第6話 美樹はけたたましいエンジン音に目をさました。 昨日は夜遅くまでさまざまな形に縛りなおされ男達の玩具として弄ばれ、恥ずかしさと責めに失神繰り返した美樹であった。 美樹は素っ裸のまま足はあぐらに組まされ柱に縛り付けられていた。 前方に目をやるとなんと肇が三メートル程前の柱にやはり素っ裸で立ち縛りにされているではないか。 美樹はハッとして目を背け「肇さん、見ないで」と叫ぶのだった。 「ウウッ、ウグウグ」と言葉にならない声で肇がなにか話している。 美樹はゆっくり肇に目をむけた。 肇は豆絞りできつく猿轡を噛まされているのだ。 自然に肇の露な股間に視線が向き唖然とした、なんと肇の下腹部にはあるはずの黒い陰毛は姿もなく異様な肉隗がそそり立っているではないか。 私のこんな姿を見て興奮しているのであろうか。 美樹は急に恥ずかしさがこみ上げてくるのだ。 肇もそんな異様な股間を隠すこともできず、美樹の目の前に晒している恥ずかしさで顔を赤らめているではないか。 美樹はハッとして顔を背けた。 その時扉がガラリと開けられあの役人達が数人中へ入ってきた。 「ヒッヒッヒ、仲良く裸を眺めあっていたか」 と男達は二人を見比べるように見まわした。 「今、会員の先生方がヘリで到着したよ、これからお前達の出番だぜ」 と二人の縄を解きだした。 「ヒッヒッヒ、ずいぶんきつく縛られたものだな」 などと言いながら結び目を解いている。 解き終わると 「会員の皆様の好みでね、二人にはこれを着てもらうぜ」 と囚衣を無理やり着せられていく。 映画などで見たことのある昔の囚人が着せられた灰色の囚衣であった。 着せられると再び手は背中に捻じ曲げられ手首に縄が巻きつけられていく。 手首を縛った縄は美樹の首の両側から前に回され、数個の結び目が作られ亀甲縛りに縛られていくのだ。 肇も同じように亀甲縛りにされている。 縛り終わると二人はかつらをかぶされるのだった。 二人は姿は江戸時代の囚人の姿にされたのだ。 「よし、猿轡を噛ませて外に連れ出せ」 と二人はきつく猿轡を噛まされ縄尻を持たれて外へと引き出されていった。 外には役人達と今着いた会員らしい偉そうな男達が三十人ほど二人を待ち構えていた。 そんな中に引き出された二人は自由を奪われ人格も無視されみじめな姿を晒す屈辱に目に涙を浮かべ引かれるまま観衆の中を歩かされていくのだ。 ジロジロと好色な視線が二人の姿を前後左右から嘗め回すように集まっている。 屈辱的言葉も投げかけられる。耐え難い恥ずかしさがこみ上げてくる。 素っ裸でないのが少しでも救いだった。 美樹は追いやられる前方に白木の十字の磔柱が二本横たえられているのを目にし、これから自分達にふりかかる屈辱的行為を頭に浮かべ体の力がスーと抜けていくのだった。 前頁/次頁 |