第2話“屈辱の身体検査”

真美は会社からまっすぐ矢沢商事に向かった。
真美の足取りは重く、頭の中は混乱していた。
矢沢商事のビルが目に入ると自然に足が止まった。
SM倶楽部地下牢の看板が真美の胸をしめつけるように突き刺さった。
どうしよう、このまま逃げたい、しかしそんなことしたら必ず矢沢商事は親の所に行くであろう。
資金繰りか大変な親にこれ以上迷惑はかけられない。
そんなことしたら親を自殺に追いやりかねない。
真美は覚悟してビルの細い階段を上っていった。
ドアを恐る恐るノックすると中から若い男の声がした。
ドアが開いた。
十七、八の若い童顔の子が「どちらさまですか」と顔を出した。
「は、はい、折原と申しますが、社長さまいらっしゃいますか」と真美は震えた声で言った。
「社長ですか、社長は10時半頃でないと来ませんが」と若い男は答えた。
「そうですか、中で待たせていただいてもよろしいですか」と真美は時計を見た。
まだ十時前であった。
「ああ、どうぞ」と男は真美を中へ案内した。
事務所の隅にある応接用のソファに真美が腰を下ろすと若い男の子がお茶を持ってきた。
「あら、かまわないで下さい」と真美は恐縮して言った。
その子は真美の向かいに座り「僕、五郎といいます。折原さん、地下で働くことにした人ですか」と聞いてきた。
「ええ」と真美はうつむいた。
「あの店はどんな所か聞いたのですか」と五郎が尋ねた。
「いや、くわしくはお聞きしませんでしたが、それがどうかしましたか」
「いや・・・・・・・」と五郎も沈黙した。
しばらくして五郎が口を開いた。
「あの店のマスターはSM狂いしているようなマニアで、あなたのような方が働けるるかどうかと思いまして」二人の間に沈黙が続いた。
五郎という子は悪い人間ではないことは真美にはわかった。
その五郎が心配するほど大変な仕事なのであろうか。
真美の不安は膨らんだ。
その時突然入り口のドアが開き矢沢が入ってきた。
「ああ、折原さん来ていたのかね、五郎、地下のマスターに今連れていくからと電話しな」と矢沢はニヤリと笑い社長室へと入っていった。
五郎は電話をとり地下のSMクラブに電話をした。
しばらくして矢沢が社長室から出てくると「お待たせしたね、五郎、連絡したね」
「はい、お待ちしているとのことです」と五郎は答えた。
「じゃあ、折原さん行きますか、五郎、お前も一緒に来い」と矢沢は真美を連れて地下へと案内していった。
SMクラブのドアは名前の通り不気味な地下牢のような鉄の扉であった。
中は薄暗く真中に丸い舞台のようなものがある。
その上には不気味な滑車や鎖が垂れ下がっていた。
「マスターいるかね」と矢沢が叫んだ。
奥からマスターらしい男が現れた。
「矢沢さん、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」とマスターは三人を奥へと案内していく。
薄暗い廊下の壁に縄束や不気味な拷問具のようなものがかけられている。
真美の背筋が震えた。
奥のコンクリート剥き出しの小さな事務所のような所まで案内されると「あなたが真美さんですか」とマスターは真美の全身を舐め回すように眺めニヤリと薄笑いを浮かべた。
真美の体が小刻みに震えている。
「それでは早速ですが体を見せてもらいましょうか、全部服を脱いで下さい」とマスターが言った。
「えっ、服を・・・・・・」真美は動揺した。
「うちの仕事は体が資本でしてね、使えるかどうかまず見せてもらいませんとね」
真美は体を震わせうつむいている。
「折原さん、早くしないと使ってもらえないよ」と矢沢が声をかけた。
真美は観念したのかスーツの上着から脱ぎはじめた。
スカートも脱ぎブラジャーと薄手の小さなパンティだけの姿になると両手を胸の前に交差させ顔をうつむけた。
「真美さん、全部脱いでもらわないとね」とマスターは急かせてくる。
男三人に取り囲まれ肌身を晒す恥ずかしさに真美は頬を紅く染めている。
「早くしな!」とマスターの声が荒荒しくなった。
真美は両手を後ろに回しブラジャーのホックをはずすと片手で胸を隠すようにして肩紐を腕から抜き取った。
ブラジャーが床に落ちた。
「真美さん、下もですよ」とマスターが意地悪げに言う。
真美は片手で胸を隠しながらパンティのゴムに手をかけた。
恥ずかしさに必死に耐えながらパンティをズリ下げていく。
