<第15話:勝負スタイル陥落>


今朝の史郎は例の夢を見ていなかった。にも拘わらず、真樹が目の前で喘ぎ始めた時、彼の中で例の「本能」が「素」の彼と入れ替わった。
その瞬間を感じた「素」の史郎は、もう1つの自分がバリバリの勝負モードでプレゼンに臨んでいる目の前の三ツ瀬真樹をどう料理するのかと、ワクワクしていた。

黒いパンツスーツに身を包んで立ったまま、身動きがとれなくなり、喘ぎながら両手で股間を押さえている真樹が史郎の方を見た。

「お、お願い。。。と、とべて。。。と、とふぇ、、、ひっ!あぁっ!あぁっ!はぁっ!、、、おね、、、あぁっ!」

話しながらも時々腰を前後に揺すり、喘ぎ声を上げる真樹。その度に耳から下がるピアスのリングが、グラグラと揺れながら光を反射して輝いている。
勝負メイクとばかりに強めに入れられた黒のアイライナーが効いてキリっとした目元を作っていながら、うっすらと涙を湛えて史郎を見つめている。

凄い。黒スーツで身を固めて勝負モードに入っていたスーパーキャリアウーマン三ツ瀬真樹が、喘いだまま動けなくなって、涙を浮かべながら僕に助けを求めてる。この僕、水島史郎にだ。

史郎は最高の気分だった。あの三ツ瀬真樹がカッコ良くキメたスーツ姿のまま、自分に哀願しなければならないほどに追い込まれている。
デキる女オーラをバリバリに出しまくって自分に説教してたキャリアウーマンが、今や何も出来ず、ダメ男である自分を頼らざるを得ない。

そんな思いを抱きながら席を立ちあがった史郎は、哀れな姿を晒して助けを求める真樹の元へと歩んでいった。
真樹の前に着くなり、史郎は右手で、彼女の耳の上から後頭部に向かって軽く撫で、そしてアップに纏めている後ろ髪を軽く握る。
近寄った史郎の顔を見ようと上目遣いになった真樹に向けて伸ばした左手は、耳たぶから下がる銀色のリングを指先で弾いて揺らしてみる。

頑張って作り上げた勝負メイクも、ガッツり入れられたアイメイクも、目に涙浮かべてちゃ哀れなだけだし、ピアスのリングだって、こんな喘いでちゃ身体がグラグラ揺れてるの強調してるようなもんだな。

そう思いながら真樹の目を見つめる史郎が口を開いた。

「止めるって何をですか?プレゼンの何たるかを見て学べと言われましたけど、僕には無理そうですよ。そんな股間を押さえながら大きな喘ぎ声上げるなんて、とても真似出来ません(笑)」

蔑むような顔をしながら語り掛ける史郎に対し、両手で股間を押さえていた真樹は、その手を前に伸ばして史郎の両腕を掴んで、改めて史郎を見上げた。

「そ、そんな、、、あぁっ!、、、こ、こと、、、あぁっ!、、、い、言わないでぇっ!、、、あ、あぁぁっ!、、、お、お願い。。。」

喘ぎ声を上げる度に腰を前後に揺らしつつ顔を歪め、合間合間で何とか言葉を継いで哀願する真樹。史郎を見つめる目に湛えた涙が溢れんばかりになってきた。

「ふ~ん。何時もより強めにメイクして。これ勝負メイクってヤツですよね?そこまでしてプレゼンに臨んだスーパーキャリアウーマンが、僕なんかに涙目で縋っちゃって。哀れなもんですね。
 自分で何とか出来るからって前は言ってましたけど、どこが何とか出来たんですか?キャリアウーマンの実力も知れたもんですね。まぁ、このままじゃ可哀想だし、僕の忠実な下僕になると言うなら助けてあげますよ。」

「なるなる。。。あぁっ!、、、なるから、、、あうっ!、、、助けてぇっ!、、、はうっ!」

喘ぎながら何度も首を縦に振る真樹。もうキャリアウーマンとしてのプライドなど残っていなかった。早く中で暴れるのを止めて欲しい。心の中はそれだけであった。
が、時を同じくして膣内を刺激するブツの動きに変化が起きた。真樹が史郎の下僕になるという言葉を待っていたかのように、彼女が突いて欲しくないポイントを的確に、より強く刺激し始めたのだ。

「ひぃーっ!だ、だべぇーーっ!、、、あぁぁぁっ!あぁぁーーーーっ!」

喘ぎ声以外何も出せなくなった真樹は、目の前に立つ史郎にしがみ付き、身体を震わせ、腰と膝をガクガクさせている。呆けた表情で史郎を見上げ、目に湛えた涙を溢れさせ始めた。
と、次の瞬間、真樹の股の間から、黒い布を通り抜けた液体がジョボジョボと滝のように流れ落ち、カーペットを濡らしていった。月曜日に続いて2度目、会議室での決壊である。

滝の流れが止まった時、身体を震わせながらハァハァと荒い呼吸を続ける真樹が、膝を折ってその場に崩れ落ちた。と同時に、内部で暴れていた謎のブツも動きを止めた。

一部始終を目の前で見物し、足元で膝をついて泣く真樹を見下ろす史郎は最高の気分だった。

何せ社内ではスーパーキャリアウーマンと呼ばれ、最年少役員間違いなしと言われている三ツ瀬真樹。同い年でありながら、何時も上から目線で話をされ、蔑みの視線すら向ける、史郎にとっては嫌なオンナ。
そんな彼女が勝負モードでオーラをバリバリに出しながらプレゼンをしている真っ最中に、自慢のスーツ姿、勝負メイクのまま喘ぎ、下から垂れ流し、そして崩れ落ちて泣いている。

さぁ、いよいよ三ツ瀬真樹を忠実な下僕にするぞ。社内でどんなにカッコよく振る舞っても、僕の前では単なる奴隷。そんなオンナに堕としてやる。

心の中でつぶやいたのは「本能」か。それとも「素」か。どちらも史郎なのだから両方かもしれない。
何れにせよ、目の前で泣く「元」雲上人を更に貶めるべく、史郎は次なる行動に移った。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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