<第13話:スーパーキャリアウーマン危機一髪>


カーペットにへたり込んで震える真樹の髪の毛に左手を伸ばした史郎は、右手で再び股間を擦り、そして突起の包みを剥いた。

「ひぃぃっ!も、もう、、やべ、、、あ、あぁぁっ!」

会議室とは言えオフィス内だから声を抑えなければならない。真樹が持っていた、そんな最低限の理性すら吹っ飛んでしまった。

「凄いなぁ。オフィスでスーツ姿で仕事してる三ツ瀬さんも、責められ続けばここまで堕ちるんだ。こんな姿、男子社員が見たら涎ものだろうなぁ。
 ストッキングも僕の前じゃ全然アソコ守ること出来ないもんね。でも大丈夫。あと一押しして昨日みたいにひと噴射すれば、佐藤さんの前で恥をかかずに済みますから。」

史郎の言葉を受け、抑え込まれていた真樹の理性が微かに甦った。
昨日みたいにひと噴射?昨日は自宅のソファーだから良かった。噴き出す汁は履いているショーツやストッキングで抑えられる量ではない。今ここでということは、会議室のカーペットに垂れ流すことになる。
本能のままに史郎の責めを受け入れていた真樹であったが、今度ばかりは彼女のプライドが本能を抑え込み、理性優位にさせた。

「だ、ダメっ!」

両手を使って史郎の動きを制し、慌ててカーペットの上で尻を擦りながら彼から距離をとる真樹。
気付けばショーツは限界いっぱいに水分を溜め込んでグッショリと濡れている。あとワンテンポ遅ければ、この場で汁を垂れ流していた。

「ダメって、、、佐藤さんの前で昨日みたいなことにならないために僕を頼ったんじゃないんですか?あと少しなのに。」

残念そうに真樹を見つめる史郎。しかし、理性を取り戻した真樹ならば史郎に呑まれることは無い。

「もう良いです。こんなところで、貴方に相談するんじゃなかった。自分で何とか出来ますから、もう忘れて下さい。」

言いながら立ち上がり、そそくさと身なりを整え直した真樹。破れたストッキングも濡れたショーツも全てパンツスーツの中に隠された。

中に履いてる下着は冷たくて気持ち悪い。でも、直ぐコンビニで買えば。それと、中に着る追加アイテムも。火照りを早く冷まして、メイクを直せば何とかなる筈。

そう考えた真樹は、その場で自分を見つめる史郎を尻目に会議室を出て行った。持ち前の颯爽とした動きで。

--*--*--

水曜日の朝。デスクで仕事をする史郎の元に真樹が来た。

「水島君。昨日の件を話するから少し時間くれる?そこの会議室で。」

言うなり、真樹はサッサと会議室に向かって歩いていった。何時もの凛とした真樹である。
慌ててペンとメモを持って後を追う史郎が会議室に入る。昨日の朝と違って真樹の態度はキャリアウーマンの彼女そのもの。史郎は、そのギャップに戸惑っていた。

「金曜日の16時。時遊人コーポレーションでプレゼンするから空けておいて。昨日、佐藤さんと話をして決まったの。金曜のプレゼンで満足したら正式オーダーするって。
 プレゼンは資料作りから全部私がするから、貴方は今までの資料を取り纏めてクラウドに上げておいて。これから香港のクライアントに訪問するんだけど、合間を見て目を通しておくから。
 それと、金曜日は私のを見て、プレゼンの何たるかを少しは学んでね。次の取引では私が出なくても、営業担当の貴方が全部出来るようになってもらわないと。それじゃ、フライトがあるから。」

一方的に話だけをして会議室を出て行った真樹。昨日・一昨日見せていた情けない姿は一切見られず、何時ものスーパーキャリアウーマンだ。そんな彼女が相手では史郎には口を挟む余地すらない。

昨日、佐藤さんの前では何も無かった。そしてプレゼンの話。真樹には汚名返上のチャンスでもあった。
それに帰りの車で社長から「この取引が見事契約となった時、三ツ瀬君には晴れてグローバル・セールス・ダイレクターに就任してもらう」と言われている。
つまり秘書課の三ツ瀬ではなく、国際営業担当役員の三ツ瀬。最年少役員就任である。その時、史郎は真樹の部下となり、彼女は彼を手足のように使って仕事を進めなければならない。
昨日・一昨日の様な情けない姿を見せる訳にもいかないし、今回のプレゼンで力の差を改めて見せつけて、自分の部下となる彼を手懐けておく必要もあった。
それ故に、彼女の気合もひとしおなら、彼に対する大きな態度も今まで以上のものがあった。

--*--*--

同じ頃、時遊人コーポレーションでは隆と太郎が話をしていた。

「金曜日、三ツ瀬真樹がプレゼンに来るんでしょ?正式オファーもかかって名誉挽回とばかりに気合い入れてくるだろうし、楽しみだなぁ。」

「えぇ。下拵えも終わりましたし、そろそろ楽しい日といきましょう、社長。」

「彼女の前ではジャパントレーディングの山田ね。折角だから、今度はコイツ使おうかな。佐藤さんが持ってきた新製品。」

楽しそうに話しながら太郎が手に持っている丸みを帯びた細長い物体。それは、隆が彼に渡した新しいリモコンバイブであった。

「おぉ、それを使いますか。何でも従来品と違って、女のアソコに入れると自動的に形を変えて、個人個人の内部構造に応じて的確な刺激を与える優れものだそうですよ。」

「そっか。だから表面がこんなに柔らかいんだ。従来品でさえ、制服着た国際線CAもスーツ着たキャリアウーマンもあのザマだったんだ。コイツを入れ込んだ時、三ツ瀬真樹がどうなるか、楽しみだね。」

「ちょっと。私を除け者にしないでよ。」

二人の会話に祐佳が割り込んできた。

「心配するなよ。ちゃんと仲間に入れてやるから。そのために準備もしてもらったんだしな。」

太郎が祐佳を宥める。そんな三人の会話。彼らが着々と準備を進めていることを、真樹は知らないまま金曜日を迎えるのだった。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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