第3話

次の瞬間・・・
お姉さんの足がピンと伸びた。
腰も少し浮いているようだった。
絶頂?昇天?イったのぉ??
僕の中のモヤモヤとしたいやらしい気持ちが頂点に達した。
ドピュッ・・ドク・・ドク・・・
今までは自分で触って、それに集中していたから分かっていた。
出るタイミングも、それなりの準備の心構えも・・・
でも、初めてだった。無我夢中で自分を刺激して、感じて感じて
気づいたら理性とはまったく別のところで、体が反応してしまっていた。
なんていやらしいんだ。
まだピクピクとしている僕と同じように、窓の向こうのお姉さんも体をヒクヒクと
ひきつらせ、なんだか子猫のようになっていた。
かわいい。女性というものを外見でなく、心からかわいいと感じた。
いとおしいとでも言うのか・・・

それからしばらくして、お姉さんは電話をきったようだった・・
ゆっくりと立ち上がり、姿は見えなくなっていった。
僕はハッと我に返り、慌てて周りを見回した。自分の部屋なのに。誰もいないのに。
そして慌てて窓際の壁についたドロっとした自分のものを拭き取った。
ヤバイ・ヤバイ・・・

もう僕の頭の中はお姉さんでいっぱいだった。
僕は高校生。1度出たところで頭の中で思い出すだけですぐに大きくなってしまう。
僕の生活は学校と部活、そしてお姉さんでいっぱいになっていった。
こうして僕の覗き生活がスタートしていったのだ。


次の日も次の日も、僕はお姉さんの部屋をこっそり覗いていた。
しかしここ数日はお姉さんが仕事で忙しかったのか、彼氏と会っているのか
そこは分からないが、僕のいる時間に部屋に戻ることはあまりなかった。
戻ってきても、部屋の隅にあるであろうベッドで眠っているのか見えなかった。
ベッドが見えないというのも、また想像をかきたてるものである。
僕はいつの間にこんなにいやらしい男になったのだろう。
Hという事に興味を持ち始めたのは、最近でそんな矢先にお姉さんの秘密な部分を
目撃してしまったのだから・・仕方ない・・仕方ないよな・・(笑)

何も起きなさ過ぎて、あの夜見たものは夢だったのではないかとすら
思い始めたある日曜のことだった。
部活もなく両親もでかけてしまったので、僕は部屋でマンガを読んでいた。
ふと窓の外に目をやるとお姉さんの後姿が・・・
僕はスっと起き上がり、気づかれるはずもないのに足音をたてないように
ごついカーテンに顔を隠して覗きはじめた。
午前だけでも出勤していたのだろうか?今帰ってきたという感じだ。
社会人って本当に大変だなぁ・・・と思った瞬間・・
前回のお姉さんのようにけだるく、ゆっくりではなく、スパっとあまりも
勢いよくジャケットを脱ぎ始めた。
男としてはまた、色っぽく艶っぽく1枚・1枚・・を期待していたのだが・・
まるで仕事でもしているかのようにジャケットを脱いで、ハンガーにかけ
インに着ていた服もスパっと脱ぐ。
急いでいるのかなぁ?もっとゆっくりぃ・・などと思いつつも、
やはり色気のないものでも目を離せないのが男のさがであろう(笑)

そんな僕の目に飛び込んできたのは、あまりにも派手な赤い色だった。
前回のような服を脱ぐとすぐにブラジャーではなく、その上に1枚着ているようだ。
しかも、清楚なお姉さんとは結びつかないような真っ赤な下着だった。
そのギャップがますます僕の目を釘付けにした。
服をきれいに脱いで整えて、お姉さんは下着姿になっていた。
お姉さんのイメージは優しいピンクや白、薄いブルーといったところだろうか?
その姿と、いかにも「仕事をしてきました!」的なシンプルな髪型とのギャップは大きい。
ちょっとおかしい位だった。


僕のタイプはモデルのように細く長い手足の女性ではない。
どちらかというと、やわらかくやさしそうに、ある程度丸みのある女性だ。
お姉さんは、まさにそのタイプだった。思わず手が伸びてしまいそうになる。

そんな事をガタガタと考えている僕なんてお構いなしに、
お姉さんはその不自然な姿のままで部屋中を歩き回っていた。
バックをあけてみたり、書類のようなものを出してみたり・・・
すると、次に向かったのは大きな鏡の前だった。
鏡の前に立って自分の体型チェックでもしているのだろうか?
僕にはちょうどよくても、お姉さんの心の中では
「んー。もっと痩せたいわ。ここのお肉がねーーー」なんて思ってそうな
いろんなポーズをとっている。なんだかカワイイと思えてくる。


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