後編(5)

「感度良好…みたいっすね」

 ニヤニヤ笑いながら、妖子は百合子の肉襞を指でゆっくり開いていく。

「ァアン!だめぇっ…!」

 外気に曝されたそこは、すでにぐっしょりと濡れ、独特の香を漂わせていた。
 まだ乳首を少し刺激されたくらいなのに、一度いってしまったのではと思うほどとろみを持ったそこを、妖子は楽しそうに見つめる。

「先生。あたしの体はね、全身媚薬みたいなもんなんす。だからこの反応は別におかしかない…。
 けど、ちょいと激しい方かもしれませんねぇ。今からこれじゃあ、終いの頃にゃ白目向いて失神かも…」
「ひぃぃッ!勘忍してぇっ…!」

 妖子の言葉が終わる前に、百合子が甲高い悲鳴を上げる。
 妖子の細い指が、滴る程濡れたそこから露を一掬いしたのである。

 指でこれだ。妖子にもっとも感じる秘所を舐められたら、失神所では済まないかもしれない。

 その様子に満足したかのように、妖子は指を鳴らす。
 すると四つん這いの何かが、部屋の隅から近づいてくる。
 最初はなんだかわからなかったが、近くにきて認識できてきたそれに百合子は息を飲んだ。

 少女だ。中学生から高校生くらいだろうか。
 首輪をつけ、乳房を搾り出すように根本から縄で縛られ、アナルからはフサフサした尻尾を生やしている。
 中にはきっと玩具が入っているのだろう。

「く…黒河さっ…これは、一体っ…彼女は…!?」
「さ。先生には、今から最高の快楽を味わっていただきますからね。覚悟しといてください?」

 戸惑う百合子の言葉を窘めるように交わしたあと、妖子は少女の髪を撫でる。

「先週から調教を頼まれてる子なんすけど、いっそのこと、もっとって調教期間長引かせていただいたんすよね。
 オシャブリ上手なその口で、先生をたっぷり喜ばせなさい。ダメだったらお前の御主人様の前で、お前を痛め付けるショーに変更しやすから」

 妖子のその言葉に、少女の顔色が蒼白していく。
 ガタガタ震えながら妖子を見つめている。

「…何か? それとも返事の仕方を忘れたとか…」
「ヒッ…も、申し訳ありません!
 畏まりましたっ…誠心誠意、ご奉仕させていただきますっ…だからっ…お仕置きだけはっ…」

 怯えながら床に三つ指を着く少女。
 妖子の存在は、そこまで脅威だというのだろうか。
 彼女の言葉に満足したのか、妖子はニッコリ微笑んで百合子から離れた。

 頭を上げた少女が、百合子の股間を見つめる。
 他人にそこを凝視され、羞恥心にさらに潤いを増す秘所。

「い、いやぁ…見ないでぇ…」

 真っ赤になりながら必死に股間を隠そうと脚をくねらせるが、結果は先程とかわらず淫らさを増すだけであった。

「失礼いたします」

 不意に少女が、体を少し持ち上げ膝立ちなる。

 その時だった。
 太腿の付け根をしっかり押さえ、濡れそぼった百合子の股間に口づけたのである。

「ひゃあぁあ!」

 鬼人に開発され、妖子の手管にほてらされたそこを、突然何の前触れもなく舐められたらのである。
 軽いアクメに達するだけに納まったのは、驚きと困惑が邪魔をしたせいであろう。

「ひゃぅっ! ダメッ、ダメよぉっ! あひぃっ! いっ…きひぃいぃっ!」

 内部に少女の舌が入ってきた途端、百合子は喉をのけ反らせてアクメに達していた。
 途切れ途切れの悲鳴をあげて暴れるが、百合子の体は上手く動かない。

「イヒィーッ! 堪忍してぇっ! もぉ、も…だめぇーっ!」

 どれだけ絶頂を迎えても、少女はやめない。
 それどころか、百合子の最も感じる部分を探すように、指まで使ってなぶってくる。
 頭を振りながら、唾液を零す百合子の哀願が部屋中に響き渡る。

 既に頭をもたげ皮を破って充血しているクリ○リスは、触れられてすらいないのに硬度を増すばかりだ。

「…そろそろっすかねぇ」

 百合子がもう何度目の絶頂に達したかわからなくなる頃、やっと妖子が口を開いた。
 傍観にはそれなりに満足したのか、楽しそうな笑みを浮かべている。

「やめていいっすよ」

 その言葉に、少女がやっと口を離す。
 口の回りにはべったりと百合子の淫汁が纏わり付いているが、許可なく拭うことすら許されていないのか、大人しく膝まづく。

 百合子は、開放された途端がっくりと首を折り、ヒィヒィと掠れた悲鳴のような吐息を吐くばかりであった。

「…65点くらいすかねぇ」

 妖子の言葉に、少女の表情が強張る。クンニの点数なのだろう。
 それが合格なのか不合格なのかすら解らないが、全身に緊張が走る。

「本来なら、きつーいお仕置きの時間なんですが…」
「ッお、お許しをっ…!」
「コラコラ早いっしょ。…サービスしてあげましょ。罰0とは言えないけど、お仕置きの痛いのは勘弁してあげますよ」

 妖子が不敵な笑みを浮かべると、少女は慌てて額を床にこすりつけて感謝の口上を述べる。
 それに満足したのか、妖子が何かを床においた。

「これをつけなさい」

 妖子が取り出したのは、不思議な形のパンツだった。
 意識朦朧とした百合子は気付いていないが、それは悪魔の玩具なのである。

 そのパンツは、双頭のバイブになっているのだ。
 しかも外側に張り出したバイブは、一般男児のペニスより一回りは大きな物で、これに貫かれたら今の百合子は一たまりもないだろう。



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妖子



















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