後編(5)
「…ヤタ。お前は後ろが好きだったな」
「…はぃ」
アナル責めを好む美凰だが普段自分でしている様子はない。一度浣腸をしてやりたいとは思ってるんだが…器具とかないしなぁ。
「脚を開いて、お前のその汚らしい穴を見せてみろ」
汚らしいと言われ、美凰の白い頬にまた赤みがます。
美凰は仰向けになり、脚を大きく開いてアナルまで見えるように腰をあげた。まるでおしめを変える赤ちゃんみたいな恰好だ。
「汚れはしていないようだが…お前は白いからか毛深いのが目立つなぁ」
股間の恥毛は確かに濃い。だがきっと女の子なら触れられたくない部分だろう。
そこをあえて刺激すると、美凰が「あぁ…」と声を上げる。その言葉だけで感じているのだろう。
「…ほれ」
「ヒッ!?」
天照が、いきなりその恥毛を数本引き抜いたものだから堪らない。
痛みに、美凰は思わず股間を覆って体を丸めた。目には涙まで浮かべている。
当然の反応なのだが、天照は容赦ない。
「誰が閉じていいといった?」
「も…申し訳ございません…」
美凰は慌てて脚を開き、先程の体制になる。そんな美凰の秘部を、天照はなめ回すように見つめる。
陶器のように白い肌とは似つかわしくないグロテスクな部分は赤黒い。
ヒクヒクと肉を求めて動く襞は濡れそぼち、指で撫でるだけでブルブル震えている。
アナルの方はというと、茶色が沈殿しつつ基本のピンクは美しい。アナルばかり弄るからか、めくれ上がって内側が見えているところがまた色っぽい。
「尻は濡れるようになったか? ヤタ」
「あひぃいっ!」
天照は問いながら、アナルに指を挿入していく。
少しきついがあっさりと指が一本入り、ぐいぐいと締め付けてくる。構わずに奥に指をやると、美凰は美しい眉を潜めて喘ぐ。
「気持ちいいのか? これが」
「あぁっ! ンッ…ふぁあっ!?」
内部をエグるように指を曲げると、美凰は大きく体を脈打たせ悲鳴をあげる。
口端からは唾液が伝い、勿論下の口からは潮を噴くのではといわんばかりによだれを垂らしており、その様子からは普段のしとやかさは微塵も感じられたい。
「尻の穴で喘ぐとは…とんでもない淫乱だな。お前は」
嘲笑をかけ指を指し抜きすると、美凰は寧ろ嬉しそうにアナルを締め付けてくる。
「これがいいんだろ? ん?」
中をえぐり、美凰の悲鳴をひとしきり聞く。そこそこ満足したのか、天照はアナルから指を引き抜きそれを舐める。
「相変わらず中は綺麗にしてあるようだな。いつ俺の相手をしてもいいように…か?」
「は…はい。天照様へのご奉仕は、我等の務め…天照様の為ならばどんな苦痛も耽美な甘さに変わります…」
ウットリと見つめてくる美凰は、俺なんかじゃ到底手の届かない美人だ。
そんな女が、別の何かに従っているにしろ、俺に傅いているのは悪くない光景である。
美凰の忠誠を聞き、天照が楽しげに微笑む。
前頁/
次頁