<第23話 : 女同士の戦い>


祐佳の右手が再びミニスカートの裾から中へ入り込み、真樹の割れ目に指を押し当てて擦り始めた。

「んっ!」

一瞬呻き声を上げ、これ以上は好きにさせまいと両手で祐佳の腕を掴みつつ、股を閉じようと内側に向けて足に力を籠める真樹。
が、股の間に入り込んでいる祐佳の右足が、そんな真樹の右足を軽々と押し返し、逆に股を開かせていく。

「このホテルの床、凄く滑るって知ってた?自慢のピンヒール脱がされてストッキングだけじゃ、私の力にも歯が立たないわね。ほらほら、股が開いて大事なところ触りたい放題になっちゃうわよ、キャリアウーマンさん。」

祐佳が楽しそうに言いながら真樹の右足を外側へと開いていく。
確かにこの大理石はよく滑る。10cmヒールの高さを埋めきれず、黒くて薄い布に覆われただけの爪先で漸く立ってる右足は、面白いように床の上を滑り、真樹が隠したい貴重な場所をオープンさせられていく。

「はぅっ!あ、あぁぁっ!だ、ダメ!や、止めてっ!あぁぁ、、、」

真樹が喘ぎ、声を震わせながら祐佳に哀願した。立ったまま脚を開かせた祐佳の指先が、真樹のアソコをストッキングの上から覆い包むように撫でながら、その指先が触って欲しくない突起をピンポイントで刺激してきたのだ。

「やだ。止めない。まだまだこれからよ。スーパーキャリアウーマンとまで呼ばれる三ツ瀬真樹さんの実力、見せてちょうだい。」

「えっ!?うそ!だ、ダメ!お願い!止めっ!」

真樹が、祐佳の右腕を握る両手の力を強めた。ストッキングの上から転がすように突起を刺激する祐佳の指先の動きが更に変化したのだ。

(この指の動き、水島君がストッキングの上から私にした時と同じ。これをされたら、ストッキングがまた凶器になって、私は。。。)

真樹の顔が一気に蒼ざめた。そして、、、

「ひっ!やっ!あっ!あぁぁぁぁーーーーっ!」

自分の股間を弄る祐佳の右手を引き離そうとした真樹であったが、抵抗虚しく全身に電気が走り、身体をビクンと動かすと同時に大きな喘ぎ声を上げた。

む、剥かれた!またストッキングの上から。な、何で?

かつて史郎がやったように、真樹にとって一番敏感な突起を覆う薄皮を、祐佳の指先がストッキングの上からあっさりと剥いてしまった。
例のごとく、ストッキングの締め付けが凶器となり、中で大切なところを守るショーツを押し付けて敏感なところを刺激してくる。動かなくても刺激があり、動けば更に強い刺激。
真樹は少しでも刺激を和らげようと、祐佳の右腕を掴んで立ちながら、出来る限り動かないようにしていた。
が、そんな真樹の心情を分かっていながら、祐佳の指先がクリクリと意地悪く突起の上を覆うストッキングを擦る。

「ひっ!だ、ダメぇっ!う、動かさないでぇっ!ひぃっ!あ、あーーーっ!」

「あら、どうして?ここ擦られると凄く気持ち良いんじゃない?キャリアウーマンの美脚を作るパンストが見事に刺激して、黙っていても貴方のことを天に運んでくれるでしょ。凄く良い反応してるわよ。三ツ瀬さん。」

言いながら、祐佳の指先は動きを止めない。その指が動く度、真樹はビクンと反射的な動きをしながら喘いでいた。
祐佳によって開かれた黒ストッキングに包まれた両脚はガクンガクンと震え、祐佳の右腕を握る両手も、抵抗のためではなく、自分の身体を支えるため辛うじて握っているという有り様。
真樹の頭の中は真っ白になり、まともに立ってることすら出来なくなっていた。

「及川さん、そろそろ止めにして下さいよ。」

奥から隆の声がした。扉の前で真樹を責める祐佳の背後で、二人を見つめて立っているのだ。

「あら、どうして?」

左腕で真樹を抱き込み、右手で真樹の陰部をストッキングの上から揉みながら、祐佳が真樹ごと180度身体を転回させた。
敏感なところを散々弄ばれた真樹は、膝をガクガクさせ、祐佳の腕に掴まって辛うじて立っている。勝負メイクはそのままとは言え、涙を湛えた目は虚ろ。赤く艶やかな唇は半開きになって、涎を垂らしている。
ジャケット1枚脱がされることなく、赤いスーツと黒いストッキングに包まれた真樹であったが、その呆けた姿は、祐佳の責めがどれほど的確に真樹を崩していたかを物語るには十分であった。

「ほら見て、佐藤さん。スーパーキャリアウーマンとまで呼ばれる女も、私の前ではこのザマよ。喘ぎまくって呆けた顔して。もう少し責めたら確実に堕ちるんだけど。ダメかしら?
 面白そうだと思わない?勝負モードバリバリで乗り込んで来た女を、この装い、このメイクのまま崩すの。あと少しだから、勝負メイクのキャリアウーマンがどんな顔でイっちゃうか見たいんだけど。」

祐佳の左手が、真樹の顔を上げて隆の方へと向かせる。真樹は、目の焦点が合わないままの呆けた哀れな顔を、隆に曝け出していた。

「そりゃ、及川さんが相手じゃ、どんな女でもそうなりますよ。お願いですから未だイカさないで下さい。私たち全然楽しんでいないんですから。」

「それもそうね。貴方たち二人のためのリベートに用意された女ですものね。良いわ。私はそれなりに楽しめたから返してあげる。」

漸く真樹は祐佳から解放され、その場に崩れ落ちた。及川祐佳との女同士の戦いは、真樹にとってこれほど手も足も出なかったことは無いというほどの完敗であった。
真っ白い床の上で両手両足をつき、ハァハァと荒い息をしながら、辛うじて落涙を堪える真樹であったが、これで終わった訳ではなかった。
何せ祐佳は、東京マシナリーから提供された三ツ瀬真樹というリベートを、本来の受け手である隆と太郎へ返したに過ぎないのだから。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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