後編(7)
「お前は乗るのが好きだったな」
龍香は騎乗位が好きで、ついでにスパンキング好き。ここには道具がねぇからあれだけど、家でやるときは色んな物使って叩いたりする。
天照の言葉にコクンと頷いた龍香は、今にもよだれを垂らしそうな顔で肉棒を見つめている。
普段男勝りな奴が女になる瞬間ってやっぱそそられる…。こいつ整ってるもんなぁ…顔。
他の二人とはまた別なタイプ。彫刻みたいに落ち着いた、それでいて美しい顔立ちだ。それに引き締まった体がなんとも言えない。貧乳だろうが全然ありだ。
「なら、乗ってこい。俺をいかせろ」
「は…はいっ…」
真っ赤な龍香だったが、フラフラと体を跨いでそれを見つめる。
前戯なんかいらないのだろう。二人分待たされてお預けを喰らっていたのだ。下の口はもろによだれを垂らしている。
解さないときついんじゃとは思うが、龍香はもう待てないといった感じで肉棒を持ち自分の蜜壷へあてがった。
「あ…ひ…ァアァアッ!!!」
狭い蜜壷に、猛々しい雄が埋まっていく。龍香の悲鳴が響き、白い喉をのけ反らせながら腰をおとす。
きついけど、これはこれでかなりいいかも…。
内心俺がそう思っているのを知ってか知らずか、天照は唐突に腰を突き上げる。
「ヒギィッ!?」
「さっさと動け」
我が儘な主の命に嫌な顔一つせず、寧ろ嬉しそうに龍香は腰を揺すりだす。
必死に天照の腹の上においた腕に力を込めて体をもちあげている。上げ下げの作業に集中したいのに、快感のせいでそれも叶わないのだろう。ヒィヒィと切れ切れな悲鳴を上げながら必死に動いている。
中もその刺激でうごめいて、俺としては結構な快感。けど、天照のそこはちっともイク兆しを見せない。本人も余裕な顔してるし。
「クサナギ…俺を果てさせろと言ったはすだが?」
「ヒィッ! も、申し訳、ありまっ、アァアッ!!」
時折天照が腰を動かすせいで、龍香はその度に絶頂を迎えていた。
普通そこで力が抜けちまうもんだが、龍香は鍛え方が違うからか一瞬ビクッと震えるだけで必死に律動を続けているのである。
偉いなぁ、と感心しているのだが、伝わっていないだろう。
天照のほうはそんな龍香を楽しそうに見て、時折体を揺らしたり龍香の腰を叩いて遊んでいる余裕っぷりなのだから。
こいつホントに絶倫だよなぁ…体は俺なのに…。構造が同じなら俺も絶倫ということになるのだが。ついぞそう感じたことはない。
「あっ、ふぁあっ!ひ、ぃぐぅうっ!?」
龍香は尋常じゃないくらいに首をふり、腰の動きが激しくなっていく。
もはや、目の前にいるのが少女だとは思えなかった。まるで獣だ。飢えた獣…発情期のケダモノ。
「…いけ」
「ひっ…ぃッ、ぎアぁあァッ!!!」
とても甘ったるいとは言えない絶叫をあげ、龍香は最大級の絶頂にガクガク体を震わせ、そのまま倒れ込んだ。
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