<第22話 : 女に責められるキャリアウーマン>


背後から真樹に抱きついている祐佳が、スっと右手を下ろし、透明感ある黒い布に包まれた真樹の膝に触れた。そして、右手の指を押し当てつつ膝の内側から内腿へと撫で進んでいく。

ナイロン生地を擦りながらも指を押し込んで内腿を這い上がってくる祐佳の指の動きを感じ、その行き着く先を察した真樹は、肩幅に開いていた脚を慌てて閉じようとした。
が、祐佳の脚が先に股の間に入り込み、真樹の動きを完全に阻んでしまった。後手に回って股を閉じられない真樹は、両手で祐佳の右腕を掴み、その動きを制しようとする。

「うっ!」

真樹が一瞬呻き声を上げた。彼女が両手を下して祐佳の右手を掴むなり、ブラジャーの上から乳房を揉まれ、更に右耳を銜えられてしまったのだ。
この女に動きを読まれている。そう思った時は遅かった。

内腿を撫でる右手を抑えようと両手を下げれば前屈みになり、デコルテを綺麗に魅せるスクエアネックのカットソーは襟ぐりを広く開けてしまう。空いてる祐佳の左手が何の抵抗も受けずインナーの中に潜り込んで胸を鷲掴みにする。
更に祐佳は、髪をアップにして耳を見せている真樹に後ろから抱き着いているのだから、こうも隙が出来れば耳をカップり口で覆うことも容易。この一連の動きに真樹は全く対応出来なかった。

「う、ん、んんん、、、」

インナーに入り込んだ祐佳の左手は、その指先をブラカップと乳房の間に潜り込ませ、遂には真樹の乳首を挟み込んで刺激するに至った。
銜えられた右耳は、耳たぶから下がる銀色のリングを祐佳の舌で弄ばれ、そのまま耳全体までもを嘗め回されている。
両手で止めに掛かった股下にしても、祐佳の腕を掴んだ時には既にスカートの中まで入りこまれていたので、今や祐佳の右手が真樹の陰部を包み込むように触れていた。

そもそも、鋭利なナイフで突き刺すような言葉を投げかけられて動けなくなった真樹である。獲物に巻き付く蛇のように責める祐佳に対して、強い抵抗など出来る訳がない。呻き声を上げるだけであった。

「あら、ストッキングの上から撫でただけでも、ココが湿ってるの分かるわよ。この感じだと中はグッショリね。水島君の用意したクスリ、相当効いてるみたいね。」

黒い布の上から被せるように触れる右手で、真樹の陰部を揉んで湿り気を感じ取っている祐佳が悪戯っぽく話し掛ける。やがて、その指先を軽く押し込み、そして割れ目に沿うように撫で回し始めた。

「あっ!ん、んん、、、だ、ダメ!そ、そんな刺激しないで!」

クスリで反応させられた真樹の身体が、祐佳の指先が与える刺激を敏感に感じ取っている。未だ軽く撫でられてるだけなのにグッショリ濡れたアソコは、止まることなく愛液を滲み出し続けていた。

「刺激しないで?嫌よ。ちょっと撫でられただけで喘いじゃって。偉そうにしてたキャリアウーマンがどうなるか、見てみたいじゃない。ココ、そのうちストッキング絞るだけで汁が出てきちゃいそうなくらいだし(笑)」

楽しそうに語りかける祐佳であったが、真樹の方は必死であった。こうやって下を撫でられているだけで、頭がボーっとしてきて、意識が飛んでしまいそうなのだ。
しかも責められているのは下だけではない。ブラカップの中に入り込んだ祐佳の右手も、真樹の乳首を刺激し続け、さらに耳から襟足から舌で舐められている。
あっちもこっちも、平時の真樹なら不快感でも覚えそうな状態なのに、今は全てが愛撫されているような感覚に陥ってしまっているのだ。

真樹の割れ目を絶妙な圧力でなぞり、彼女を脱力状態で呻かせている祐佳の指先の動きが変化し始めた。

まずい!このまま下の責めを許してたら私は完全に堕とされる。

祐佳の指先が狙っているところ、そこに至ったときに自分がどうなるかを察した真樹は、上はともかく下だけでもと、股を閉じるべくガクガクと震える足を内側へと動かし始めた。

「はうっ!」

真樹の呻き声、「ガッ」っと硬い物と硬い物が擦れ合う音がホール内に響いた。真樹の右足は何かの力で足首から下を強引に動かされ、冷たくて硬い物を直に踏む感触が爪先に伝わった。

「キャリアウーマンが勝負用に履いてきたエナメルパンプスが簡単に脱げちゃったわね。どう?自分の大切なアイテムがこうも役立たずにされる気分は。」

祐佳が馬鹿にしたように真樹に話し掛ける。

下を弄る祐佳の指先が、女にとって一番敏感な場所を狙っている。クスリの影響か、触られるだけで喘いで愛液を滲み出している真樹は、自分が堕とされる前に何とかしなければと、足を内側へと動かした矢先であった。
真樹がそういう動きをすると読み切っていたかのように、右から左へと移動しかかったパンプスのヒールを、祐佳の右足が逆方向に払ったのだ。
颯爽と歩いて見せる真樹とは言え、足を動かして不安定な時、不意にピンヒールを横に払われてしまえば、そのまま脱げ落ちるしかない。

及川祐佳という女は、私の動きを完全に見抜いて足払いをしてきた。私はこの女に手玉に取られている。兎に角、靴を早く履き直さないと。

片足だけ10cnヒールでは、反対側は目一杯足を伸ばして爪先を床につくしかない。脱がされた靴を履こうと右足を動かして床を探る真樹であったが、そんな彼女を嘲笑うかのように、黒く輝くエナメルレザーは祐佳によって遠くへ蹴飛ばされた。

「えっ!?ちょ、ちょっと、わ、私の靴。。。」

床の上を擦りながら靴が遠くへと弾かれていくのに気付いた真樹が絶句した。
足が靴まで届かない。これでは、右足は無理に伸ばして爪先立ちのままでいるしかない。

真樹が今起きている事態に付いていけず困惑している間に、祐佳の右足が股の間に深く入り込み、内側からふくらはぎを真樹の右足に押し付けた。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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