが苦しむ。うーん、もともとみどりちゃんは僕にとっては理想の女性だから、冷静でいられるか、どうか、先に行ってみなければわからないけど。ともかく、冷静な自分を心がけてみどりちゃんと、いや、久美さんとも付き合っていきたいと思う。だけど、それはあくまでも日常でのことだ。二人きりの時間は全てをみどりちゃんにぶつけるつもりだ」
「うーん、よくわからないけど、わかりました……でも、明後日はわたしが行く前にエッチはダメですよ。三人で一緒にするんですからね」
 駄々っこのように頬を膨らませ唇を尖らせるみどりに胸がときめいた。
 まずいな……。
 早速、冷静さを失いかけた自分に苦笑した。
「わかった。じゃあ、こうしよう。久美さんがきたら、すぐに君のところに連絡するから」
「うん、それでいいです。でも、絶対守ってくださいね」
 みどりが俺の手をとり小指に自分の小指を絡ませてきた。
「それと、今夜だけでいいから、朝まで一緒に……」
 小指を絡ませながら、みどりが肉棒を優しく撫でてきた。何度も果て、くたくたになった肉棒に今日何度目かの力が漲ってきた。
 そろそろ帰ろうと思っていたが、憧れの若妻のすがるような瞳に簡単に負けてしまった。
 そんな弱い自分に愚かさを感じながらも、肉棒は完全な状態にまで勃起していた。




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