官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第6話

 耳元で奥さんが囁いた。
 高ぶった情欲を止めたくはなかったが、奥さんの言葉が本気の抵抗か、どうか探ることができないので、一旦、奥さんを解放した。

 奥さんは額に薄っすらと汗が浮かばせながら、荒い息を整えている。
(まさか、気が変わったなんてことはないだろう)
 悪い思いが脳裏によぎり、肉竿から力が抜けていく。
「ごめんなさい……ここだと、落ち着かなくて……」
 考えてみると、このLDKは家族団欒の場だ。この部屋に入ったときから気持ちが高揚していたので、見落としていたが、子供たちの写真や玩具など、ここには生活の匂いがある。
 男の俺にはわからないが、女にとって家族全員の匂いがするこの場所で不貞な行為を働くのは気が引けるのだろう。
 しかし、そんなことを考えると、どの部屋も同じだろう。どこならば先に進めるのか? 場を自分の家に替えようか?  そんなことを思ったとき、奥さんが「寝室へ行きましょう」と小声でいった。

 寝室とはなんと大胆なことを言うものだと思った。さっき侵入したとき、ベッドは一つしかなかった。きっと、そこで毎晩、旦那に抱かれているのだろう。肉欲を満たすまで全てを曝け出して。

 奥さんにつづいて寝室に入った。
 奥さんが扉をしっかりと閉じた。
「いいんですか? ここで」
 こんなこと訊ねてはならないのかも知れない。だが、どうしても、夫婦のセックスの場であるベッドの上を選んだことに好奇心が湧いた。
「いいんです、ここで。ちゃんと理由があるんです……けれど、今はその訳は訊かないで……」
 奥さんは一瞬、寂しげな顔をし、徐に腕をクロスさせサマーセーターの裾に手をかけ止めた。
「やっぱり、見つめられていると恥ずかしいですね……」 「あっ、そうですよね……」
 と、背を向けようとしたが、それよりも先に奥さんの方がくるりと背中を向けセーターをまくり、首から抜いた。
 期待していた下着は薄いピンクだった。
 括れた腰のラインが美しい。
 奥さんの手がズボンにかかった。前屈みになり、丸いヒップを突き出しスルスルとズボンを下ろしていく。
 ドックン!
 心臓が飛び出すのではないかと思うくらいの鼓動を感じた。
 ブラジャーと同色のショーツはかろうじて女の性器を隠し、桃のような薄いピンクの肌を露出させたTバックだったからだ。
 一時、萎れかけた肉竿に一気に血液が流れた。亀頭がはち切れんばかりに膨らみ竿には青筋が浮き上がっている。何もしていないのに、先端の割れ目から透き通った汁が滲み出た。
 もぉ、耐え切れなかった。格好をつけている場合ではない。
 ぎゆっと奥さんを背後から抱きしめた。勃起した肉竿をお尻の谷間に密着させながら、ブラジャー越しに豊満な乳房を揉みだした。

「ああッ……そんな、いきなり……」




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