第11話
(あっ、あああぁっ)
ついに憧れの奥さんの舌が肉棒に絡むと身を震わせたとき、久美が顔をあげた。
「ああ、この匂い、好き……私、チンポの匂いが大好きなの……美味しそう……」
最初、羞じらっていたのが嘘のように久美は淫猥な言葉を発する。まるで、男を悦ばす術を知り尽くす娼婦のようだ。
オンナの恥らう様子を眺めるのも好きだが、淫乱なオンナはもっと好きだ。
久美の吐息が先端にあたり、二度も射精を邪魔された敏感な肉棒がピクっと跳ね上がる。
焦らされる快感も知ってはいるが、今はそれを楽しむ余裕がない。
腰を突き上げれば触れるところに、オンナの唇がある。
すぐにでも肉棒に刺激与えて欲しい! もぉ、限界だ!
と、腰を浮かしたとき、ピンクのルージュに彩られた唇が亀頭に被さった。
「うっ……」
絶妙な舌捌きにたまらず声がでる。
チュッ、ジュルッ、ジョバッ、ジュボッと下品な音をたてながら肉棒をしゃぶる久美。さすが、人妻、男を感じさせる術をよく知っている。油断すると直にでも果ててしまいそうだ。
それにしてもどんな顔で俺のものをしゃぶっているのだろう? フェラチオの楽しみは視覚にもある。だらりと垂れた邪魔な栗色の髪の毛をかきわけると、久美と視線が交差した。
牝となったオンナの目線に背筋が震える。
亀頭から離れた舌が裏筋を這って、淫嚢を優しく舐める。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……美味しい?」
「ああぁぁぁ、すごいわ……美味しい……チンポ美味しい……」
「ああっ……久美さんっ、凄く上手だ。こんな、上手いフェラチオ初めてだよ」
「うふっ。光栄だわ。こんなのはどうかしら」
久美が徐に俺の腰を持ち上げて、菊門を舐めてきた。
「うわっ! あああっっ!」
凄まじい快感が全身を襲い、溜まらずに大きく悶えた。
「くっ、久美さん。そ、そこは……しっ、刺激が、強すぎる」
自分でも驚く程、情けない声を発し、久美の動きを制した。
「どう、感じるでしょ?」
「かっ、感じすぎて、気が変になってしまいそうだ」
「うふふっ、残念……」
久美は妖しい笑みを浮かべて、ターゲットを肉棒に戻し、亀頭を含んだ。
鼻で喘ぎながらジュボ、ジュボと溢れる唾液の音を立てながらしゃぶりつく。
視覚、聴覚、触覚に訴える激しい口技。
この甘美な感覚に何度も激しい射精感が駆け上ったが、菊門に力をこめて、ぐっと堪えた。
「あっ、くっ、久美さん、そ、そんなに激しくされると出ちゃうよ……」
再度情けなく言うと、久美は直に肉棒から口を離し、根元を強く握り、
「だめぇ……、まだ、出したら……」
と、頬を膨らませた。
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