第三話 屈辱の剃毛

 そして四日目の朝、源之助が牢に入ってきた。
 お美和が自害するのを封じるため牢の中でも後ろ手に縛られていた。 
 それも素っ裸のままで足もあぐらに組まされ縛られていた。
「お美和、今日でお前ともお別れだ、鉄之進と二人処刑が決まった。悪く思うなよ」
 そんな源之助の言葉にもお美和は反応を示さなかった。
 お美和にとって今は生きているより死んだほうがましなのだった。
「お美和、お前の大好きな鉄之進と仲良く処刑してやる。ありがたく思え。ヘッヘッヘッヘ」と源之助はお美和の顔を覗き込むのだ。お美和は顔を横に背け静かに目を閉じている。
そんなお美和の姿が源之助にはたまらないくらい美しく見えるのだった。
「それじゃあ、仕度をしなくちゃな、お美和出るんだ」と源之助は縄尻をとった。
 お美和は言われるまま立ちあがり牢から出ていくのだった。
 源之助は前を歩くお美和の後姿に見惚れて口を開けたまま、足を進めるたびに左右に悩ましく揺れる双臀の動きに目を釘付けにしていた。
 仕置き場の土間に戸板が二枚並べて置いてある。
 戸板の四隅には棒杭が打ち込まれてあるではないか。
 大の字に縛り付けるためなのはお美和にもすぐにわかった。
 まもなく、鉄之進が縄尻を男に持たれ仕置き場に引き立てられて入ってきた。
 鉄之進は褌一本の姿を後ろ手に縛られていた。
「あっ、鉄之進さま」とお美和が声をあげたが猿轡で言葉にならなかった。
「よし、二人を戸板に縛りつけろ」と源之助が命令した。
 二人は男達に無理やり戸板の上に横に寝かされた。
 男達は二人の足を左右に無理やり広げ、棒杭に足首を押し付け別な縄で縛り付けていった。
 男達の目が自分の局部に向けられているのを感じ、お美和は忘れていた恥ずかしさが急にこみ上げてくるのだった。「へっへっへ、お二人仲良く大股開きだぜ、おい、鉄之進の褌も取ってしまえ、女だけ素っ裸じゃ不公平だからな」と源之助が言った。
「そりゃあ、そうですね、よし取ろうぜ」と男が二人鉄之進の褌を無理やり解きだしたのだ。
 鉄之進は抵抗したが縛られていてはどうにもならなかった。
 あっという間に褌は取り去られ肉隗がみんなの目に晒された。
「ハッハッハッハ、侍がそんなものまで晒して恥ずかしくないか、恥を知れ、ハッハッハッハ」と全員笑い出すのだった。
「貝と松茸とはよく言ったもんだぜ、見ろよ、男と女なんて本当にうまくできてるぜ、ハッハッハ」とまた腹をかかえて笑い出すのだ。
 二人は屈辱に目を閉じ顔を激しく歪めた。
「お二人さんよ、これから何をするのか教えてやるぜ、お前達は今日磔になるんだ、それも素っ裸のままでな、ヒッヒッヒその時集まった観衆によく見えるように二人の下の毛を綺麗に剃りあげるのよ、貝と松茸を剥き出しにするだけだ、ハッハッハッハ、こんな美男美女だ観衆も喜ぶだろうぜ、それじゃあ始めるか用意しろ」と源之助は合図した。
 二人の広げた足の間に剃刀が置かれた。
「お美和の毛は俺が剃る、鉄之進は誰かにまかせるぜ」と源之助はお美和の広げた足の間に腰を下ろした。
「よし、男の方は俺がやるぜ」と一人の男が鉄之進の広げられた足の間に腰を下ろした。
 他の者は二つの戸板ニヤニヤしてを取り囲んだ。「よし、始めるか」と源之助は剃刀をお美和の下腹部に押し当てた。
 お美和の白い裸体がビクッと震えた。
 ジョリジョリと音をたて毛が剃り取られていく。
