第4話“朝の散歩”

その晩から真美は檻の中の生活になった。
当然衣服は与えられず後ろ手錠をかけられ、その上太い麻縄で股縄をかけられていた。
深く食い込まされた麻縄は女の敏感な急所を動くたびに刺激するのだ。これから何ヶ月こんな生活をしいられるのかと思うと胸が締め付けられる真美だった。
狭い檻の中で不自由な体を横たえ天井から下がっている裸電球をぼんやり眺めていた。
その時、突然シャーという音が聞こえた。
真美はハッとして隣の檻に目を向けた。
隣の檻の中の女が立膝で体を折り曲げるようにして放尿しているのだ。
檻の中には便器も許されないので朝まで我慢しなければならないのだが、その女は我慢できなかったのであろう。
コンクリートの床に水溜りが広がっていった。
かなり我慢していたのであろう放尿は長く続いた。
女がシクシク泣いている声が聞こえる。
自分もいつかこんな粗相をしてしまうことがあるかもしれない、トイレはどうするのであろう。
真美も少し尿意を感じていた。
真美はシクシク泣いている隣の女性に「すみません、トイレは行かせてもらえないのですか」と話しかけた。
その女は恥ずかしそうに真美の方に顔を向け「ごめんなさい、こんなことしてしまって・・・・・ここの人は鬼です、変態です。トイレなど一度も行かせてくれないんです、毎朝外に連れ出され犬のように外で・・・・」と声をつまらせた。
その言葉に真美は唖然とした。
自分達は人間の扱いをしてもらえないのか、犬猫同様の生活になるのだ、そう思うと明日からの自分の姿が脳裏に浮かんでくるのだった。