お尻のかわいい割れ目が顔を出し股間のヘアが姿をあらわした。
真美は腰を曲げパンティを足から抜き取った。
真美は片手で胸をもう一方の手で股間を隠し男達から視線を反らすように顔を背けて立った。
男達がつばを飲み込む音が聞こえる。
はじめて他人に見られる恥ずかしさに真美の体はガクガクと震えた。
マスターは真美のまわりを回りながら全身をチェックするようにジロジロ眺め回している。
「真美さん、肝心な所を隠していちゃ困りますね、手を放してください」とマスターが言う。
「いや、それだけは許して下さい」と真美はその場にうずくまってしまった。
「困った女だな、五郎、手を貸してくれ」とマスターは壁にかかっている麻縄の束を手に取った。
「仕方ないね、縛られればあきらめもつくだろう」とマスターは無理やり真美の両手を掴み、五郎に持たせると手首を揃えて縄を巻きつけ出した。
「ああ、いや、やめて下さい」と真美は必死に手を振り払おうとするのだが男の馬鹿力には勝てず両手はきつく縛られてしまった。
その縄尻が天井のパイプに通され引かれた。
真美の両手は引き上げられ体も立ちあがらせられていく。
「ああ、いやぁ」と必死に抵抗するのだが真美の体は引き伸ばされるように棒立ちにされた。
もう全てを男達の目に晒しているのだ。
強烈な恥ずかしさに真美の顔が歪んだ。
「ヒッヒッヒ、いい体してるねぇ、オッパイの形もいいし、毛の生え具合も最高だ、矢沢さん、十分使えますよ、但し一日20万円となると相当頑張ってもらわないとねぇ」とマスターは真美の乳房をやさしく撫でまわした。
「あっ、いやぁ、触らないで!」と真美は体をくねらせその手から逃げようとする。
「矢沢さん、このように恥ずかしがる方がお客にはうけるんですよ、この娘は顔もかわいいしお客には人気者になりますよ、それじゃあ最後に肝心な所をじっくり見せてもらいますか、五郎、そこの縄取ってくれ」とマスターが五郎に言った。
部屋の隅に真美から目をそむけるようにして立っていた五郎は「は、はい」とあわてて壁にかけてある縄束を取ってマスターに手渡した。
「五郎、お前なにを恥ずかしがっているんだ、女の裸を見る勇気がないことないだろう」と真美から目を背けている五郎にマスターが言った。
「ハッハッハ、五郎もまだ若いんだな」とマスターは真美の前にしゃがみ込むと柔かな陰毛に包まれた小高い股間のふくらみを手で軽くたたき、左足の膝の上に縄を巻きつけ始めた。
縄を結び止めると縄尻を天井のパイプに通し「五郎、おまえも手を貸せ」と言って二人で縄を引き始めた。
「あっ、そんなことやめてぇ、いやぁ」と真美が叫んだ。
「うるせぇ女だな」とマスターは豆絞りの手ぬぐいを取り出し、床に落ちていた真美のパンティをひろうと、真美の鼻をつまみ無理やりパンティを丸めて口につめ込んだ。
すぐにその上から豆絞りで猿轡をかませたのだ。
真美の太ももがブルブル震えているのがわかる。
「よし、これでいい、五郎、一緒に引くんだ」と縄が引かれた。
真美の片足が吊り上げられていく。
閉じ合わせていた太ももが大きく割られ女の花園が丸見えになってくるのだ。
そんな様子を見ていた矢沢はゴクッと生唾を飲み込み股間の一点に目を釘付けにした。
膝が腰よりも高い位置まで引き上げられ縄が柱に結ばれた。
真美の股間は大きく広げられ女の肉層が男達の目にありありと晒されている。
「ヒッヒッヒ、矢沢さん、近くにきて見てくださいよ」とマスターは真美の前に膝をつき体を曲げて真美の股間を覗き込むのだ。
真美は気が狂いそうな恥ずかしさに裸身をのけ反らし苦悶した。
「きれいなもんじゃありませんか、ビラビラもでていないスジマンですよ」とマスターは手を伸ばし肉層を指で広げた。
真美の体がビクッと痙攣しガクガクと震えた。
「中もきれいな色してますよ、これはお客も喜びますよ、ところで後ろはどうかな」とマスターは真美の後ろに回った。
片足を高々と吊り上げられているためお尻の割れ目も広がり肛門が剥き出しになっている。
「ほほう、きれいな穴してますよ」とマスターは指先で肛門を撫で回した。
「ううっ」と真美は異様な感触に全身を硬直させた。
矢沢もマスターの脇にしゃがみ込み目を丸くして肛門を覗きこんでいる。
五郎は離れて顔を背けて立っていた。
そんな検査は長々と続いた。



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