SM小説『秘境の生贄美少女』

縄吉作





第5話

しばらくして、肇が全裸のまま後ろ手に縛られた姿で連れて来られた。
肇は素っ裸で天井から吊られている異様な姿の美樹を目にし唖然とした。
「おい、歩け」と立ち止まった肇を縄尻を持った男が無理やり前に押した。
肇はよろけるように美樹の吊られているすぐ近くの柱の所まで追いやられ、男達の手でその柱に背中を押し付けられ、別な縄で縛り付けられていく。
肇は柱に全裸で立ち縛りにされた。
口には布切れがつめ込まれその上から豆絞りできつく猿轡が噛まされていた。
その前に失神したままの美樹が素っ裸のまま手足を一つにまとめられ天井の滑車から吊られてゆっくりと揺れていた。
肇の前には二人の女がしゃがみ込んだ。
女囚ではない、昔の女賭博師のような姿なのだ。
女もいたのだ。
「フッフッフ、坊や、ここは女の囚人だけで男の囚人はあんたが初めてだよ、お奉行さんにここの規則だから、あんたの陰毛を剃れって頼まれたのよ、悪く思わないでね。子供のように可愛らしくしてあげるからね、フッフッフ」
と二人の女は目の前の肇の男根に目を移しニヤッと薄笑いを浮かべるのだ。
「この子、毛が濃いわね、剃りがいがあるわ、ゆっくり楽しんで剃ろう」
と女は顔を見合わせニヤリと笑うのだった。
肇は身動き一つ出来ないように厳重に縛られているため隠すこともできず、恥ずかしい肉隗を女達の視線に晒していなければならないのだ。
恥ずかしさに肇の顔が歪んだ。
「フッフッフ、こんな縮んじゃって、可愛いこと」
と女が指で男根の亀首あたりをつまんだ。
その感触に肇の体が硬直した。
「こんなに縮んでいちゃ剃りにくいわよ、少し大きくしなさいよ」
と女は手の平で肇の肉棒を包み込むように握ってきた。
肇は女の柔かな手で包まれた異様で快美な感触にビクッと体を震わせるのだった。
「もっと硬くしなくちゃね」
と女はゆっくりとしごきだすのだ。
「坊や、目の前にあんたの彼女が素っ裸でぶら下げられているのが見えないの、ほらよく見なさいよ、興奮するからフッフッフ」
としごきながら女は吊られている美樹の方に目をむけ
「あら、肝心な所が見えないじゃない、ちょっとあんた、お尻をこっちに向けさせて」
ともう一人の女に言った。
「あいよ」とその女は立ちあがり吊られている美樹のところまで行くと、美樹の体をゆっくりと回した。
美樹のお尻が肇の方に向けられた。
手足が一つに縛られているため美樹の体は二つ折りになり太ももの間からわずかに悩ましい亀裂が見えているのだ。
「これでいいかい」と女が声をかけた。
「ああ、いいよ、ほら坊や見てごらんよ、尻の穴も割れ目ちゃんも見えるじゃないの、よく見てここを大きくするのよ」
と女二人は顔を見合わせクスッと笑うのだった。
美樹は肇のわずか2メートル程前に素っ裸でそれも捕獲された獣のように手足を一つにまとめられに吊り下げられているのだ。
横に顔を向けていた肇が女の言葉にチラッと美樹の方に目が向いた。
まだ肉体関係などもっていない清い付き合いの二人にとってお互いの裸の姿などはまったく見たこともなかったのだ。
そんな美樹の悩ましい肉体が目の前に吊り下がっているのだ。
それも屈辱的姿で陰部から肛門までありありと晒しているではないか。
それを目にした肇はあわてて目を背けた。
しかし、美樹の初めて目にした女の花園は肇の脳裏に焼き付いていた。
若い肇の股間は意思に反し反応を示しだすのだ。
「フッフッフ、若いわね、ほら、女の裸を見ただけで反応しだしたわよ」
