<第3話:ターゲットにされた女>


13時半頃、ジャパントレーディングの会議室では太郎と隆、そして事務員の女性1名が談笑をしていた。

「三ツ瀬真樹。評判通りの良い女でしたね。これからが楽しみです。」

「まぁ、朝は俺の目の前でハイヒールが脱げて、ストッキングの爪先まで破れて狼狽して、噂のキャリアウーマンもこの程度かって思ったけどね。」

「社長、いや山田さん。貴方に掛かればどんなに凄い女だって一緒ですよ。ねぇ及川さん。確か及川さんも同じ英明大卒でしたよね?」

「そうだけど、法学部首席と文学部じゃレベル違うわよ。しかも法学部なのに外語の学生より語学堪能なんて、周りは嫉妬したでしょうね。」

「祐佳にそう言わせる程なんだから、大した女だよな。ホント苛め甲斐があるってヤツだ。また、コイツに活躍してもらうかな。」

女性の名前は及川祐佳。本名は山田祐佳。太郎の妻である。会話の途中、太郎は手持ちのバッグから透明な瓶と不思議な形状をした機械を取り出した。

「おぉ、先ずはそこからいきますか。」

太郎が取り出した2つの物体を見るなり、隆が感嘆の声を上げた。

「そりゃそうさ。佐藤さんが用意してくれたコイツら。先週は制服着て偉そうに歩いてた国際線CAのアソコを、フライト真っ最中にビショビショに濡らしてやったもんな。
 いいザマだったぜ。媚薬で濡らされて顔火照らせて、俺の相手してる最中にリモバイ入れ込んでやったら、黒パンストに覆われたスカートの中をグッショリ濡らして、マジでイキそうになってトイレに駆け込んで行ったもん。
 さ~て、東京マシナリー自慢のスーパーキャリアウーマンはどんな反応するかな。プライドの塊みたいな女だから、CAごときと一緒にするなとばかりに、耐えきったりして。」

「う~ん、それは無理でしょうねぇ。フライト中のCAだろうが、スーツ着たキャリアウーマンだろうが、所詮は同じ女です。
 必死にプライド守ろうと頑張るでしょうけど、時間を止められて中に入れ込まれれば結果は一緒ですよ。我々の前で無様な姿を晒してくれる筈です。」

山田太郎。ジャパントレーディングのマネージャーというのは表向きの顔。もう1つ、時遊人コーポレーションの社長という顔を持っている。
彼には特別な力が宿っていた。時間を止めて、その中で自分だけが好き放題に動くことが出来るなどはその1つ。

今から遡ること3日前。マレーシアはクアラルンプールからの出張帰り、彼は飛行機の中でターゲットに定めた日本国際空輸(JIA)のCAに悪戯をした。
時間を止め、美脚を包み込む黒ストッキングを破り、股間に媚薬を塗り込んでグッショリ濡らし、更にリモコンバイブを挿し込んでフライト真っ最中にイク寸前まで追い込んだ。
それだけに飽き足らず、彼女をホテルに来ざるを得ないように仕向け、殆ど奴隷のように貶めてフィニッシュ。その堕ちっぷりは太郎のみならず、隆や祐佳をも楽しませた。

そんな彼らが次のターゲットに選んだのが三ツ瀬真樹。何も知らない彼女は、太郎が仕込んだ罠にまんまと嵌まり、ジャパントレーディングを訪れようとしていた。

--*--*--

約束の14時ちょうど、真樹は20階にあるジャパントレーディングを訪ねた。
若い事務の女性が真樹を中へと案内する。中に入って何歩か歩いた時、真樹は股間に妙な冷たさを感じた。が、社員証を受け取って帰るだけの真樹は、後でトイレに行って確認しようくらいに考えていた。
会議室に通された真樹は、太郎と隆の二人に加えて史郎がいることに少し驚いた。

