<第12話:オフィスでの崩落>


黙って立つ真樹の背後に密着した史郎は、左手で彼女の美しい黒髪をすくい取りながら肩越しに頬ずりをした。彼の視界には、水色のインナーのネックから、中の胸が見えている。

「上下とも鮮やかな水色。今日の下着は高そうですね。」

史郎の言葉にハっとした真樹が慌てたように両手で胸元を抑え、そして史郎の方へと振り返る。涙を湛えた目に驚きの色がありありと出ている。

「慌てちゃって、三ツ瀬さんらしくない。涼し気なライトグレーのパンツスーツにネイビーのスウェードパンプス。下着も艶のある水色で統一して。単に何もない日だからじゃないですね。
 アフター5は彼氏とデートってヤツですか?成程、僕に何とかして欲しい訳だ。昨日みたいなことがあったら、夜のために折角着てきたスーツも下着も台無しですもんね。安心して下さい。しっかり処置しますから。」

「はぁぁっ!んん、、、んんん、、、」

答える代わりに出たのは喘ぎ声。そして慌てて口を閉ざして堪える。
史郎の推理は図星であった。それをイエスとも言えず、かといってノーとも言えない真樹は黙るしかなく、そうこうしているうちに史郎の愛撫が再開された。

言い当てられてだんまり、そして喘ぎ声か。彼氏と夜を過ごすための下着か。面白い。スーパーキャリアウーマンを会議室で喘がせまくって、大事なショーツを使い物にならなくしてやるよ。

更なる真樹の弱みを握った史郎は、彼女の耳元で息を吹きかけながら、左手でインナー越しに彼女の胸を揉み、右手の指先で彼女の割れ目とその周辺に絶妙な刺激を与えていった。
対する真樹は必死に喘ぎ声を堪えるだけ。何か違うと思いながらも、身体の方は史郎の責めに従順であり、撫でられるごとにアソコは熱く反応して愛液を出し続けていた。

「んんん、、、はぁ、、あぁ、、あぁぁ、、、んん、、、」

何処をどう擦れば真樹がより強く感じるか、それを知り尽くしているかのように指先の動きを変化させる史郎の技は、真樹の口から洩れる声を止まらせない。
どうにもならない真樹は、掌で口を覆って必死に声を殺そうとする。メイクでは隠し切れないほどに頬も火照り、アイメイクの効いた目も虚ろになり始めた。真樹の身体は完全に史郎の虜となってしまった。

「良い顔ですよ、三ツ瀬さん。流石のスーパーキャリアウーマンも僕に責められればメスの顔が出る。あとは最後の仕上げだけですからね。」

史郎の指先はベージュの被膜と水色の生地を摘まんで擦り合わせている。そうするだけでジワジワと汁が滲み出るほどショーツは既にグッショリ濡れてるのだ。
既に絶頂目前となっている真樹は、その事実に気付いていない。後で正気に戻った時、自分のショーツが気持ち悪く濡れて履いていられない状態にあることを知り、愕然とすることだろう。
これを狙って、真樹のアソコがグショグショになるまで念入りに指技を使った史郎は、いよいよスーツ姿の真樹をオフィスで崩す時が来たとばかりに、彼女の足元にしゃがみ直して両手を股間に向けて伸ばした。
史郎の指先が割れ目をなぞり、更に先へと進んでいく。狙う場所は最も敏感な場所。昨日も同じような指の動きがあったことを覚えている真樹も、史郎の指が行く先を悟っていた。

また剥かれる!昨日みたいに。この人はストッキングの上からでも簡単にアレを開けるんだから。

そう思った真樹は身構え、そして両手を開いて赤く彩られた口を強く覆い隠した。彼女の本能が理性を凌駕し、史郎によってもたらされる次なる刺激を待ち受けている今、理性の真樹が出来る精一杯の対応だった。

「はあぁーーーぁっ!あぁぁぁーーーぁっ!」

掌で口を強く覆っても大きな声が漏れた。その場に立ってることすら辛い真樹は、左手で口を押さえ、右手を目の前のテーブルについて身体を支えた。
史郎の指先が見事に女が刺激を敏感に感じる突起の包みを開いたのだ。昨日同様ストッキングの上から。
パンストに押し込まれたショーツの生地が凶器のように真樹のアソコを襲う。オフィスで崩れ落ちぬため、ビリビリにストッキングを破かれて素肌の露出した膝をガクガクさせながらも、静かに立ち続けることで、彼女は刺激から守ろうとした。
しかし、そんな彼女の考えは既に史郎に見抜かれている。史郎はこの程度で済ますつもりはなかった。スーツ姿のキャリアウーマンをオフィスで崩し、彼氏と夜を過ごすために履いてる美しいショーツをグショグショにするのが目的なのだから。
指先で突起を開いたまま、史郎の顔が真樹の股間に接近し始めた。その動きに気付いた真樹も、恐怖を覚えながらも次の刺激に備えて身構えた。そして史郎の口がパンストの上から真樹のアソコに触れた。

「ひぃーっ!やっ、あぁぁぁーっ!」

想像を遥かに上回る強烈な刺激。真樹は大きな喘ぎ声と共に崩れ落ちた。
カーペットに上にへたり込んだまま、涙を湛えた目を大きく開いて史郎を見つめる真樹の顔は、驚愕の表情をしている。

「おや、キャリアウーマン様がオフィスでスーツ着たまま崩れ落ちちゃいましたね。もう立ってることも出来ませんか?三ツ瀬さん、その涙目が凄く可愛いですよ。貴方でもそんな顔するんですね。」

真樹を見下ろしながら嬉しそうな顔をして話し掛ける史郎。今の真樹は彼に対する恐怖心でいっぱいだった。

「い、今、、、私のアレ、、、は、歯で挟んだ、、、ど、どうして、、、そ、そんな、、、」

どうにか言葉を発した真樹。今の彼女にはまともな言い方も出来なかった。
史郎の口が真樹のアソコに触れた瞬間、彼は指先で剥き出した突起を歯で挟み込んだ。直接にではない。ストッキングの上からである。
いくら充血して膨らんでるといっても、小指の先ほどしかない隠された大切なもの。それをあろうことかストッキングとショーツもろともピンポイントで咥えようとは。
常識では考えられない。真樹の頭脳を持ってしても、史郎の技のからくりは理解出来なかった。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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