時代SM連載小説
『牢獄の美姉弟』
~捕われの志乃と菊乃助の屈辱の日々~
作者:縄吉及びShyrock(リレー小説)





第30話「姉弟哀歌」

「ふふふふふ、姉弟が仲睦まじくまぐわうだけでよいのじゃ」

 志乃は血相を変えて激しく進十朗に抗議した。

「冗談が過ぎます! 弟とそんな淫らなことができるわけがありません!」

 まだ童貞である菊之助には“まぐわう”という言葉は初耳であったが、その場の雰囲気からおおよその察しがついた。

「妙なことはやめろ! 姉上に手出しをすると容赦しないぞ!」

 辰蔵が菊之助の顎をつまんで一笑に付した。

「小僧、威勢がいいじゃねえか。だけどこれから何をするのかちゃんと分かって言ってるのか?」
「……」
「おまえはまだ女を知らないのだろう? じゃあ進十朗様に代って俺が説明してやるぜ」
「……」
「お姉さんの破瓜とおまえの筆下ろしを、一度に済ませてやろうって算段だ」
「破瓜? よく知らないが破廉恥なことはやめろ!」
「けっ、破瓜も知らねえのか? 破瓜というのはだな、簡単にいうなら姉上さんが開通式を迎えるってことだ。がはははは~!」

 おどけてみせる辰蔵に菊之助が激怒するばかり。

「おのれ! 侮辱は許さぬぞ!」
「ほざけ、小僧! おまえに何ができるというのだ!」

 辰蔵は菊之助に一喝すると、子分とお松たちに準備に取り掛かるよう指図した。
 床に戸板を敷くと菊之助を仰向けに寝かせ大の字に緊縛する。
 早速お松は菊之助のふんどしを剥ぎとると、萎えた肉柱を握りしめ手を上下に動かして扱き始めた。

「ううっ……やめろ!」

 お松の手の中でみるみるうちに硬さを増していく肉柱。

「お坊ちゃんが出すと困るから、早めにやめておかないとね」

 お松が擦るのをやめると、入れ替わり、子分二人が志乃を両側から挟み込み軽々と担ぎ上げる。
 その光景はさながら厠で親がおさなごを用便させるときのようである。

「何をするのですか!? やめてください!」

 狼狽する志乃。
 子分たちは構うことなく、菊之助の腹部の真上まで志乃を運び停止する。
 お米がニヤニヤと笑いながら志乃の赤褌を外しにかかる。

「さあ、お嬢さん、邪魔なものは取ってしまおうね」
「と、取らないで!」

 訴えも空しく志乃の下腹部を覆う最後の布切れさえも、すべて取り外されてしまった。
 陰毛を失った恥丘とその下方にくっきりと一筋の陰裂が美しい形状を呈している。

 辰蔵が怪訝な表情を見せる。

「ところで進十朗様、一つだけお聞きしてよろしいか?」
「なんじゃ?」
「うちの親分から、お嬢さんは進十朗様の想い人であり嫁入りの話もあったと聞いております。それなら志乃の最初の男は進十朗様であるべきかと思うのですが、どうして弟に抱かせようと……」
「不思議か? 簡単な理由じゃ。志乃は私を好いてはおらぬ。志乃が好いておるのは宮本鉄之進じゃ。私にも意地があるからのう」
「私にはよく分かりませんが、それは誇りってやつですか?」
「そんなところかな。とにかく志乃と宮本とは絶対に添わせぬということじゃ。宮本に添わせるぐらいなら志乃の操は弟にくれてやろうと考えたわけじゃ」
「よくぞ聞かせてくれました! おい、今からおっぱじめるぞ!お米、お嬢さんの股座をたっぷりと濡れるまで擦ってやりな!」
「はい、よござんすよ」

 志乃の背後にいるお米の指先が陰裂に伸びた。
 子分二人が志乃の太腿を両側から抱きかかえているため、足を閉じることができない。
 指は容易に陰裂に触れた。
 志乃の身体がぶるっと震えた。

「あっ……! いや……!」
「全然濡れてないね、すぐに濡らしてやりますから、ちょいと待っててくださいね」

 後方から差し入れられた中指が鍵型に曲がり、自然にずぶりと陰裂に挿しこまれる。
 志乃の腰が揺れるが子分たちが力任せに抑え込む。
 お米の指の出し入れが始まった。

「あああっ……」
「若頭、すみませんが胸を揉んでやってくれませんか」
「ああ、構わんぞ」

 お米の繊細な指と辰蔵のいかつい指が活発に動く。
 たちまちニチャニチャと音がしてきた。

「ううっ……あんっ……」

 指も花芯にずぼずぼ入るようになった。
 乳首も硬くなってきた。
 男女の交わりなどまだ知らない志乃だが、自身の身体が信じられないほど淫らになっていくのを自覚していた。
 気持ちでは抑えようとしているのだが、肉体が独り歩きしている。
 そんな思いがした。

 志乃の濡れ具合に歩調を合わせるように、お松が再び菊之助の肉柱を擦り始めた。
 萎えかけていた肉柱がたちまち復活する。
 ふと前方上には姉である志乃の美しき局部を仰ぎ見ることができるのだが、正視できるはずもなく顔を横に背けていた。
 進十朗が菊之助の顔を小突く。

「せっかく姉上ががんばっているのだから、しっかりと見てやらぬか」
「やめろ! やめてくれ! こんな酷いことはやめてくれ!」
「ううう……菊之助、こんな不甲斐ない姉を許して……」
「ふん、姉弟愛か。美しいのう。はははははは~!」
「進十朗様、あなたを許しませぬ。絶対にあなたを許しませぬ……」
「いくらでもほざけ。今のおまえたちに何ができるというのだ? 直訴状の場所を白状すればまぐわいを許してやってもよいぞ。どうじゃ?」



前頁/次頁





















表紙

投稿官能小説(4)

トップページ
inserted by FC2 system