前編(7) 「あひぃっ!ひっ!きゃぁっ!」 何度も尻や秘所を打ち据えられ、瑠璃はあられもなく悲鳴をあげていた。 尻を打たれるのも痛いが、太腿やふくらはぎを打たれると崩れてしまいそうになる。 そこに秘所へきつい一打が加えられると…。 「くひぃいぃイィッ!」 軽いアクメに達し、そこから一層蜜が溢れてくるのである。 「…変態。マゾの牝豚。…最低ね」 「ァアッ、陽菜ちゃ…御主人様ぁっ…も、もぉ許し…ひゃぅうっ!」 再び打たれ、その先端がクリ○リスに命中する。瑠璃は、何度か痙攣するように震えた後、そのまま座り込んでしまった。 「ぁ…あ…」 「…まぁいいわ。腕も疲れたから、これくらいにしてあげる」 そういうと、陽菜は瑠璃から離れる。 「あ…ありがとうございました…」 許されたことに、そして折檻をしてもらったことに、礼を言わなくてはいけない。 未だに痛む下半身を引きずるように、瑠璃は陽菜の側に四つん這いで近寄っていく。 「…早く、ナツを私の物にしたい…」 そう言いながら、陽菜はベッドに座る。脚を差し出すと、瑠璃が陽菜の靴下を脱がせ、その脚の指を舐め始める。 そこには、守って上げたくなるような美少女『近江陽菜』はおらず、実姉をマゾ奴隷として楽しげに調教する、女王『陽菜』がいた。 *--- 白い脚を舐めながら恍惚を味わう者など、そういないのではないだろうか。 完全なマゾヒストか、もしくはそういう趣向の持ち主か。 それ以外に考えられる可能性といえば、愛しい人に従属している一時だからという理由もある。 趣向に似ているが、よく考えると違うのだ。彼らは脚を舐める行為自体にではなく、誰に対してかということが重要なのである。 「んっ…ふ…」 広い部屋は、カーテンから何から黒に覆い尽くされ、光がないのではないかと錯覚すらさせる。 その部屋の中心は、どう見てもクイーンサイズの真っ黒なベッドだろう。 そのベッドに腰掛ける少女は、本を読みながらハミングを口ずさんでいる。 ナイトドレスは少女には少し大人びている気もするが、何故かよく似合う。 投げ出された足元には、少年が膝まづいており、恍惚とした表情を浮かべて少女の脚を舐めている。 少年の体には、衣服らしき物は身につけられておらず、あるものといえば首に鎖で繋がれた首輪と、胸の突起とペニスに開けられた金のピアスのみ。 「ん…ぁや、こ…気持ちィ…ッ?」 「また呼び捨てにして…怪と魔御が怒りやすよ?」 苦笑しながら、妖子は少年--鬼人--の髪を撫でてやった。 妖子が『愛玩動物』として扱っているのは、彼以外に二人いる。 鬼人はその中でも1番外見が幼く、唯一妖子を呼び捨てにするという変わり種だ。 先日まで、飼い主である妖子が構ってくれないといじけて家出をしていたのを、あっさり捕まってしまったわけで。 それから二週間程、お仕置きと称したスキンシップがなされている。 前頁/次頁 |
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