屈辱の磔 全裸のまま亀甲縛りにされたお美和と鉄之進が両側を黒山の人だかりの道を縄を引かれて歩かされていく。 剃毛された股間を隠すこともできず何百人もの観衆の目に晒して歩く二人の姿が哀れでならない。 「ほら、二人とも毛がないじゃないか、割れ目がはっきり見えるよ」 「いいケツしてるじゃないか」などと観衆の囁き声が二人の耳に入ってくる。 そんな言葉が二人の羞恥心をさらに高めていくのだった。 処刑場までの道のりは長かった。 一糸まとわぬ素っ裸の肉体を前後左右から眺められ足を進める二人の心境はいかばかりのものであろうか。 そんな屈辱の引き回しを終え二人は処刑場へと引き立てられた。 処刑場には白木の磔柱が二つ横倒しに置いてある。 その柱は普通の十字の柱にもう一本横木が打ち付けてあるのだ。 二人の足を広げて縛るためのものだ。 なんでここまで辱めなければならないのだろうか。 無実の罪でこんな屈辱的処刑を受ける二人が哀れでならない。 二人は亀甲縛りを解かれ磔柱の上に横たえられた。 両手は左右に引き伸ばされ厳重に縛られていく。 さらに足も大きく広げられ縛り付けられている。 そんな光景を源之助は薄笑いを浮かべ眺めていた。 二つの磔柱が男達の手で立てられた。全裸の二人は大股開きの屈辱的姿で地面より六尺ほどの高さに晒されたのだ。 観衆があまりの光景にどよめいた。 剃毛された生々しい女の亀裂が観衆の目に晒されている。 鉄之進も異様な肉隗を観衆の目に晒しているのだ。 二人の胸のうちはいかばかりのものであろうか。 役人達がニヤニヤしてお美和の股間を見上げている。 あまりの恥ずかしさにお美和は気が遠くなっていくのだった。 なにせ千人以上の観衆の中に素っ裸でさらに大股開きに剃毛された股間を晒しているのだ。 いつまでこんな姿を晒し続けなければならないのであろうか。 源之助はわざと処刑を伸ばしているのだ。 二人を死ぬより辱めたいのだ。 なんと哀れな二人であろうか。 完 前頁 |
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