と女は自分の手のひらの中で膨張を示し出した肇の肉隗の反応を助長するように巧妙に刺激を強め出すのだ。
若い肇にとってその感触は耐え難いものだった。
甘美な感触は肇の下腹部を。
自然に燃え上がらせていった。
意思に反し肇の肉隗は女の手の中でムクムクと膨張しだしていくのだ。
「フッフッフ、大きくなってきたわよ、坊や、がんばって」
などと女は面白がってさらに刺激を強めるのだ。
そんな様子を男達は取り囲みニヤニヤして見入っているのだ。
女の柔かな手の平で揉み上げられる感触に肉隗は長く、太くそして硬く勃起し、赤く充血した亀頭が女の手からはみ出し顔をだしてくるのだ。
熱く燃え上がってしまった肇の股間は止めることもできず異様なくらい大きく上向きにそそり立った。
「ホッホッホ、見事じゃない、そんなに気持ちいいのかい」
と女は必死に耐えようと猿轡をきつく噛み締め歪める肇の顔を見上げてクスッと笑うのだった。
女が肉棒から手を放した。
「ねぇ、ほら見て、棒やのくせにこんなに大きくしちゃって、フッフッフ」
と二人の女は肇の股間を指差し笑うのだった。
肇の肉隗は異様なほど大きく硬く膨張し、腹にも届かんばかりに上向きにそそり立っていた。
「それじゃあ、始めようか」
と女は用意していた石鹸を泡立てると小さな刷毛で肇の男根のまわりに塗りつけだしたのだ。
下腹部を這い回る刷毛の感触はさらに肇の下腹部を燃え上がらせていくのだ。
「坊ちゃん、剃るからね動かないでよ、大事なもの切り落とされたくないでしょう」
と指先で男根の先端をつまんで上向きにそそり立っている一物を無理やり下向きに曲げるのだ。
興奮し敏感になっている先端を女の指でつままれる感触は肇に異様な快感を呼び起こさせるのであった。
剃刀の刃が下腹部に触れた。
その冷たい感触に肇の体がブルッとふるえのだ。
ジョリジヨリと小さな音をたて陰毛が剃りとられていく。
下腹部の快感に忘れていた恥ずかしさが再びこみ上げてくるのだ。
女は肇の肉棒を左右に曲げ、まわりの毛を丁寧に剃りとっている。
もはや肇の下腹部から黒いものが姿を消し、異様な姿の肉隗がさらけ出されてきたのだ。
女の指で敏感になった部分をつままれ上下左右に曲げられ毛を剃られる感触は若い肇を絶頂へと追い込んでいくのだった。
「ちょっと、この袋のほうの毛も剃るからこれ押さえていてよ」
と女がもう一人の女に言った。
「あいよ」とその女はうれしそうに肇の肉棒を手で握り締め上に引き上げた。
少し持ち上げられ前に突き出てきた玉袋を女は手のひらで包み込むように握ると巧妙な手つきで短い産毛を剃り始めるのだ。
二人の女に肉隗を握られた甘美な感触に限界にきていた肇の体が急に硬直した。
その瞬間肉棒の先端から白い粘液がピュッピュッと断続的に噴出したのだ。
「ひゃあ、この子出しちゃったわよ」
と女達は肉隗からあわてて手を放し笑い出すのだった。
それと同時に取り囲んで見入っていた男達も一斉に笑い出すのだった。
かなり興奮したのであろうか、屈辱に顔を歪め必死に止めようとする肇であったが射精は断続的に長く続いた。
「あら、私の着物にまでかかっちゃったわよ」
と女は手ぬぐいを取り、着物を拭うのだった。
肇は自分が演じた醜態に恥じ顔を赤く染めうなだれるのだった。
目の前に素っ裸の美樹の悩ましい姿を見せ付けられ、女二人に男の急所をやさしくいじくりまわされる感触に若い肇が耐えられなかったのは仕方がないことであろう。



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