後編(6)


「いい答えだ。褒美に一気にくれてやる。…四つん這いになれ。お前はそれが好きだろう?」
「ぁ…ありがとうございますッ…」

愛撫されるのもさることながら、すぐに挿入してもらえるのはこいつらにとっては嬉しいことらしい。
美凰はすぐに四つん這いになり腰をあげる。その体制を取るだけで、甘い吐息を吐くくらいだ。

美凰は、バックの体位を好む。清純というより潔癖なタイプの彼女には結びつかないが、多分アナルと同じで背徳感があるからだろう。
自虐的に落とされたがるらしく、動物みたいに抱かれてる。とか、普通こんなところで感じないのに喜んでる。という自分にプライドを傷つけられ感じるのである。

不思議な快感の得方もあったものだが…これがMってやつなんだろうか?

「アヒィイッ!?」

俺がそんなことをごちゃごちゃと考えている間に、天照は美凰の中に挿入していた。勿論アナルにである。
指一本分で軽く慣らしただけのそこはきつく、締め付けている美凰も相当つらいだろう。

しかし天照はそう優しくはない。美凰の悲鳴などBGMくらいにしか思っていないのか、一気に奥まで自身をめり込ませていく。

「ヒギァアァッ!! ア…ガァッ…!」
「いいきつさだ」

奥まで入った一物は、そのまま馴染ませて…なんてことをすることもなく、一気に引き抜かれ、また動かされる。
そのたびに濁った悲鳴を上げ、床をバンバンと叩いて強烈な快感と痛みに堪える美凰の口端からは、唾液が伝い落ちるほどだ。

だが加減をする天照ではない。否、加減をしたってこいつらには溢れそうな快感を持っているのだ。
美凰の悲鳴など気にせず、天照が腰を動かす。少しでもここで進んでおかないといつまでたってもおさまらないのだから。

「ヒッ…ヒィイィッ!!」

美凰が喉をのけ反らせながら息の切れ切れな悲鳴をあげる。
限界みたいだな…。
天照にもそれがわかったらしく、美凰の腰を深目に押さえ付ける。そして。

「ヤタ。味わえ」
「ッ…きヒィいイィいっ!!?」

狂ったような絶叫の後、美凰の体が大きく痙攣した。そして空気を求める魚のように口をパクパクさせたかと思うと、白目を向いて気を失ったのである。

「…もたなかったか。敏感なのも考えものだな」

毎度のことながら、二人にここれだけやらせてびくともしないとは。こいつらが敏感なのか天照が図太いのか…。
まぁそれはともかく、背後でもう一人期待と不安に胸を膨らませる女の気配に、天照はニヤッと笑う。

「クサナギ…期待しているぞ?」
「は…ハイッ…」

未だビクビクと震える美凰の体を横にして寝かせてやり(意外と気遣いすんだな)天照は龍香にこいと視線を向けた。
まるで催眠術にでもかかったように、龍香はふらふらと側にやってくる。

天照は床に座り、まだ全然元気なそこを見せ付けている。



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