 お美和の恥毛は淡く量も少ないので見る見るうちに姿を消していった。
 小高い恥丘の中腹から股の奥へと切れ込んだ縦筋の亀裂がありありと露出してきたのだ。
 男達の視線がそこに集中した。
 源之助はお美和の陰部の柔肌を引き伸ばすようにして毛の根元から綺麗にツルツルに剃りあげている。
「ほう、可愛い割れ目ですな、黒ずみもなく綺麗なもんだぜ、こんな綺麗なの見たことないぜ」と男達は顔を近づけ目を丸くして股間を覗き込んでいる。
 耐え難い恥ずかしさがお美和を襲っていた。
 多くの男達に生々しい女の陰部を晒している屈辱は言葉では表せないほどのものであった。
 となりでは鉄之進が男に肉隗をつかまれ、左右に捻じ曲げられながら回りの毛を剃り取られていた。
 侍にとってこんな屈辱はないであろう。
 鉄之進の下腹部から黒いものは姿を消し異様な肉隗がみんなの目に晒された。
「おい、みんな、こいつ俺に握られていたら硬くなってきやがったぜ、たいぶ好きもんだな、いっそのこと出させてやるか」
「それもいいが最後のお情だ、好きな女にやらせてやろうぜ」と源之助が言った。
「そりゃいい、早くやらせましょうぜ」と男達ははやし立てた。
「よし、鉄之進の戸板を立たせろ」と源之助が命令した。
 男達はみんなで鉄之進を乗せたまま戸板を持ち上げ壁の所まで運ぶと壁に寄りかけるように立てかけた。
「よし、お美和の足の縄を解け」と源之助が言った。
 お美和の足首を縛っていた縄は解かれ無理やり立たされると鉄之進の所まで引きずるように連れて行くのだ。
 お美和は鉄之進の前に膝まづかされた。
 お美和は目の前の鉄之進の肉隗から目をそらし顔を横に向けるのだった。
「お美和、なにを恥ずかしがっているんだ、お前の好きな人のものをよく見るんだよ、いいか、俺が百数える内に鉄之進に出させないと鉄之進の大事なものをチョン切るぜ、わかったな」と源之助は薄笑いを浮かべた。
「よし。一、二」と源之助が数え始まった。
「おい、お美和、早くしないと好きな人の大事なものがチョン切られるぜ」と男達は急きたてる。
「六、七、八」と源之助は数えていく。
 お美和は観念したのか鉄之進の顔を見上げ、目を閉じると目の前の鉄之進の肉隗にそっと唇を押し当てたのだ。
「いいぞ、その調子、咥えつけ」などと男達は囃し立てる。
 お美和は目を閉じたまま口を開き鉄之進の肉隗を飲み込みだしたのだ。
 鉄之進はお美和の柔かなそして暖かな口の中に飲み込まれて行く自分の男根の甘美な感触に顔を激しく歪めた。
 お美和は我を忘れて必死に鉄之進の肉隗を愛撫しはじめたのだ。
 若い鉄之進の肉隗はすばやく反応しお美和の口の中で太く硬く膨張していくのだった。
「三十五、三十六」と源之助は数えて行く。
 お美和の動きが速くなった。
 後ろ手に縛られた姿で必死に男の肉隗に咥えつくお美和の姿は男達をさらに興奮させていた。
 お美和は必死に肉棒に舌をからませ吸い上げている。
 そんな感触に鉄之進の肉隗はさらに燃え上がり石のように硬くそして長く膨張していくのだった。
「七十六、七十七、七十八」と源之助は容赦なく数えて行く。
 お美和は狂ったように激しい愛撫を早めていく。
「八十五、八十六」と数えた時鉄之進の体が仰け反った。
 その瞬間、お美和の口の中に熱いしぶきを噴出していた。


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