前編(7) 馬鹿らしい夢だった。 あの男が、自分を追い掛けてくる夢 (やだなぁ…忘れなくっちゃなんないのに) それだけあの人の存在は、妖子にとって大きかった。 だけど… (…あたしはあの子達と生きたい…あんな篭の鳥はもう…ごめんなんだ…) 教室に入り、ランドセルを机に置く。 周囲の生徒は、時期ハズレの転校生にまだ慣れていないのか、チラチラと見てくる。 転校はなれた。あんな家業もある。 (…あの人を忘れるって言いながら体使ってちゃ、説得力ないけど) こんなにも惑わす体が口惜しい。 こんな体じゃなかったら、あの子達…怪達はついて来てくれなかっただろうか…。 (ま、逃げられてるし…さっさと取っ捕まえないと) 担任が入ってくるのを見ながら、妖子はため息をついた。 *--- それより一時間程前のこと。 百合子は旧校舎の屋上にきていた。 普段は立入禁止場所だし、旧校舎は遠いので誰もこない。 そして鍵は職員室にしかないから、一般生徒は出入りできない。そんな場所だ。 そこに着た百合子は、おもむろに顔を上げる。 恍惚とした表情で見つめる先には、あの少年-鬼人がいた。 「よぉ」 手摺りにもたれたまま、鬼人はニヤッと笑う。百合子は何も言わずに側にくる。 「今日はちゃんと外してきたろうな」 「は…はい…」 百合子は俯いたまま太腿を擦り合わせる。心なしか息も荒い。 「脱いで見せろ。ま、下はわかるけど…脱げ」 鬼人の言葉に、百合子は真っ赤になりながらスーツを脱ぎだす。 ブラウス一枚ではもう寒い時期である。 なのにそのブラウスの胸部には、ピンク色に色付いたしこりが見える。 なんのことはない。ノーブラノーパンで学校にくることを命じられたのである。 「それもだ」 「うぅ…」 屈辱感にうちひしがれながら、百合子は全裸になった。 下着は言われた通り付けていない。大きな胸は綺麗な形をしていて、乳首がどうしようもないくらい硬くしこっている。 股間の毛はなく、モジモジと擦り合わせる腿を愛液が伝っている。 「変態女が。こんなところで裸になるなんて、人間じゃねぇな。お前ホント、ただの犬か豚だ」 「そ…そんな…」 「文句あんのか牝豚が」 「アヒィッ!あ、ありませんッ…んんっ…ひぃいっ!」 思わず反論してしまった百合子の乳首を、鬼人がきつくねじりあげたのである。 「フン…まだ牝豚としての自覚がないようだな。四つん這いになれ」 鬼人の言葉に、百合子が息を飲む。 先日下着無しで登校するように命じられたのを、してこなかったコトがある。 学校のトイレで下着を脱いで屋上まできてごまかそうとした。 だがあっという間にばれ、恐ろしい罰を与えられたのである。 股間をたっぷり愛撫され、いきそうになった寸前に止められて、たっぷり媚薬を塗り込められたのである。 そのせいで、その日一日は本当に地獄だった。 意識しなくとも股間は快感を求めてしまい、無意識に腰を揺らす。 放課後になる頃には百合子はただの発情期の牝へと成り下がり、必死に彼に股間を慰めてくれるように取り縋った。 「あ…あぁ…許して…お許し下さいご主人様…」 「早くしろ」 催促され、百合子は四つん這いになる。膝を着かず、腰を高く上げたままだ。その白い尻に、鬼人の平手がとぶ。 ぴしゃりッ。と、乾いた音が早朝の屋上に響く。 「ヒィッ!」 「罰として今日一日たっぷり苦しんで貰うからな」 「あ、嫌…薬はもう嫌ァ…」 怯えながらも、秘所を他人に凝視されていることからの快感に、いやがおうでも秘所は潤って来る。 「こいつをぶち込んでやる」 そう鬼人がなにかを取り出したが、四つん這いなせいで、百合子からはそれは見えない。 「な…何でしょう…」 「お前が大好きなのだよ…」 そう言ったかと思うと、鬼人は思いきりそれを百合子の潤った秘所へと挿入した。 「あひぃいっ!」 大きめのディルドゥだろう。 入れられている百合子には実感はないが、直径3㎝はあろうかというものである。 「今日一日付けてろ。抜いたりしたらゆるさねぇからな。まぁ…トイレくらいなら見逃してやるけど」 鬼人には、秘め事すらかなわない。 こっそり言い付けを破ると必ず現れて、罰だと色んなことをする。 そしてそんな彼の愛撫は、百合子が狂いそうな程上手かった。 中学生とは思えない指の動きと、確実に快感のつぼを刺激する技術。 まだ彼自身のものを挿入されたこともないのに、指と舌だけで何度も気絶させられた。 拘束もされていないのに逃げられず、叫び続けて気を失う。 それだけならいいが、時折失禁したり、気を失うことも許さず愛撫を和らげて焦らしだしたりする日もあるのだ。 百合子は、もうこの年下の少年の手管の虜だった。 前頁/次頁 妖子 |
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