<第34話:三人の客>


両脚を左右に開いて持ち上げられ、白ワインに漬け込まれた足先をパンプスごと幸雄と祐樹に食いつかれ、必死に逃れようともがいている美香であったが、その背後には隆が迫っていた。

「ここにいる客は三人ですよ、金沢さん。一流ホテルのスタッフたるもの、居並ぶ客の全てに目を配らないと。もっとも貴方の場合は制服着てるだけで中身は大したことない安物って話でしたけど。」

耳元で囁かれてハっとした美香が後ろを振り返ると、隆の手が背後から回しこまれ、美香の胸を揉み始めた。脚を開脚されリアルに食べられるなどという異常事態に気を取られ、隆の動きそのものが視界に入っていなかった。

「ご自慢のパンスト脚は完全に掴み取られちゃいましたね。まぁ、パンプスやパンストごと白ワイン漬けですから、美脚好きの二人は当分貴方の脚から離れないでしょうね。
 それじゃ、私は残りの部分。及川さんが言っていた高級感漂う制服に隠された金沢さんの安っぽいアソコをいただいちゃいますかな。」

隆の右手が美香のタイトスカートに伸びてきた。その動き自体は見えている美香。本当なら両手で抑え込んで阻止したいところだが、幸雄と祐樹に両足を持ち上げられて身体のバランスを取るだけで精一杯の美香には何も出来なかった。
本来なら膝頭近くまで裾が伸びるタイトスカートであるが、ベッドで仰向けに寝かされたまま、幸雄と祐樹に両脚を持ち上げられている今では、太腿の大部分を露出するほどにずり上がり、軽く捲るだけで付け根まで露わになってしまう。

「タイトスカートというのは不便ですねぇ。ちょっとこんな格好するだけで、直ぐに捲れ上がって中を見せてしまう。もっとも、ホテルもサービスの一環で貴方方女性スタッフにこんな制服着せて客室案内させているのかもしれませんけど。」

耳元で囁きながら伸びてきた隆の手がタイトスカートの裾に触れた。正しく彼の言う通り、スカートは何されるでもなく、触れられただけで勝手に捲れ上がり、パンストとパンティに包まれた股間を曝け出した。
隆の指先が薄いベージュの被膜の上から割れ目に沈み込み、美香の股間を刺激していく。美香の秘所は、硬い化学繊維を間に挟んでとは言え、無抵抗のまま柔らかい感触を隆の指に伝えていた。

「ち、違います。そんな、さ、サービスのためなんかじゃありません!」

あらぬことを言われ、美香が抗議をするも、隆にはそんなことはどうでもよい。殆ど聞きもせずに股間を包むパンスト生地を指先で摘まんで引っ張り始めた。

「パンストの上からは、さっき十分に楽しみましたから、こんなナイロン製の布きれはもう邪魔ですね。」

ベージュの生地を摘まみながら語る隆の手が、止まることなくパンストを引き上げ続ける。ナイロンの薄い皮膜はスルスルと擦れる音を立てながら美香の身体から離れ、どんどん薄く引き伸ばされていった。

「下半身にピッタリ張り付くパンストだって、掴んで引っ張ればこんなものですね。ほら、入口が出てきた。」

ベージュの生地を強く引き続けた隆は、ウェストを締めるゴムがずり下がって入口がポッカリ現れるなり、間髪入れずに右手を捩じり込んだ。
そして、そのままナイロンのトンネルの中を這い進み、股間を隠すピンクのパンティの中へと入りこんでいく。

「えっ!?ちょ、だ、ダメっ!さ、触らないでぇっ!」

仰向けに倒されて両脚を持ち上げられながらも、両手をベッドについて何とか身体のバランスを保っていた美香だが、それどころではなくなった。
両手で隆の右腕に掴み掛かり、中への侵入を止めようと努める。が、自らの身体を虚しくベッドに押し付けられる結果になるだけだった。美香の小さな手が、彼女の太腿ほどの太さを持つ隆の腕を掴んだところで、侵入を止めることなど出来ない。

「や、いやっ!やめっ、、、あ、、あ、あぁぁ、、、」

美香に腕を捕まれようがお構いなしに、隆の右手は美香の陰部に到達し、指先でアソコを直に撫で始めた。しかも、パンストの上から散々揉まれ続け、仕上がった状態で運ばれているのだから、撫でるや否や身体が反応して声が漏れる。

「何が嫌ですか。既に濡れてるのに。高級ホテルの女と言っても、こっちはホント安っぽいですねぇ。糖蜜と愛液をコラボさせた最高の味を作ってあげますよ。」

「そ、そんな。やめ、、ん、んんん、、、あ、あぁぁ、、、」

隆の腕を掴んで涙ながらに哀願する美香だが、彼女の意思とは関係なく、アソコは撫でられるごとに愛液を滲み出し、隆の指先に絡めとられてピチャピチャと音を発している。

美香の身体を弄ぶ人間は一人ではない。隆の手が股間に向かって進むのを、美香が全身を使って防ごうとしている間に、パンプスごと美香の爪先に噛み付いている幸雄と祐樹も動き始めていた。
二人とも美香の脚を掴み上げたまま、足先を覆っている7cmヒールのパンプスを足から抜き取って握り潰していた。

「何だ。パノラミックホテルのフロント嬢が足元彩ってたパンプス、歯形が付いてボロボロになってきたぞ。この程度のもん履いて偉そうにヒールの音を踏み鳴らしてたんだ。」

祐樹がパンプスを手で握りつぶしながら楽しそうに言うなり、更に爪先だの側面だのと次々と齧り付き、いたるところ歯型だらけにしていった。

「ちょ、ちょっと、ま、待って下さい。く、靴を壊さないで。履き替えるの持ってないんだから。」

美香が焦るのも無理は無い。下着は持ってきた。さっきはカットソーを破られ、代わりに着るものが無いと泣いた美香であったが、靴もしかりである。しかも下着と違って安いものではない。
今ここで靴を履けないほどに壊されてしまうと、自分は素足で廊下を歩いて仕事場に戻らなければならない。しかも、戻ったところで予備の靴は置いていないのだ。

「心配しなさんな。この程度の靴は私たちが後で買ってあげますから。高級ホテルの女とか言っても、こんなパンプス所詮は数万円というトコでしょ?ねぇ、見た目だけ高級な金沢さん。」

笑いながら幸雄が応じる。そして手に持つパンプスを放り投げると、小さな黒い物体は放物線を描いて美香の視界から外れた。

「ホールインワン。そうだよな。こんなボロボロのパンプスはゴミだよな。」

ガンという落ちる音とともに叫んだ祐樹。すかさず自分が持つパンプスもゴミ箱に投げ入れる。

「そ、そんな。。。ひ、酷い。。。」

「ほらほら。いつまでもゴミみたいなパンプス気にしてる場合じゃないぜ。俺達の手元には白ワインに漬け込まれたフロント嬢自慢の爪先パンストがあるんだから。」

靴をゴミ箱に投げ込まれてショックを受けた美香だったが、それどころではないことを悟らされた。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」PORTER RIMU様からお借りしています



















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