第6話

あぁ、僕が一つ一つ脱がせていきたい。
そしてゆっくりその柔らかそうな胸に触れていきたい・・・。
ほんのり火照ってピンクになった頬が前回と正反対に、とても幼く見せた。
どうしてこう僕をギャップ攻めにするんだよ・・・お姉さん。とうれしい文句が出る。

お姉さんは、ゆっくりと全身に泡をのせていった。
まるでケーキのデコレーションのように、ふわふわとした泡を全身にまとう。
おいしそうだ。たまらなくおいしそうだ。
あぁ、もうたまらない。僕はもうお姉さんのとりこだった!

「フフフン♪」と鼻歌でも聞こえてきそうなくらいにお姉さんは優しい表情で
心地よさそうにバスタイムを満喫していた。
蒸気と一緒に、とても柔らかく甘い香りが漂ってきた。
バスオイルでも使っているのかなぁ?せっけんの香りだけじゃないなぁ・・
いい女の香りだ。きつくなく、甘く優しく・・
きっとお風呂上りのお姉さんを抱きしめたら、たまらない香りがしそうだ。
そして首元にそっと香りを楽しみながらキスをしてみたい・・・
女性を知らない僕の妄想の中のエロスがうずまいていた。

僕の中の妄想がまたも頂点に行きかけたそのとき、「キャー!!」と叫び声。
僕は絶頂から一瞬で目が覚めた気分だった。
すぐに斜め下のお姉さんに目をやると、どうやら近所の野良猫がお風呂の香りに
誘われて窓の外を歩いていたらしい。お姉さんが驚いて叫んでしまったのだ。
そんな大きな声ではないものの、僕と猫とお姉さんの間ではしっかりと聞こえた。
猫は驚き「ギャー!」と叫び走り去っていった。
一瞬、僕のことがばれたのかとヒヤヒヤしたが、猫のおかげで絶頂を逃してしまった。

僕は最近思うんだ。お姉さんって、本当にマジメで清楚でお上品なのか?
なんだか天然で、かわいらしくて、でもちょっとエッチで・・
噂になっている「隣のお姉さん」より、僕にはもっともっと魅力的に感じる。

くそぉ。今回絶頂を逃してしまった分、お姉さんには楽しませてもらわないと!


その日の夜はなんだか悶々として、なかなか眠りにつけなかった。
きっとお姉さんもお風呂で自分の体をきれいに洗ってから、気持ちよくなろうと思って
あの時、服を脱いでそのままお風呂に入ったんだろうに・・
すべてはあの野良猫かぁ・・
そんなことを思いながらも、明日も部活の朝練。早く寝なければ・・・。
寝る前に、もう1度だけ・・・と抑えきれない気持ちで窓の外へ目を向ける。

そこにはまたもタンスに向かってゴソゴソとしているお姉さんの姿。
ちょっとだけ・・のつもりが、お姉さんの姿があるとどうしても目を離せなくなる。
なんだか奥の方を探している感じだ。
明日の服でも選んでいるのかなぁ??なんて思っていると・・。

なんだか小さな袋を取り出した。タンスに袋・・なんとも不似合いである。
妙に気になって、もう少しお姉さんを観察することにした。
するとお姉さんはベッドではなく僕からよく見える床に座り込んだ。
そう、前に足を伸ばして秘密の行為を見せてくれたあの場所だ。
僕の体はすでに癖になっているかのように、否応なしに反応してしまう。
高校生の僕には、妄想だけですぐに絶頂に達せられる自信だってあるのだから(笑)

お姉さんはゆっくりと中身を出していった。
小さくて見えにくいが・・・あっっっ!!!!!!!
あれは・・・
明らかにローターと呼ばれるものだと思う。僕は直接見たことがない。
しかし、雑誌などで目にしたのと同じような形をしている。
もしかして・・・思わず自分のものを触ってしまう。
ちょっとずつ敏感にむくむくときているのがわかる。
なんだか子供な自分の性欲と、体の勝手な反応が照れくさい気分だ。
次に出てきたのが、見たことのないものだった。

男のものよりは、小さい。明らかに一回りは小さい。
むくむくくる前のサイズだ。でも・・明らかに男のものをかたどっている。
薄いピンク色のそれはバイブではなかった。
まるでオブジェ・・そうだ。オシャレな言い方をすれば、部屋のオブジェだろう(笑)
これをどうするんだろう??
僕はドキドキしながら、朝練のことも忘れてまたもお姉さんに釘付けになっていた。


お姉さんはお風呂から上がって小さめのTシャツにGパン姿といたってシンプルだった
髪の毛も二つに結んで、あまりにもその手にローターを握っているのが不自然だ。
袋の中身を外に出し、ふぅ・・・と一呼吸入れたところで急に目つきが変わった気がした。
今から、自分で自分を気持ちよくさせるということに、後ろめたい気持ちと
たまらなく求める気持ちと、いろんなものが混ざり合って、とても艶っぽい緊張感だ。


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