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<第28話 : 取り払われたガード> 二人の男によって前後から責められる真樹は、襲い来る異様な快楽によって心の中までとろけようとしていた。 「はぅっ!、、、はぁっ!、、、あぁっ!」 不規則に喘ぎ声を上げ、身体をビクッ・ビクッと震わせている。両手でソファーの座面を握りしめ、何とか身体を支えている。 右足の爪先は既にストッキングごとグッショり濡れ、耳もピアスごとビショビショ、襟足もしっとり、全てが太郎と隆の唾液まみれである。 「あぁっ!あぁっ!あぁっ!」 真樹が身体を震わせながら喘ぎ声を上げ続け、太郎が真樹の右足を親指から小指に至るまでグショグショに濡らし終わると、足の甲や踝までをしゃぶり始めた。 更に、隆の指先が絶妙の動きで乳首をコリコリと転がし続けていたその時、彼女の左脚が揺れ動いた。10cmのピンヒールが付いたエナメルパンプスが外側に向かって斜めに倒れ、透明感ある黒ストッキングに包まれた膝が外に開いた。 何とか股を閉じようと意識を必死に意識を保ち、ソファーからカーペットへ真っ直ぐ下ろす姿勢を崩さずに耐えていた左脚の黒パンスト脚、それが糸が切れたように外へと斜めに倒れ、頑なに隠していた股の一番奥を開いたのだ。 真樹の心が完全に溶かされ、黒パンストと赤ショーツという二重のガードを残しながらも、彼女が守らなければならない大切な秘所を、太郎と隆に対して開放した瞬間だった。 愛する男にすら許してこなかった、仕事モード、いや勝負スタイルを未だ一部に残したままの陥落であった。 「遂に開いたぜ。三ツ瀬真樹が閉じようと必死になっていた秘密の扉。勝負モード敗れたりってヤツだな。心のガードは崩したから、後は薄っぺらな布2枚だけだ。まぁ、こんなん、下着ごと責めても爪先と同じように潰せるけどな。」 「えぇ。スーパーキャリアウーマン三ツ瀬真樹が誇る勝負モード、遂に形ばかりのスーツ姿を残すだけになりましたね。やっぱりプライドの高い女を内面からじっくり崩すのは楽しい。いよいよ本命へ突入する時が来たということですね。」 足元と背後、両方から責めていた太郎と隆が、その手と口の動きを止め、満足そうな笑みを浮かべながら、お互いに見合って語った。 「さ~て真樹ちゃん。隠すの諦めたコイツを堪能させてもらうぜ。」 股が開いたことで入り込み易くなった太郎は、内股をゆっくりなぞりつつ付け根へと指を這い進ませていった。隆の方も、さっきまで弄くっていた胸はそっちのけで彼女の下腹部へと取り付く。 「はぅっ!はぁっ!あぁっ!」 仕事モードのまま快楽の泉に堕とされたのが初めてなら、二人の男から同時に大事な所を責められるのも初めて。 抗う心を崩された真樹は、快感に身を震わせて喘ぎ声を上げるだけのメスに成り果てていた。 「もう、コイツも邪魔だな。今更キャリアウーマンのパンスト美脚もないし。」 蔑むように言うなり、太郎と隆の手が、臀部を覆い包む黒くて薄い布を次々に破り、剥ぎ取っていく。 スーパーキャリアウーマンと呼ばれていても、履いているのは所詮ただのストッキング。男二人が力任せに破れば耐えられるような代物ではない。 あっという間に、貴重な場所を隠す透明感ある黒い皮膜は取り払われ、艶のある赤いショーツを直に見せるようになった。 太郎の指先が、薄い皮膜を失って露出した内股の素肌をなぞり、赤いショーツのクロッチの縁まで進んできた。 隆の指先も、ヘソの下から真っ直ぐに這い進み、ショーツの中へと入り込んでくる。 既に心を堕とされている真樹は、「来た!」と思いつつ、身体を震わせて強烈な刺激に備えていた。 が、どういう訳か、太郎の指はクロッチに少し指を差し入れたまま、肝心の場所までは至らず、その周辺だけを擦っている。 隆の方も同じだ。ショーツの中まで手を入れながら、刺激ある場所の少し上で陰毛を弄んでいる。 拍子抜けした感じの真樹であったが、今度は二人が指と同じルートを舌先で這い進んできた。 「今度こそ来た!」そう思って再び身構えた真樹。今まで二人にされた責めから考えると、本格的にアソコを責められた時の快感は生半では無かろうと心身ともに備えざるを得ない。 が、やはりさっきと同じ。肝心の場所までは入らない。 隆の舌先はショーツのゴムに少しだけ入り込んで、下腹部を舐めるだけ。 太郎に至っては、ショーツのクロッチを指で摘まみ上げながら、舌先は肝心の場所を絶妙に避けて周囲を舐め回すだけ。 二人そろって何時まで経っても真樹の待ち構える場所を責めようとはしない。 「良いねえ。三ツ瀬真樹が隠す大事な場所。こうやってクロッチどかして中を覗いた人間は過去に何人くらいいるのかなぁ?こうやって見れば、スーパーキャリアウーマンとか呼ばれても、フツーの女と同じだな。」 「そうですね。こうやってヘアを弄ったり、周囲を丹念に舐め回したり、プライド高そうだから、彼氏相手でも中々こういう楽しみ方は許さないでしょうねぇ。」 図星であった。プライドの高い彼女は、着衣、特に仕事と同じ姿のまま相手をすることもなければ、明るい場所でこうも観察されながら舐め回されるなんて屈辱的なことを許すこともない。 今は水島史郎の差し金でこんな目に遭っているだけ。だから耐えるしか無い。そう思う真樹であったが、それにしてもと考えていた。 「ところで、山田さん気付きました?」 「おぉ、気付いてるよ。指でも舌でもアソコに迫る度に身体をビックビックさせてるの。スーパーキャリアウーマンが聞いて呆れるぜ。どうせ何時来るかと思ってビクビクしてるんだろ。」 「えぇ。スーパーキャリアウーマンと呼ばれても所詮は女ですね。責め込まれる度に身体を固くして、でも肝心なところでスカされて困惑してるみたいですよ。ホント遊び甲斐のある身体ですね、このコは。」 馬鹿にされてる。わざと焦らして身体をビクつかせて固くなってる私の反応を楽しんでる。 自分の身体で女としての反応を見て楽しまれているという事実は、彼女にとってこれ以上ないほどの屈辱であった。 前頁/次頁 |