官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第4話

「きやっ」
 誰も居るはずのない寝室に俺がいたことに余程たまけだのだろう。奥さんは小さな悲鳴をあげて、尻餅をついた。
「大丈夫ですか?」
 何故かそんな言葉を出し、尻餅をつき股間を露にしている奥さんに近づき手を伸ばした。
「えっ、えぇっ……」
 奥さんの頭も混乱しているのだろうか、条件反射とでもいえばよいのだろうか、奥さんは俺が指し伸ばした手を掴み腰をあげた。
「あっ、ごめんなさい」
 奥さんは頬を赤く染め慌てたように手を離した。
「いえ。それよりも早速ヒューズを交換しましょうか?」
「あっ、そうですね。ヒューズ、ヒューズでした」
 と、奥さんは言いながら場の悪い空気から逃れるごとくLDKに向かった。
(このまま、誤魔化せかるかも?)
 違う方向に事が進んだようで少し気が楽になった。まだ、ドキドキしているが、思考が戻ってきた。
 寝室に居たといっても、やましいことをしてた現場を見られたわけではない。後でもし寝室にいたことを訊ねられたら、寝室の方から何か物音が聞こえたような気がしたので気になって入室したとでもいっておけばよいだろう。

「これでいいんですよね……」
 奥さんがヒューズがいくつか入った袋を乳ぶさのあたりにかざした。
「ええ、それでいいかと思います」
 と、それを受け取ろう奥さんに手を伸ばしたとき、奥さんの指から袋が離れ床に落ちた。
 腰を屈めて袋を拾い、奥さんを見つめた。
 奥さんは大きな目を更に広げ、唇を半開きにし一点を見ている。
「どうかしましたか?」
 奥さんに訊ねたが、奥さんは何も応えずにただ一箇所を見つめていた。
 その視線に先に目を落とした。
(あっ!)
 なんていうことだ! 慌てすぎたために肉竿に巻きつけた黒いパンティも一緒にスゥエットとの中に閉まってしまった。股間が妙に膨らんでいる。そして、その膨らみの一部、丁度亀頭の先端があたっていたところに丸い染みが浮き上がっている。
 それだけではない。更に決定的なもの、奥さんの黒いパンティのウエスト部がスゥエットと腹の間からはみ出していた。
(やっ、やばい!)
 全身が凍りついた。
 何か言わなければと思っても口が開かない。

「あの……何かでてますよ」
 奥さんが小声を出し目を伏せた。
「あっ、そっ、そうですねぇ……。ごめんなさい」
 奥さんに見られてしまった今、言い訳はできない。はみ出しているブラックパンティをスルッとひっこぬいた。
 奥さんは顔をあげることなく佇んでいる。
「こんなことするつもりではなかったのですが……」
 言いかけたが止めた。
 ここまで来たら下手な言い訳などよそうと思った。正直に自分の気持ちを伝えよう。
「お察しの通り、奥さんのパンティでオナニーしていました……。もちろん、いけないことだと思いますし、こんな変態的なことしてまって後悔しています。奥さん、僕のことを気持ち悪い男だと思っていることでしょう。それに、さぞ不愉快な気持ちでしょう? こうなってしまった以上、奥さんのお気持ちが静まるまで、お詫びさせていただきいと思ってます。もちろん、気持ちが悪いからこれ以上近づかないでくれ! 今すぐこの場から消えてくれ! と仰るならばその通りにいたします。
 ですが、一つだけ聞いてください。僕はずっと前から奥さんに憧れてました。奥さんのことを思いながら何度もオナニーしてました。好きな人、憧れの人を思いオナニーをする。奥さんも大人の女性だからわかるでしょう? 
 それで、奥さんがでかけた後、落ち着かなくて、ベランダに出たら、奥さんの下着が干されていて……。他のものが見たくなって……寝室に……そしたら」
「もお、いいです。このことは忘れましょ」
「いえ、まだつづきがあります。そうです、ただ見るだけと思っていたのです。そうしたら、パンティの下からあれがっ、そう紫色の……」
「いやっ、その先はいわないで!」
 ずっと目を伏せていたいた奥さんが顔をあげて、俺の言葉を遮った。
 視線が交わった。
「だめです。太い紫のバイブレイターを」
「やっ、やめてっ! もぉ、帰ってください!」
 奥さんは顔を真っ赤にさせて、叫んだ。
 奥さんが震えている。見られたくないヒミツを他人の俺に見られてしまったことが恥ずかしいのか? 悔しいのか? そんな奥さんに近づき、肩に手を置いた。ビクッと奥さんの身体が震えた。
「お、く、さん、僕は奥さんが好きです」
 と、肩に置いた手を背中にまわしきつく抱き寄せた。
「やっ、やめてぇ」
 腕の中で奥さんが身を捩る。
「いいじゃないですか? お互いヒミツを作ってしまったし。もう一つヒミツを作りましょう」
 と、耳元に囁いた。
「やっ、そんな。わたし人妻です。それに……あん」
 耳たぶに下を這わすと甘い声をあげた。
「あぁ、奥さんの身体凄くいい香りがします」
「やっ、ああっ」
 耳の穴に舌をいれかきまわした。
「だっ、だめっ、いけないわ……」
 奥さんの言葉は弱々しい。抱きしめた腕にはさほど力をこめていないので本気で嫌ならば逃げられるはずだ。それに吐息も不規則になっている。感じているんだ。
「いけないことではないですよ。この世の中不倫なんて誰でもやってます。一生に一度の人生です。あんな模造品で美しい奥さんが本当の女の悦びを得ることなく生涯を閉じるなんて、もったいない。寂しいんでしょ? 奥さん」
 奥さんが腕の中で小さく頷いたが、直に
「いやっ……やっぱり、いけないことです」
 と否定し、身を捩って俺から逃れた。

「奥さん、もっと自分に正直になりましょうよ。先に僕が正直になりますから」
 俯く奥さんの前で、一気にスゥエットとパンツを脱ぎ捨て、ピクピクと反り返った肉竿を曝け出した。
 その時、奥さんの視線が一瞬肉竿に注がれたのを見逃さなかった。




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