<第39話:デザートタイム>


壁に設えられた大型の姿見が、両脇を抱えられたまま立たされる祐佳の全身を美しく映している。
パープルのラメ入りアイシャドウが施された目を恐怖で大きく見開き、グロスの効いた艶のある唇を震わせている。

「モデルばりの綺麗な顔。目元がラメでキラキラ輝いてるし。先ずはこれだよな。1回食べてみたかったんだ。」

「目だけじゃなくて、口から何から全部しゃぶっちゃいましょうよ。さっき金沢美香にやったみたいに。」

「そうだね。こんな綺麗な顔してる及川祐佳でも、きっと地肌出るまで嘗め回したら、顔が変わってくるぜ。」

悪魔のような会話を楽しそうに交わす幸雄と祐樹。完全に取り押さえられた祐佳は抵抗することすら許されず、あの場面における美香の心境を痛感しながら震えていた。

「それじゃ、遠慮なく。いただきま~す♪」

左右から同時に、祐佳の顔に二人の口がしゃぶりついた。目元をすっぽり覆うように口で覆い、舌を使って瞼の上を何度も何度も嘗め回す。
祐佳のアイメイクとて普通の化粧だ。舐められてしまえば美香がされたのと何も変わらない。ラメなぞは直ぐに剥がれ、パープルのアイシャドウも抜け落ち、マスカラも黒ずんだと思う傍から舐め取られる。
正しく、美香がされた時の二の舞。アイメイクが終われば口のグロス。頬。眉。次々としゃぶられ、唾液でベタベタにされ、メイクが次々に剥がされて中に隠していた地肌をそのまま露出するに任せる状態にされてしまった。

「出てきた、出てきた。及川祐佳が厚化粧の下に隠してる地肌が。やっぱ綺麗な顔してても、メイク崩してベタベタに舐めれば出るもん出るね。安物女の金沢美香と変わらないじゃん。」

「そうそう。どんな綺麗に魅せてたって、及川祐佳も所詮はフツーの女ってことよ。ね、厚化粧して上品ぶってる安物女、及川祐佳さん。」

幸雄と祐樹が両側から祐佳の髪の毛を鷲掴みにしながら、自分たちに嘗め回されてベドベトになった祐佳の顔をマジマジと覗き込んでいる。何年越しかの念願叶って祐佳のメイク顔を舐め崩したという満足感に浸りながら。
既に元の顔がどうであったかすら分からなくされてしまった祐佳は、両側から髪の毛をがっしりと掴まれたまま姿見の前に立ち、ヒクヒクと泣き出していた。もう持ち前の優雅さなぞは影を潜めている。

「もう泣き出したし。まだ始まったばかりだぜ。及川さんよ。顔の次はここでしょ!」

弾んだ声を発するなり、右手で祐佳の髪の毛を鷲掴みにしている祐樹の左手が祐佳の左脚に向かってグイっと伸びた。「おっ」と声を上げつつ幸雄も反対側から右手をグイっと伸ばす。
左右から髪の毛を掴まれたまま姿見の前に立たされて泣いている祐佳の両膝を二人の掌が掴んだ。そして膝の皿から膝裏へと撫で、更に内腿へと進み、少しずつ上へと撫で上がっていく。

「これだよこれ。及川祐佳自慢のパンスト脚。コイツを触れる日が来るとはねぇ。」

「ホント。他のどの女よりこれが一番触りたかった。あの脚を撫でるとどんな感触なんだろうって、何年も思い焦がれてたから。最高の気分だよ。」

楽しそうに会話を交わしている間も、二人の手は祐佳の太腿を左右同時に撫で上がっている。カサカサとナイロン生地を擦る音を微かに立てながら、やがて彼らの腕がスカートの裾に被り、そのまま裾をずり上げながら撫で続ける。
あまりの気色悪さに耐え切れない祐佳は、左右の脚を窄めて身体ごと捩り、二人の手から離れようと細い脚をしきりに動かすが、結局は執拗に撫でまわす2つの手が、太腿がパンストごと窪むほどにがっしり掴み、股を広げさせ、そして撫で続ける。
二人が何年も憧れたといっても所詮は小柄な女の脚である。大の男二人に左右から同時に掴み取られてしまっては、自慢のパンスト美脚とて成す術なく撫で回される以外になかった。

「おやおや、二人とも。撫でるだけで満足していてはダメじゃないですか。今日この女はデザートとして供されてるんですから、食べて良いんですよ。」

「あ、そっか。そうでしたね佐藤さん。貴方は胸をご所望でしたしね。じゃぁ、この女ココでひっくり返していただいちゃいましょうか。」

隆の言葉を受けて、我が意を得たりとばかりに応じた幸雄。既に「この女」呼ばわりされている祐佳の意思なぞ入り込む余地は無く、隆に背中から両脇を抱えられ、幸雄と祐樹に両足首を持たれ、あっさりと床の上で仰向けに倒されてしまった。
祐佳を引き倒すなり、幸雄と祐樹は祐佳の足首を自分たちの胸の高さまで持ち上げ、空いている手でエナメルパンプスに覆われた爪先を挟んでグニグニ動かしながら物色している。まるで美味しいものを食べる前に愛でるかのように。

「ちょ、ちょっと待って。わ、私の足はワイン漬けにはなっていないわ。あ、あの子のようには。だ、だから、、、お、美味しくない。。。」

目の前で今にも足に食いつこうとしている二人を見上げる祐佳は、パンプスがボロボロになるまで足先を噛みつかれていた美香の光景を思い出し、何とか逃れたい一心で声を上げた。
が、そんな訴えを耳にした祐樹が祐佳に視線を落とすとニタっと笑い、再びパンプスに覆われた爪先をさっきよりも強く握った。

「要は無添加パンスト脚にエナメルパンプスってコトだろ。極上品じゃん。しっかり食ってやるぜ。及川祐佳自慢の無添加パンスト脚、蒸れた匂いと一緒にな。」

「そうそう。美しい脚を持った及川祐佳と言っても所詮はフツーの女。パンストとパンプスに覆われ続けて蒸れた足先をゆっくり堪能させていただきますよ。」

「そ、そんな。。。あ、ちょ、ちょっと、、、だ、ダメ。。。い、痛いっ!」

二人は答えるなり、大口を開けて祐佳の爪先にパンプスごと噛みついた。白いエナメルレザーに二人の歯が食い込み、ギシギシと音を立て始めた。
足を食べらる祐佳は、痛がるしか無かった。あの時の美香と同じように。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」PORTER RIMU様からお借りしています



















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