翌朝、扉が開く音に真美は目をさました。
「おい、散歩の時間だ、あれ、なんだ、明美小便しやがったな、お前は散歩なしだ、わかってるな。お仕置きだ、あとの二人は散歩に連れていけ、明美は俺が仕置きしてやる」とマスターは連れて来た二人の男に言った。
「へい、兄貴」と二人の男は真美と端の檻の女を檻から無理やり引き出した。
真美とその女はボール状の猿轡を噛まされた。
明美という女はマスターに腕を掴まれ部屋から連れ出されていった。
真美の首に犬用の首輪が取り付けられ、それに細い鎖が取り付けられた。
もう一人の女もおなじように首輪を取りつけられている。
二人の股縄ははずされ男達は露出した生々しい股間の割れ目に目を釘付けにした。
「おい、この女新顔だぜ、いい女じゃねぇか」と真美の鎖を持っている男が真美の体を見回しながら言った。
「へっへっへナイスボディだぜ」ともう一人の男も真美の体を嘗め回すようにながめるのだ。
耐えがたい恥ずかしさに真美はその場にしゃがみ込んでしまった。
「おい、ねぇちゃん、そんなに恥ずかしがっていられないぜ、これからは毎日裸を見られるんだ、早く立ちあがるんだ」と男が鎖を引き上げた。首輪がのどに食い込む苦しさに真美は立ちあがった。
「じゃあ、行くか」と男達は二人の背中を押した。
こんな姿のまま外に連れ出されるのであろうか。
真美は気が遠くなっていくのだった。
全裸のうえ後ろ手に手錠をかけられ恥ずかしい部分も隠すことさえできないのだ。
男達に後姿を眺められながら真美は廊下を歩かされていくのだ。
ドアが開けられた。
明るい日差しがまぶしいほどに入ってくる。
こんな明るい外に素っ裸で引き出されるのかと思うと耐えきれない恥ずかしさに真美は襲われた。無理やり押し出された真美は恥ずかしさにその場に丸くしゃがみ込んでしまった。
「なんだ、そんなに恥ずかしいか、まだ朝の5時を過ぎたところだ、人も歩いていないよ心配するな」と男は真美の鎖を引いて無理やり立ちあがらせた。
真美はあたりを見回した。
たしかに人気はなかった。
この辺は飲み屋とラブホテルが立ち並び朝はあまり人気がないのだ。
しかし、こんな姿で道を歩かされるのは真美には耐えきれないものだった。
「よし、出発だ」と男達は二人の背中を押した。
真美は素足でアスファルトの地面を踏みしめ歩き出した。
どこからか誰かに見られているような感じがして恥ずかしさに足取りは重かった。
朝の太陽が女達の肌を照らし赤く染まった悩ましい肉体が男達の目を楽しませているのだ。
並んで歩かされている真美ともう一人の女の後ろから鎖を握ってついてくる男達は二人の歩くたびに形を変える悩ましい双臀の動きを眺め「いい尻してるぜ、新顔のケツの肉付きがたまらねぇな」「こっちの女のケツも小さめだが悪くないぜ、ヒッヒッヒ」などと二人で批評しながらついてくるのだ。
前方の路地からキーキーと自転車のブレーキの音がして新聞配達の男の子が道を横切っていった。
真美は心臓が止まるかと思った。
「よし、そこを右に入れ」と男が言った。
ビルの間が空き地になっている。○○ビル建設用地という看板が立っている。下は砂利が敷き詰められていた。素足の裏が痛くよろけるように真美は奥へと足を進めた。
「よし、いいだろう、さぁ、オシッコしていいぜ、ヘッヘッヘ」と男がいやらしく笑った。
「美香、わかっているな、いつもの格好でやるんだぞ」と男が言った。
真美は美香という女の方を見た。
その女は空き地を囲んで立ててある1メートルほどの高さのブロック塀に片足を乗せたのだ。
股間は大きく広がり生々しい股間の亀裂が丸見えになっている。
「ヒッヒッヒ、いつ見てもいいなぁ、美香、我慢していたのだろう早く出しな」と二人の男は美香の前にしゃがみ込み股間に目を向けているのだ。
美香は顔を横に背けシャーと放尿を始めたのだ。
なんと屈辱的な姿であろう。
あまりの光景に真美は目を背けた。
「ほら、終わったぜ、今度は新顔さんの番だ、見ていたろう、同じようにするんだ」と男がニヤニヤして言うのだ。
人が見ていない所でもあんな姿で放尿など恥ずかしくてできない。
ましてや男達に見られその上ビルの窓から誰かに見られているかもしれないこんな場所で到底真美には出来なかった。
「おい、新顔さん、早くしな、今しないと夜までできないんだぜ、いいのか」と急かせてくる。
しかし、真美にはその勇気はなかった。
「しかたねぇ、手伝ってやるか」と二人の男は真美の体を押さえつけ、足首をつかむと無理やり上に持ち上げブロック塀の上に足をのせ上げさせたのだ。
股間は大きく広げられ陰部は丸見えになった。
「へっへっへ、おい、見ろよ、綺麗な割れ目してるじゃないか、こいつ男の経験ないんじゃないか」などと体を曲げて股間の奥を覗き込むのだ。
あまりの恥ずかしさに真美の体の力が抜けていった。
「新顔さん、出していいんだぜ、出さなきゃいつまでも俺達にそこを見られているだぞ、ヒッヒッヒ」と男が手を伸ばし真美の淡い陰毛を逆撫でした。
「アアッ」とその感触に真美の体が震えた。
真美はあきらめたのか突然シャーと音を立て放尿をはじめたのだ。
真美は目を閉じ顔をはげしく歪め恥ずかしさに顔を左右に振った。
「へっへっへ、だいぶたまっていたようだな」などと男達は吹き出している股間に目を釘付けにしているのだ。
放尿を終えた二人は空き地から道路に出されSMクラブの方へと歩かされていった。
道路は人気もなく静まりかえっていた。
その時前方で車の音がした。
真美が前方に目を向けると路地から車が曲がってこちらに向かって走ってくるではないか。
心臓が破裂するのではないかと思うほど高鳴った。
男達は平気な顔をしている。
車の中から目を丸くして真美達を見ながら車は通りすぎていった。
真美は恥ずかしさに全身を赤く染めていた。



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