「あれ、水島君、打ち合わせ?」

「あ、はい。今後の展開について少し。」

話し方からして知性のかけらも無い典型的なダメ男。クライアントの二人は、よくこんな男を相手に大型案件の引き合いを出したものだ。私なら絶対にこんな鈍いヤツは相手にしないのに。
史郎に対して軽蔑の眼差しともとれる視線を送る真樹に対して、隆が声を掛けてきた。

「丁度良かった。今度工場を見に来る中国人やドイツ人の応対について、打ち合わせしてたんですよ。こういうのに慣れていらっしゃる三ツ瀬さんの意見も聞かせてもらえますか?」

真樹は気乗りしなかった。何せ、さっきから冷たさを感じている股間に、疼くような違和感を覚え始め、身体も火照ってきていたのだ。正直なところ早々に用件を終えて戻りたかった。
とは言え、大口クライアントの依頼。目の前の史郎を放置して帰る訳にもいかない。
社長からも「先方の希望だから仕方ないが水島君だけでは心許ない。ペアを組むという形でこの大型案件を成就させて欲しい」と頼まれている案件だ。

「私でよろしければ、喜んでお力になりますよ。」

止むを得ずという気持ちは内に収め、にこやかに応じた真樹は、隆に促されて史郎の隣に座った。

「良かった。強力な助っ人を得られて、私達も心強いですよ。」

史郎という役立たずの営業担当を尻目に、太郎と隆を相手に堂々と打ち合わせに応じる真樹。15分が経過する頃、彼女のアソコを襲う疼きは相当な程度に増してきていた。
が、周囲にはそんな身体の変調を一切気取らせることなく、真樹は議論を展開し続け、説明の途中でふと会議室の一角に視線を向ける。

「ここは図にした方が分かり易いですので、ホワイトボードをお借りしますね。」

より効率良く短時間で説明しようと考えた真樹は、太郎に一声掛けた上で立ち上がり、ホワイトボードに向かって歩いていった。そして、マーカーを手に持って説明を始めたその時、

「んっ!」

出しかかった声を慌てて噛み殺した。湿り気を帯び、疼きすら感じ始めていた股間の中に、今度は何物かを挿入されたような強烈な異物感が襲ってきたのだ。
若いとは言え、キャリアウーマンとして世界を舞台に活躍する真樹である。彼女のプライドが、強烈な異物感に対して、どうにか一瞬の声を噛み殺すという程度で堪えさせた。

どうにかアソコの異常に耐えつつホワイトボードの前に立って説明を続ける真樹であったが、肝心のアソコは挿入感だけに留まらず、ゆっくりと振動を始めていた。
プライドの塊みたいな真樹とは言え、女としての敏感な部分で立て続けに異変が起こっては流石に苦しい。必死に平静を装いつつも、顔が火照り始め、呼吸も徐々に荒くなってきていた。

早く議論を切り上げてこの場を去らねば。そう焦る真樹であったが、太郎と隆が矢のような質問を浴びせてくる。まるで真樹をこのまま釘づけにしようとしているかのような質問攻めなのだ。

「その点は、、ん、あ、あぁ、ん。」

自らのプライドで平静を保たせていた真樹であったが、遂に喘ぎ声を抑えきれなくなった。

嘘。振動が急に強くなってきた。やばい。早く終わらせてここから出ないと。私の身体、どうなっちゃってるのかしら。

気ばかりが急く真樹は、自分の立ち居振る舞いに変化が起きてることに気付いていない。
気を取り直して説明しようとホワイトボードに向く真樹の両足は内股気味に窄まり、また姿勢も前かがみになってきている。パンツスーツとは言え、そんな姿を隠すことは出来ない。
また、説明する声音にも震えが生じ、顔の火照りも外から見て分かるくらい赤みを帯びてきた。ちょっと前まで見せていた、胸を張って歩く自信に溢れたキャリアウーマンの姿とは随分と違う。そして、

「あ、あぁ、ん、んんん。あぁぁ~っ!」

説明をしている真っ最中、アソコを襲っている振動が更に強く早く変化し、遂に三ツ瀬真樹という女が持つプライドの限界を超えた。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」MIKOTO様からお借りしています



















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