第9話“五郎の反逆”

真美が気がつくとなにか固いものの上に寝かされているのを感じた。
あわてて起き上がろうとしたが手の自由がきかないのだ。
真美はあの白木の磔柱の上に横たえられ手を左右に伸ばされ横木に縄で縛り付けられていたのだ。
「フッフッフ、気がついたようだな、お嬢さん、足も広げてもらうよ」とマスターが真美を見下ろし言った。
「えっ」と真美は不自由な体で足元を見た。
二人の男がニヤニヤして真美の足元にしゃがみ込んでいる。
その磔柱には足元にも横木が打ち込まれているのだ。
真美の足首が男につかまれた。
「あっ、いやぁ、やめてぇ」と真美は必死に太ももを閉じ合わせた。
しかし、男達の力には抵抗しきれず両足は徐々に左右に広げられていくのだ。
「いゃあ、ああっ」と真美は顔を左右に振り必死に抵抗したが哀れにも足は大きく左右にひろげられ横木に足首が縛り付けられていった。
男達が股間の恥ずかしい部分を覗き込んでいるのがわかる。
耐え切れない恥ずかしさに真美の全身が赤く染まっているのだ。
こんな明るい野外で大の字に縛り付けられたのだ。
女にとってこんな恥ずかしいことはないであろう。
「柱を立てる前にこの二人の女の毛を剃り上げるんだ。ああ、そうだ、五郎、こっちの女の毛を剃らせてやるよ、こっちへ来い」とマスターが五郎に向かって言った。
「えっ、ぼ、僕が」と五郎はあわてた。
「五郎、お前この女気に入っているんだろう、だから剃らせてやるんだ、ありがたく思え」とマスターはニヤニヤして言うのだ。
五郎はどうしようかと迷っている。
そばにいた矢沢が「五郎、いい役頼まれたじゃないか、早く行け」と背中を押した。
五郎はうつむきながら真美の方へと歩いていく。
「ほら、剃刀だ」とマスターが五郎に剃刀を手渡した。
真美の方に目を向けると真美が顔を赤く染め目に涙を浮かべ五郎に目を向けているのだ。
五郎はハッと目を反らした。
「五郎、恥ずかしがらずに早くやれよ」と健二が横から声をかけてくる。
大の字縛りにされた真美のまわりには客達が取り囲むように群がり見下ろしている。
その時、突然五郎がマスターに飛かかるようにして後ろから首を腕で押さえ込み剃刀をマスターの首に当てた。
「みんな、動くな、動くとマスターの命がないよ」その言葉に客達はびっくりし後ずさりしていく。「マスター、頼むからこんなひどいことやめてくれ、頼みます」と五郎はマスターの耳元で言った。
「ご、五郎、わかった、や、やめる、やめるよ」
「本当にですね、マスター」
「本当だ、やめるから放してくれ」
「じゃあ、この女の人の縄を解かせて」
「わ、わかった、おい、女の縄を解け」とマスターが震えた声で叫んだ。
真美の縄が解かれると真美は片手で胸を隠しもう一方の手で股間を隠し五郎のところに走り寄った。
「みんな、帰るんだ、早く行け」と五郎は客達に向かって言った。
その時、五郎は首の後ろに激痛を感じその場に崩れ落ちた。
後ろから健二が近づき棒を打ち下ろしたのだ。
「ひゃあ、助かったよ、健二」とマスターは地面に転がった五郎を足で蹴り上げた。
「お嬢さん、残念だったな、おい、この女をもう一度柱に縛りつけるんだ」とマスターは激しい口調で言った。
「それと、五郎も柱に縛りつけろ」
「マスター、柱は3本しかないんですよ」と健二が言った。
「あっ、そうか、じゃあ、明美は今日は許してやれ、そのかわり今日は五郎の責め役になってもらうんだ」
「へい、わかりました」と健二は子分達に指示し明美の縄を解かせた。
気を失っている五郎が男達の手で柱の方に引きずられていく。
「おい、五郎も素っ裸にして縛りつけろ」とマスターが叫んだ。
「わかりました」と男達は五郎の服を乱暴に剥がしていった。
「五郎さ~ん」と真美が叫んだ。
そんなことにかまわず男達は真美を再び柱の上に無理やり乗せていくいくのだ。
両手は左右に広げられ横木にきつく縛り付けられ、足も大きく広げて縛りつけられている。
「なにをする、やめろ」と五郎の声がした。
五郎が気がつき暴れだしたのだ。
しかし、数人の男達に押さえつけられ柱に縛り付けられていくのだ。
五郎はすでに素っ裸にされていた。
「五郎、こんなものブラブラさせて暴れるんじゃねぇよ」と健二が五郎の顔を平手でなぐった。
「五郎、お前も女達とおなじように足を広げるんだよ」と男達は五郎の足をつかみ無理やりさゆうに広げていくのだ。
「ちきしょう、や、やめろ」五郎が叫んだ。
「うるせぇ、猿轡かませろ」と健二が言った。
五郎も真美も口の中に布切れが押し込まれ、その上から豆絞りできつく猿轡を噛まされていった。



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