前編(6)

中身は強力な媚薬。一口飲んだだけで丸一日、淑女を淫乱な牝犬にしてしまえる恐ろしい薬だ。
本体は陽菜が買った物だが、瑠璃で実験をしたのである。

実際は効いているが、ただ瑠璃を痛め付ける口実にしようと陽菜は思ったのか、瑠璃には関係ないのに言い出したのだ。
勿論魚月に使っているのは、十分の一に薄めた物を数滴だから、あの反応で充分なのだ。

「姉さんに試した時、姉さんったら大袈裟にないたんでしょう?まったく…」
「そ、そんなっ…んひぃいっ!」
「罰を与えないとね」

未だ快感に苦しむ瑠璃に対して、陽菜は残酷な笑みを浮かべる。

「あひぃっ! ひ、陽菜ちゃんっ…許してぇっ…」
「ダメよ。さっさと服を脱ぎなさい、牝犬。貴女みたいな犬に、服なんかいらないでしょう?」

腰をあげ、歩み寄ってきた陽菜は、目の前にうずくまる姉の背中を踏み付けた。

「あぐっ…」
「早く」

陽菜にせかされ、瑠璃はこれから起こる体罰に震えながら服を脱ぎ出した。
羽織っていたものはそう多くなく、下着も許されていなかったのかすぐに裸が覗く。

大きな乳房の先端には、小刻みに振動を続ける淫具が未だに瑠璃の乳首を苛んでいる。
色は白く、二十歳にしては少々肉付きのいい腰回りは、クリ○リスへの責めにより淫らに揺れている。

「相変わらず豚みたいね…犬よりも白豚の方が似合うかもしれないわ」
「アァンッ……陽菜、ちゃんっ…」
「御主人様…でしょう?」

陽菜は、ベッドの側の棚にしまわれていた短い鞭を取り出す。乗馬鞭よりは先が細く、昔子供に折檻するのに使われていた教鞭に近いものだ。

それを見ると、瑠璃は怯えたように目を見張ったが、もはやここで逆らうべきではないと解っているのか、大人しく四つん這いになり腰を上げる。
だが、ローターからくる快感に圧し負けそうになり、膝がガクガクと震えていた。

「こんなにあそこをグッショリ濡らして…太腿にまで垂れているじゃない。恥ずかしいと思わないの? 貴女こんな状態で学校にいったんでしょう?」
「は…ハィ…恥ずかしい…です…」

真っ赤になり瑠璃が俯く。未だ襲い来る快感に堪えながら、瑠璃は恥辱に堪えていた。

「…ローターを外しなさい」
「…ぇ…」
「早くしなさいっ」

鞭がピシャリと、瑠璃の白い尻に当てられる。
その痛みに悲鳴を上げつつ、瑠璃は言われた通りにローターを外した。陽菜がスイッチを切ったのか、全て外し終わるとローターは動きを止めていた。
そしてすぐに、瑠璃は先程の体制に戻る。

「…とりあえず、私を騙した罰と、こんなにいやらしくここを濡らした罰を与えるわ」
「だ…騙したなんて…」
「口答えするつもり?」

陽菜の言葉に、瑠璃は言葉を飲み込む。

「い…いいえ…」
「そう。それじゃあ、始めるから」

陽菜が、楽しそうに口端を上げた。



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