第30話
翌日、書斎で仕事をしている時、チャイムが鳴った。チャイムの呼び出し音から、訪 問者がマンションの住民であることがわかる。外部の人間ならば、まずエントランスで 、訪問先を呼び出し、内部に入る扉のロックを訪問者に解除してもらわなければならな い。
その際の呼び出し音と違うので、訪問者は久美に違いない。
パソコンの時計は10:12と表示されている。
直ちに玄関にいき、ドアを開いた。
久美は、屈めば乳房の谷間が見えそうな白いシャツの上にベージュのジャケットをは おり、膝上五センチはあるだろう同色のスカートを身につけていた。
昨日とはうって変ったキャリアウーマンの雰囲気を醸し出している久美のオーラに圧 倒されながらも、彼女を招き入れると、突然、久美は俺の首に手を絡めて唇を重ねてき た。
舌が絡み合う情熱的な接吻と、久美の肉体から放つ甘い香水の匂いに、たちまち肉棒 が硬く膨らんできた。
クチビルが離れ、唾液が糸を引く。
久美は妖艶な瞳を俺に向け、言葉を出すことなく、パンプスも脱がずその場にしゃが みこみ、乱暴にベルトを外しチノパンのボタンをとり、ファスナーを一気に引き下げ、 チノパンの腰のあたりを掴んで下着ごと膝までずり下ろした。
情欲に飢えたオンナのように息を荒げている久美にただ圧倒されるばかりで何もでき ない。
だが、肉棒はそんな飢えたオンナの荒々しさに悦んでいるように、ピクピクと震えて いる。
「あぁっ、素敵……」
ようやく、久美が口を開いたと思ったら、即座にパンプスを脱ぎ捨て、茫然と立ち尽 くす俺を廊下に押し倒し、スカートを腰までまくった。
驚いたことに、久美はパンティを穿いていなかった。彼女はノーパンでやってきたの だ。もちろん、うちに来るということは、セックスするために違いないが、それにして も、なんて大胆な人妻だろう。それによく見ると、淫裂からは粘液が滴り落ちている。 きっと、うちに来る前から欲情し淫裂を濡らしていたのだろう。
飢えた人妻に異常な興奮を覚えていると、久美はギンギンに硬くなっている肉棒をつ まみ、オンナの割れ目へあてがって一気に腰を沈めてきた。
たっぷりと潤った膣の中に肉棒を飲み込むやいなや、久美は俺の腹筋に指をあて、激 しく腰を振りだした。久美の激しいダンスに応えるように、結合部の隙間に親指をいれ てクリトリスを刺激する。
結合部から生じてる粘っこい液体の音が耳に入る。肉棒を擦るように膣肉が絡みつく 。 淫らな女性をよく観察できる騎乗位は好きだが、生の膣肉の快美に観察している余 裕がなくなってきた。
射精感が湧きあがってくる。
だが、彼女が満足する前に果てるわけにはいかないと、淫らな人妻から視線を移し廊 下の天井を見つめ、官能の世界から意識を逸らす。
「あぁぁっ、いいっ、いいわぁっ! あんっ、あんっ、いいっ、ああっ、ああんっ」
しかし、いやでも、耳には久美の大きな喘ぎ声がはいり、肉棒へは生膣の感触が伝わ っている。
正常位、後背位などと違い、この刺激を自分ではコントロールできない。
ま、まずい、このままでは。
「く、久美さん……は、激しすぎる」
「は、激しいと、どうなるの?」
久美は妖艶な笑みを浮かべて、腰の動きを激しい前後運動からゆっくりとした回転に 変えてきた。感度の低いこの動きならば耐えられることができる。
「激しいと、いっちゃうよ、久美さんの中で……」
「いいのよ……中に出して」
「えっ」
中でいいのか? 大丈夫なのか? との一瞬の不安が脳裏をよぎり、快楽がひいてい く。
久美がふたたび激しく腰を振りだした。両の手を床につき、身体を逸らした。オンナ の黒々とした恥毛の下に使い込んだ褐色の割れ目の中に肉棒がずっぽりとはいりこんで いるのが見える。
そのいやらしい光景がひきかけた快楽を高みに戻していく。
膣肉で擦られる亀頭が気持ちいい。
家庭を持つ人妻が中に出していいといっているんだ、妊娠する心配はまずないといっ て違いない。
作者しょうたさんのHP『官能文書わーるど』 自作小説・投稿小説・コラボ小説・投稿体験談が掲載。 作品数は小説だけでも700作品を超え、まさに官能の巨城。 質・量・見易さ、三拍子揃ったすばらしいサイトです。 |